2021年6月20日は、父親に感謝の気持ちを表す「父の日」でした。なんとなく、いろいろと華やかなイメージがある「母の日」に比べて、静かに進行している印象がある記念日です。一方で、何かしら期待しているお父さん方もいると思います。
この時期は、ちょうど季節の変わりめ。夏に向けて暑くなり始めるとともに、梅雨で雨が多くジメジメと蒸し暑い日もあり、疲れやすく、体調も崩しやすいころです(個人差はあるでしょう)。
ということで、最近は、「お父さんに元気になってもらお」うと、うなぎを贈ったり食べたりすることが流行っているようです。そもそも、うなぎといえば「土用の丑の日」に食べるのが、日本には定着化しています。
今さらですが、土用の丑の日とは土曜日とは関係がありません。「土用」は「立夏」「立秋」「立冬」「立春」直前の約18日間の「期間」を示す言葉です。そして、明治時代以前の暦では日にちを「子」「丑」「寅」「卯」・・・と「十二支」で数えており、この土用の期間の丑の日のことをいいます。
そして、うなぎを食べる習慣が一般にも広まったのは江戸時代に、蘭学者の平賀源内さんが、「夏に売り上げが落ちるため、なんとかならないか?」と、うなぎ屋さんから相談を受け、店先に「本日丑の日 土用の丑の日うなぎの日 食すれば夏負けすることなし」という看板を立てたら大繁盛したことで、ほかのうなぎ屋さんもマネするようになったということから、土用の丑の日にうなぎを食べるという説があります。
奈良時代末期に成立したとみられる日本に現存する最古の和歌集「万葉集」には、大伴家持さんがうなぎを詠んだ歌もあります。
石麻呂に吾れもの申す夏痩せに よしといふものぞむなぎとり召せ
「石麻呂さん、夏痩せにはむなぎ(うなぎ)を食べると良いいんだよ」
昔から体調を崩しやすい夏には、うなぎを食べて栄養をたっぷり摂ろうという考えがあったというようです。実際、うなぎにはビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれていますので、ピッタリの食材です。
ということを知ってかどうかは、わかりませんが、父の日の贈り物として、息子からうなぎをいただきました。「若狭小浜 丸海」の鹿児島産の特大うなぎです。
ありがたいことです(高かったと思いますが)。
立派すぎて、うれしくもあり、食べるのがもったいないくらいですが、もちろん、美味しくいただきました。
(肉厚ですが、ふわふわのとろける身)
長野県中信地区のうなぎ専門店の多くも父の日は大忙しだったようで、松本市内のお店では、父の日が7月の「土用の丑の日」に次いで多く、通常の日曜日の約5倍の注文量だったそうです。
ちなみに、イオンで展開するお取り寄せサイト「おうちでイオンショップ」では、父の日ギフト特集でグルメやスイーツなど150品を取り扱われて、売れ筋のランキングは、5位:牛タン、4位:ビールセット、3位:さつま揚げ詰め合わせ、2位:カツオとビンチョウマグロの詰め合わせ、そして1位はうなぎのかば焼きでした。
今年の夏も元気に乗り切れそうです!
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。