年賀状自体の発行枚数は年々減少傾向していますが、それでも、年賀状はお正月の風物詩であり、なかなか会ったり、連絡取れない方の近況を知ることができ、いただいたりするのはうれしいものです。
そもそも、年賀状の始まりは平安時代にまでさかのぼるらしく、平安時代後期に藤原明衡(ふじわらのあきひら)さん記した「雲州消息」に新年の挨拶文例が紹介されているとのことです。そのことから、すくなくても平安時代以前には年初めにあいさつを交換するという習慣があったと考えられています。その後、貴族や戦国武将の間でやり取りするのみだったようです。
明治時代になり、1873年に郵便はがきが誕生し、手紙のやり取りができるようになりました。そして、1900年代初期になると、尋常小学校への就学率が90%以上になり、読み書きができるように日本全国に広がったことが手紙の利用にもつながっていきます。
そして、昭和時代に戦争により、1940年に年賀特別郵便取扱停止(年賀状の取り扱い禁止)によって、一時的に年賀状自体が全廃されますが、終戦により1948年に復活。翌1949年に「お年玉くじ付き年賀はがき」が販売されてから、一大年賀状ブームとなります。
ちなみに、このお年玉付き年賀状は関西で洋品雑貨会社を経営していた方が、「年賀状にお年玉くじを付ければ、途切れていたお互いの消息も分かるし、年賀の習慣が復活すると大阪の郵便局に直談判」して始まったそうです。ただ、最初はまったく売れず、責任を感じた洋品雑貨会社は土地を売って自ら購入したともいわれています。なお、最初の特賞として選ばれたのはミシンだったそうです。
2022年の1等商品は、現金30万円か、2021年発行特殊切手集と現金20万円、選べる電子マネーギフト「EJOICAセレクトギフト」31万円分となっています。
そして、年賀状発行枚数は毎年のように増加していき、2003年には約44億6000万枚を発行し、1人あたり約34.9枚をやり取りしていました。ところが、年々年賀状の発行枚数は減っていき、2022年の年賀状発行枚数は約 18億2500万枚と2003年から59%減となり、1人あたりの枚数は約14.5枚となっています。
我が家でも息子たちが同居していたころには最高120枚ほどを差し出していたものの、近年は90枚+αほどでこと足りるようになりつつあります。
さて、少ないながらも、年賀状を作成する際には書き損じや印刷ミスをしてしまうことがあります。
一般的に書き損じした年賀状は郵便局で「現金」「弔事用切手を含む通常切手」「通常はがきや往復はがき、その他の郵便はがき」「郵便書簡」「レターパック封筒およびスマートレター封筒などの特定封筒」などに交換できます。ただし、理由によっては無料で交換できる場合と手数料がかかる場合、または交換できない場合がありますので、くれぐれもご注意願います。
郵便局以外では「金券ショップで買い取ってもらう」「フリマアプリで売る」「懸賞の応募はがきに転用」などの方法もありますが、「国際協力活動へ寄付」「慈善団体へ寄付」という方法もあります。
ただし、もちろん「投函されていないこと」が条件になり、ほかに「料金額印面が汚れてないこと」「私製はがきでないこと」なども、寄付する上での条件です。
主な寄付先は次のところがあります。寄付できるものや寄付の方法はお手数ですがHPなどでご確認ください。
■NPO チャイルド・ファンド・ジャパン
10枚で、子どもたちが使う座布団を1つ、140枚で子どもたちが使える低い机を1つ贈ることもできます。
■日本ユネスコ協会連盟
世界寺子屋運動で活用してもらうことができます。50円のはがきは45円の募金に換算されます。
■日本盲導犬協会
切手と交換し、活動に関わる通信費として活用してもらえます。
■日本点字図書館
切手と交換し、日本点字図書館の通信費として活用してもらえます。
■国際協力NGOシャプラニール
バングラデシュやネパールなどの子どもの教育支援に活用します。
■国際NGO プラン・インターナショナル
途上国の女の子を取り巻く問題を解決する「ガールズ・プロジェクト」などの支援に活用されます。
■NPO 難民を助ける会
ケニアの難民居住地に暮らす若者たちの教育支援のために活用されます。
■世界の子どもにワクチンを 日本委員会
ポリオワクチンの支援などに使われます。
などなどです。
その年賀はがき、捨てずに寄付すると、誰かの役に立つんです。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。