米津玄師 さんの「Lemon」をBGMに2018年の日本を振り返ってみたいと思います。
1位 平昌五輪で日本は冬季最多13メダル。フィギュア･羽生結弦は連覇
2月9日～25日に行われた第23回冬季平昌(ピンチャン)オリンピックで、日本は金4、銀5、銅4の計13個のメダルを獲得、1998年長野オリンピックの計10個を上回り、冬季で過去最多を記録しました。
フィギュアスケート男子では、羽生結弦選手が右足の負傷を乗り越えて連覇を達成。出身地･仙台市で行われた凱旋パレードには、約10万8000人が出迎えました。7月には個人として最年少となる国民栄誉賞が授与されました。
女子スピードスケートでは、小平奈緒選手が500mで金、1000mで銀メダル。500mの試合後、友人の韓国の選手と健闘をたたえ合う姿が感動を呼びました。女子団体追い抜きでは、高木菜那、美帆の姉妹選手らが金メダルを獲得しました。姉の菜那選手はマススタートでも金メダルを獲得。妹の美帆選手は、1500mで銀、1000mは銅に輝きました。
男女を通じて日本勢初めてのメダルとなる銅メダルを獲得したカーリング女子は、選手による北海道なまりの「そだねー」が今年の新語･流行語年間大賞に選ばれました。
※私がインフルエンザにかかると、メダルラッシュです(長野オリンピック以来のインフルエンザにかかりました)。
2位 西日本豪雨、死者220人超
7月5日から数日間、西日本の各地を記録的な豪雨が襲いました。亡くなれた方は220人を超え、豪雨災害としては平成最悪の被害となりました。被害は、河川の氾濫や冠水、土砂崩れなどが広域で同時多発的に起き、住宅被害は全国で5万棟を超え、岡山、広島、愛媛の3県では計6000棟超が全壊しました。
避難指示･勧告の対象は最大860万人を超えたものの、犠牲者の多くが自宅で被災し、避難所に足を運んだのは3万人に満たず、避難情報の発信や居住地区の危険度の把握など、課題がみつかりました。
一方、全国からは多くのボランティアが集まり、支援の輪が広がり、ピーク時には1日で計約1万8000人が被災地に入り、浸水家屋の片付けや土砂の除去などに取り組みました。
※亡くなれた方、被害に遭われた方に、心からお見舞い申し上げます。
3位 日大アメフト部選手が危険タックル。スポーツ界で不祥事相次ぐ
学生アメリカンフットボールの名門、日本大の選手が5月6日、定期戦で関西学院大の選手に危険なタックルをして負傷させました。
後日、タックルした選手が記者会見し、当時の監督らの指示があったことを証言しました。関東学生連盟は当時の監督とコーチを除名処分とし、チームに対して今年度の公式試合出場停止処分を科しました。
アマチュアスポーツ界では、ほかにも不祥事が相次いで浮上し、3月、日本レスリング協会の強化本部長による女子選手へのパワーハラスメントが告発され、協会は当初否定していましたが、後の調査でパワハラが認定されました。また、日本ボクシング連盟では、会長の助成金流用指示や試合判定への不適切な介入が指摘され、会長が辞任。辞任後も連盟幹部にどう喝的な言動があったとして、後に事実上の永久追放となる「除名」案が承認されました。
※プロとは違う、アマ･スポーツにおける上下関係の難しさはあると思います。勇気を出して手を挙げた選手が不利益にならないようにしてもらいたいものです。
4位 テニス･大坂なおみが全米オープン優勝、四大大会で日本人初
テニスの全米オープン女子シングルスで9月8日、大坂なおみ選手が優勝しました。四大大会シングルスの優勝は、男女を通じて日本人で初めてです。
決勝の対戦相手は、元世界ランク1位のセリーナ･ウィリアムズ選手(米国)。持ち前の強烈なサーブや安定したショットで主導権を握り、審判の判定などに観客のブーイングが起こり、セリーナ選手が審判に暴言を吐くなど異様な雰囲気の中、大坂選手は集中力を切らしませんでした。
表彰式で、大坂選手が「こんな形で終わって、ごめんなさい」などと涙声で話すと、空気は一変して、新女王をたたえる温かい拍手が起こったのも印象的でした。
全米オープン制覇により、大坂選手は一時、世界ランキングで4位となり、現在のランキング制度下で、伊達公子さん、錦織圭選手の両選手が記録した日本選手の最高位に並びました。
※立派なものです。
5位 日産･ゴーン会長を逮捕
年末の大事件です。東京地検特捜部は11月19日、役員報酬を有価証券報告書に過少に記載していたとして、日産自動車前会長のカルロス･ゴーン容疑者ら代表取締役2人を金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで逮捕しました。
日産が捜査に協力する代わりに刑事処分を軽くする日本版「司法取引」(協議･合意制度)が適用されました。
日産は、フランス政府が筆頭株主を務めるルノーと、三菱自動車との3社連合を組んでおり、規模の小さいルノーが出資比率で優位に立ち、日産とルノー間に摩擦が生じていました。フランスのマクロン大統領は11月30日、安倍首相と会談し、3社連合の現状維持を求めましたが、安倍首相は「政府が関与するものではない」とけん制しました。
東京地検特捜部は12月10日、両容疑者と日産を同法違反で起訴し、21日には、ゴーン被告を会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕しています。
※先日、東京拘置所の横を通りました。ただそれだけです。
6位 北海道で震度7、道内全域で停電
9月6日、北海道の胆振地方を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生しました。道内で観測史上初となる震度7を厚真町で記録しました。大規模な土砂崩れが起きた厚真町などで41人がなくなり、負傷者は750人に上りました。
地震により、苫東厚真火力発電所など道内の発電所が一時、全て停止。管内のほぼ全域で電力供給が止まる国内初の「ブラックアウト」が発生しました。
※亡くなれた方、被害に遭われた方に、心からお見舞い申し上げます。
7位 ノーベル生理学･医学賞に本庶氏
スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月1日、2018年のノーベル生理学･医学賞に、免疫を抑える働きを持つ分子「PD-1」を発見した本庶佑(ほんじょ たすく)京都大特別教授ら2人に贈ると発表しました。「がん免疫療法」に道を開き、「人類のがんとの闘いにおける記念碑」と高く評価されました。
本庶さんは12月10日の授賞式に、1968年の川端康成さん以来となる羽織はかま姿で出席し、笑顔を見せていました。
※もっと、日本でも評価されてもいいと思うのですが。
8位 オウム松本死刑囚ら元幹部の死刑執行
法務省は7月6日、地下鉄サリンなど、一連のオウム真理教事件の首謀者として死刑が確定した、教祖の麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚ら教団元幹部の死刑囚7人の刑を執行しました。26日にも、元幹部6人の刑が執行され、亡くなられた方計29人、負傷者計6500人を超えたオウム事件で、死刑が確定した13人全員に対する刑の執行を終えました。
ただし、真相は最後まで明確になりませんでした。
※亡くなれた方、被害に遭われた方に、心からお見舞い申し上げます。この事件は忘れることはないでしょう。
9位 大谷翔平、メジャー新人王に
MLBの年間最優秀新人選手(新人王)が11月12日発表され、アメリカン･リーグではアナハイム･エンゼルスの大谷翔平選手が選ばれました。日本選手ではイチロー選手(シアトル･マリナーズ)以来、17年ぶり4人目となります。
大谷選手は、投手で4勝2敗、打者では打率.285、ホームラン22本をマークし、「ベーブ･ルースの再来」と全米の話題をさらいました。
※活躍に懐疑的でした。ごめんなさい。
10位 大型台風襲来、関空が冠水し孤立
台風21号が9月4日、四国、近畿を縦断し、近畿地方を中心に大きな被害をもたらしました。関西空港は、高潮で浸水して停電が発生、全面閉鎖になりました。また、強風でタンカーが空港と対岸を結ぶ連絡橋に衝突し、旅行客ら約8000人が孤立する前代未聞の事態になりました。旅客便が再開したのは、被害から3日後の7日で、閉鎖による経済損失額は、500億円に上るとする試算も示されています。
※関空におけるリスク管理はどうなっていたのか。再発防止策はできているのでしょうか。
11位 安室奈美恵さん引退
12位 サッカーＷ杯ロシア大会 日本はベスト16
13位 2025年万博 大阪で開催決定
14位 将棋･藤井聡太 最年少で七段に
15位 豊洲市場が開場
16位 将棋･羽生善治、囲碁･井山裕太の両氏に国民栄誉賞
17位 「18歳成人」改正民法成立
18位 大阪で震度6弱
19位 森友文書改ざんで国会紛糾。佐川氏証人喚問
20位 山口の不明2歳児、大分の捜索ボランティア男性が発見
21位 さくらももこさん死去
22位 私大医学部で不正入試発覚相次ぐ
23位 着物レンタル「はれのひ」突然閉鎖
24位 眞子さまご結婚 2020年に延期
25位 貴乃花親方が退職
26位 埼玉･熊谷で国内最高気温41.1度
27位 桂歌丸さん死去
28位 大阪･富田林署で勾留中の男が逃走
29位 自民党総裁選で安倍首相が連続3選
30位 大阪桐蔭が2度目の高校野球春夏連覇
来年は「笑顔」になるニュースで埋め尽くしたいですね。
