中之嶽神社(なかのたけじんじゃ)は、群馬県甘楽郡下仁田町にある神社です。
妙義山の南麓に鎮座する轟岩(とどろきいわ)を神体とする巨岩信仰の神社で、轟岩に隣接して拝殿が建立されており、本殿を持っていません。大和時代の欽明天皇(539-571年)の御代に妙形氏が社殿を建立したと伝わっています。
(この石段のはるか上に中之嶽神社社殿があります)
境内には中之嶽大国神社(なかのたけおおくにじんじゃ)があり、金色の日本一大きい大黒天が鎮座しています。
大黒天は小槌持っているのが一般的ですが、ここの大黒天は剣を持っている珍しい姿です。
(中之嶽大国神社社殿の前の右側の大黒天は剣、左側の大黒天は小槌を持っています)
何故剣を持っているかは、不動明王と大黒天が習合した姿と言われる説、中之嶽神社の神宝が剣であることから、剣を持ってという説があります。
この剣が厄や悪霊を祓うといわれており、本来の福徳を授ける御利益と厄を払う御利益を持つ大黒天です。
お参りしたこの日は大雨と深い霧。
神社へ向かう道は水が出ており、ところどころ石も転がっていましたが、無事お参りできました。
しかも、ここも私だけ。ここでも大きな声で願いをかけて参りました。
さて、なにゆえ中之嶽神社/中之嶽大国神社かと申しますと・・・野球と言えば野球球児の聖地甲子園球場。
甲子の年(1924年・大正13年)に完成した為、甲子園球場と名付けられました。
そして、大黒天の縁日が甲子(きのえね)の日ということで甲子大国神社(きのえねおおくにじんじゃ)ともいい、特に甲子の日にお参りすると、御利益があるといわれております。
その甲子繋がりということで中之嶽神社は野球の神様としても有名なのです。
未来を担う子どもたちが、ケガなく元気に野球が出来ますように、甲子祭にて特別にお祓い祈祷した御守です。
2013年夏の甲子園で全国制覇した前橋育英高校の選手も年に2回訪れて祈祷していただいたという話です。
ちなみに、神社の神主さんは昨年夏の優勝チームでトップバッター、現在のキャプテンのお父さんです。
このお守りはその神主さんに学校名を書いていただき、授けていただきました。