年越しそばの起源には諸説ありますが、そのうちの一つは江戸時代の中期に食べられていた「三十日(みそか)そば」というものです。
それは、商人の家で毎月末日にそばを食べる習慣があり、三十日そばと呼ばれていたものです。その習慣が年末だけ残り、年越しそばの起源となったといわれます。
また、縁起物としてハレの日に食べるものでもありました。「戸隠そば」「山形そば」や「わんこそば」など、特別な日にふるまう、ご当地そばはたくさんあり、縁起がいいからも理由のようです。
そして、江戸時代中期の「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)」には、そばが身体にいいことが書かれていて、当時流行していた「脚気」にはそばがいいとの説が広まり、そばの人気が高まったこともあります。
「年越しそば」という呼び名が全国的に広まったのは明治時代以降らしく、江戸時代は「運そば」「年取りそば」(数え年で歳を取るから)とも呼ばれていたらしいです。
そもそも、年越しにそばを食べる意味としても、いろいろありますが、次のようなことが一般出来です。
・細く長く伸びるので、寿命を延ばし、家運を伸ばすという願いを込めた
・切れやすいので、一年の苦労や厄災をさっぱり断ち切って新年を迎える
・金銀細工師が、散らばった金粉を集めるのにそば粉を使っていたことから、金運を呼ぶ
などなどです。
年越しそばを食べるタイミングは、大みそかであれば、「一年の苦労や厄災を断ち切る」という意味で、年をまたがずに食べ終わった方がいいとのことです。
一年中そばを食べているような私にとっては、「一日の苦労や厄災をさっぱり断ち切って翌日を迎える」という意味で食べているようなものです。
さて、我が家の年越しそばは、以前は地元の有名なおそば屋さんにお持ち帰りを予約して、家でゆでて食べるのが定番でしたが、ここ数年は地元のおそば屋さんで予約しなくても、お持ち帰りと同じものがスーパーでも販売されていることがあり、それを購入していたりしています。
2021年の暮れ。いつものように近所のスーパーに市場調査に行ったときに、「これは年越しそばとしてウケる」と見つけたのが、これです。
「ペヤング ペタマックス たぬきそば風」
これは2021年12月20日から発売となったペヤングの新商品です。1年の締めくくりに「サイコー!」と思って、買い物かごにいれたのですが、入らない。何しろ巨大。写真の左側に見えている「緑のタヌキ」が普通サイズですので、いかに巨大なのかがわかると思います。
もはや、違和感しかない状態であり、「いったい誰が買うのだろう?」、そして、「どうやってレジへもって行くのだろう?」という謎しか残りません。
そして、当たり前のように我が家では購入要請に対して、却下の判断がされたのです。理由は、もちろん「食べきれないでしょ?」というもの。確かに食べきる自信はありません。
そもそも、実は「ペヤング ペタマックス たぬきそば風」は名前のとおり「風」であり、実はめんの原材料には「そば粉」は使われていないのですから、やはり年越しそばとしては、「ちょっとナシかな」ですね。
とはいえ、「年越しそばでなければOK」という私の理論で、「食べきる」ことを証明できればいいのでしょうが、その日はたぶん来ないでしょう。
今日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。