2022年3月24日午後2時33分ごろ、かの国から新型とみられるICBM級弾道ミサイルを発射され、防衛省によりますとミサイルは約71分間飛翔し、日本の「排他的経済水域(EEZ)」内である北海道の渡島半島の西方約150kmの日本海に落下したと推定されています。
幸いにも船舶などへの被害は確認されていないとのことですが、海にいるお魚さんたちにはとてつもない迷惑だったと思います。
さて、かの国からのミサイルといえば、近年では2017年8月29日と9月15日に「全国瞬時警報システム(Jアラート)」をつうじた「(ミサイル発射による)国民保護に関する情報」が発動され、一部地域の道県に提供されてことが記憶にある方もいると思います。
ところが今回はJアラート発動はありませんでした。そもそも、Jアラートは何なのか?いまさらですがちょっと調べてみました。
今回、Jアラートの発動がなかった理由は、「(ミサイルが)日本の領土・領海に落下する可能性または領土・領海を通過する可能性がなかったから」とされています。つまり、「EEZ」への落下が想定されたからとの日本政府の説明です。それでも「「危ないじゃないか!」的な状況ですので、このような場合には、代わりに、船舶、航空機に対して迅速に警報が発せられるようになっているようです。
仮にJアラートが発動された場合は、サイレン、TV、ラジオやエリアメールなどをつうじて周知されます。かの国のミサイルでは2016年と2017年に計3回発動されています。
「ミサイルにおけるJアラート」の発動は、最初にミサイル発射に関する情報が伝達がされたあと、落下の恐れがある場合は避難や落下時刻・落下場所が伝えられ、その後、仮に落下したと推定される場合も詳細が伝達される仕組みになっています。
Jアラートはなんとなくのイメージとして、ミサイルなどの武力攻撃や大規模なテロが迫った時などの緊急情報を知らせてくれるものばかりだと思っていましたが、ほかにも多くの危険を伝達してくれるシステムです。実際は緊急地震速報や避難情報、気象警報や豪雨・土砂災害・津波警報などの色々な注意報・警報についてもJアラートだったのですね。
武力攻撃や大規模なテロが迫った時などの国民保護に関する情報は内閣官房から、防災や気象などに関する情報は気象庁から情報が出されて、それを消防庁の送信設備を経由して、全国の都道府県や市町村の役所などに設置されているJアラート受信機に送られる仕組みになっています。
その情報を受信すると自動起動装置が入り、地域の防災行政無線(屋外スピーカー)や、地域自治体や警察署などが行なっている登録制のメール(メルマガ)などで市民に情報を届けられるほか、地域のコミュニティエフFMやケーブルテレビなどでも伝えられます。
携帯電話やスマートフォンなどから届く緊急速報メールやエリアメール、Yahoo!防災速報などのアプリでは、地方公共団体を介せずに、消防庁や気象庁から携帯電話会社にJアラート情報が直接配信されるそうです。ただ、「格安スマホ(MVNO)」と呼ばれる契約をしたスマートフォンにはJアラートが届かないこともあるらしいですので、契約時に確認が必要です。
この一連の流れが、Jアラートです。
自然災害などの危険については、地震、台風、大雨などが身近にあることは理解できても、武力攻撃といわれてもあまりピンときません。ただ、これまでは大きな被害を受けることはなかったとしても、今後も大丈夫だとは限りませんので、遭遇する確率は低いかもしれませんが、万が一に備えてほかの災害時と同じように、情報が伝達されたときの身を守る行動を覚えておいた方がいいでしょう。
ちなみに、東日本大震災の被災地となった宮城県釜石市唐丹町地区に建立された「津波記憶石」には、「100回逃げて 100回来なくても 101回目も必ず逃げて!」と刻まれているそうです。
何ごともなかったことが一番ですが、「避難するほどでもなかった」と思えるような行動ができるのが、もっといいと思います。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。