練習での質と量は同じようなものですが、目的によって使い分けた方が、限られた時間の中で効率的だと考えています。
例えばバッティング。1人でできる練習で素振りがあります。
その素振りでも「作る」「固める」「実戦」という感じに分かれていくものだと考えます。
「作る」段階では同じ動作を繰り返し、数多くこなすことによって、身体に動きを覚えさせていくものだと考えます。
特にピッチャーが投げるボールをイメージすることは必要はないです。
逆に自分のバッティングフォームをイメージすることが大事です。
ですから、この段階では量を求めます。
次に「固める」時期。
この場合は相手ピッチャーをイメージします。ボールのコースまでイメージして、スイングできれば効果的だと考えます。
大事なのは「固める」時期ですので、いい加減なスイングをしていれば、そのいい加減なスイングのままフォームが固まってしまうと考えます。
この段階でも数をこなして、疲れてきたときのいい加減なスイングをしていれば、それが身についてしまう。
ですから、量と質のバランスが必要となります。
フォームを崩してしまったら何の意味もないのですから。
最後に「実戦」。
実戦に向けた練習です。
この場合はコースはもちろん、球種(変化球)、ストライクカウント、アウトカウント、ランナーなど試合の場面をイメージします。
このように出来なければ練習の意味はないでしょう。つまり進歩がないままです。
この段階では、極論すれば自分の納得いくスイングが出来れば、一回だけでも充分な意味があると考えます。
逆に納得できなければ、三打席分くらいはしっかりとイメージしてスイングしないといけません。
こんな感じで、練習の目的と段階と質と量のバランスを考えてやらないと、ただ振っているだけの無駄な練習になってしまいます。