今年のドラフト会議は10月20日。なんだかんだ言っても、今年もいろんな意味でタレントが揃いました。どこのチームが誰を一位入札するのか、その動向、駆け引きが楽しみでもあります。
昨年は、次々と1位指名を公表していましたが、今年は直前になっても、どこのチームからもスカウト会議で1位候補を絞っていきながらも「決めた」というニュースが出てきません。
【広島東洋カープ】
東京ガス・山岡泰輔選手 (瀬戸内高) 172㎝・66㎏ 右投右打 ピッチャー
小学二年でソフトボールを始め、瀬野川中時代は軟式野球部でピッチャー兼ショート。瀬戸内高では一年秋からエースで、三年夏の甲子園に出場。2014年に東京ガスに入社。一年目から都市対抗のマウンドを経験、抑えとしてベスト8入り。社会人二年目は先発に回り、主軸を担う。国際試合の経験も豊富でU-18、U-21、アジア大会と各カテゴリーで侍ジャパンに選出。
カープのドラフト1位指名は通常大学生ピッチャーですが、創価大の田中選手は回避し、今年は地元出身の山岡選手に行くと思います。
【読売ジャイアンツ】
桜美林大・佐々木千隼選手 (都日野高) 182㎝・85㎏ 右投右打 ピッチャー
鋭い腕の振りから力強いストレートと縦横のスライダーなどで勝負する大型右腕。高校時代から都立高のエースとして活躍を見せた。大学では首都リーグ1部昇格後の二年春に台頭し、チームをけん引。6月の大学日本代表選考合宿では事故最速の152km/hを記録。
創価大・田中選手を回避してくると思います。現在、計算できる先発ピッチャーが菅野選手だけですから、即戦力ピッチャーが欲しいところ。スポーツ報知は作新学院高･今井選手とか。
【横浜DeNAベイスターズ】
創価大・田中正義選手 (創価高) 186㎝・89㎏ 右投右打 ピッチャー
上末吉小一年から駒岡ジュニアーズで野球を始める。末吉中では川崎中央シニアに在籍。創価高では一年夏に背番号を着けるが以降、右肩痛の影響もあり、主将になった二年秋からセンターに転向。三年夏は西東京大会ベスト４。創価大では二年春にデビューし、ベスト４に進出した大学選手権では特別賞。三年春、秋ともに6勝0敗で秋は防御率0.00。春からの50イニング連続無失点。MVP1度、最優秀投手賞2度、ベストナイン3度。最速156km/h。
勢いに乗って話題性もあるから来るでしょう。ただ、ケガの回復状況が不安なところがありますが、即戦力にならなくても、2位以下の指名で補えれば良しでしょう。
【東京ヤクルトスワローズ】
桜美林大・佐々木千隼選手 (都日野高) 182㎝・85㎏ 右投右打 ピッチャー
スワローズも即戦力先発ピッチャーが欲しいところです。となると、佐々木選手が有望と思いますが、案外社会人好きなチームでもありますので、東京ガス・山岡選手という可能性も。
【阪神タイガース】
桜美林大・佐々木千隼選手 (都日野高) 182㎝・85㎏ 右投右打 ピッチャー
毎年、欲しい選手だらけのタイガースです。一応、1位指名で行くようです。履正社高の寺島選手という可能性もあるでしょうけど、こちらは外れ1位指名のような気がします。
【中日ドラゴンズ】
明治大・柳裕也選手 (横浜高) 180㎝・80㎏ 右投右打 ピッチャー
横浜高時代からドラフト候補として注目。キャリア豊富で総合力が高い。最速150km/hのストレートに落差のあるカーブやチェンジアップを交えながら緩急で勝負する。明治大ではエース兼主将で、春季リーグ戦で完全優勝。大学日本代表でも主将を務めた。
個人的には川上二世として期待です。明治大出身のドラゴンズピッチャーは活躍しているだけに指名を期待しています。
【北海道日本ハムファイターズ】
創価大・田中正義選手 (創価高) 186㎝・89㎏ 右投右打 ピッチャー
「その年、その時点で一番良い選手を指名する」のポリシーは今年も健在でしょう。回復の見込みがあるようであれば必ず指名してくると思われます。
【福岡ソフトバンクホークス】
作新学院高・今井達也選手 180cm･70kg 右投右打 ピッチャー
小学一年で野球を始め、鹿沼西中時代にはポニー･鹿沼レッドソックスで全国大会に出場。作新学院高では二年夏の県大会からベンチ入りも、甲子園ではメンバー外。二年秋からエースとなり、三年夏県大会では149km/hを記録。同校を6年連続の夏甲子園に導くと、尽誠学園高との初戦で13奪三振を奪う完封。最速152km/hのストレートで甲子園を沸かせた優勝ピッチャー。U-18アジア選手権では制球に苦しんだものの、大学選抜との壮行試合では4者連続含む5三振を記録。
昨年は独自路線のドラフト戦略。急を要する補強ポイントは見当たりませんので、今年も路線継承でしょうか。もしかすると、花咲徳栄高の高橋選手の1位指名があるかも知れません。
【千葉ロッテマリーンズ】
創価大・田中正義選手 (創価高) 186㎝・89㎏ 右投右打 ピッチャー
松本編成部長が「田中でいきます」と公表。即戦力投手が必要なチーム事情とのことです。
【埼玉西武ライオンズ】
横浜高・藤平尚真選手 186㎝・84㎏ 右投右打 ピッチャー
吉野小一年時から吉野ボーイズで野球を始める。六年時にはマリーンズJr.で優勝。大貫中では千葉市シニアに所属。二年時春に全国優勝。同夏、三年夏も全国大会出場。同秋はU-15侍ジャパン入りし、アジアチャレンジマッチ出場。横浜高では一年春からベンチ入りし、二年夏は県大会準優勝、秋は県大会優勝で関東大会は初戦敗退。三年春は県大会優勝、関東大会準優勝。152km/hのストレートに縦横2種類のスライダーなど変化球の精度も良い。今夏の甲子園では一回戦東北高を相手に初回から5連続三振。二回戦で履正社高に敗れたものの、甲子園にインパクトを残した。
ライオンズの大学生ピッチャー指名はどうも上手く行きません。よって、ここは高校生の指名で来ると思われます。地元の花咲徳栄高の高橋選手かも知れません。
【東北楽天ゴールデンイーグルス】
作新学院高・今井達也選手 180cm･70kg 右投右打 ピッチャー
高校生ピッチャーの1位指名率が高く、近いということもあって今井選手を指名してくると思います。
【オリックスバファローズ】
履正社高・寺島成輝選手 183cm･86kg 左投左打 ピッチャー
幼稚園の終わりに国分寺スカイホークスで野球を始める。小学三年の時に大阪に戻り、小学四年から茨木リトルで主にピッチャー。茨木市立東中では箕面ボーイズに所属し、三年時には日本代表チームのエースとして世界一を達成。履正社高では一年夏からベンチ入り。二年夏は府大会初戦で大阪桐蔭高に敗戦。今春は3年ぶりの近畿大会優勝、夏は自身初の甲子園出場。高校一年からドラフト候補として注目。最速148km/hで変化球を交えた投球で勝負。完成度では高校No.1とのこと。
地元大阪の星･寺島選手でしょう。バファローズならば一年目からの登場はあり得ると思います。
さて、我がドラゴンズは13日にスカウト会議がありました。
報告(ニュース)によりますと、落合博満GM、森繁和新監督らが出席し、1位はピッチャーを指名する方針を確認したとのことです。1位候補は創価大の田中正義選手や明治大・柳裕也選手、桜美林大・佐々木千隼選手、白鴎大・中塚駿太選手の大学生と履正社高・寺島成輝選手、作新学院高・今井達也選手、広島新庄高・堀瑞輝選手の高校生ら7人に絞ったとのことです。20日のドラフト会議ではピッチャーを中心に支配下選手として5人ほどの指名の予定で、約60人をリストアップしています。
