野外競技などでは、降雨による中止では「雨天中止」という言葉を使いますが、降雪による中止では「雪天中止」とは使いません。そもそも、意味が違います。
雨天(うてん) ・・・ 雨の降る天気。また、雨の降る日。雨降り。
雪天(せってん) ・・・ 雪の降りそうな空模様。雪空。
雨天は進行形で雨が降っていることを言っていますが、雪天はまだ降っていませんので、雪天中止とは言わないということです。ということで、
降雪(こうせつ) ・・・ 雪が降ること。また、降り積もった雪。
での「降雪中止」(降雪のため・・・)というのが一般的に言われるようです。
さて、新年度最初の週末は市内3校での交流戦、いわゆる三校リーグが行われる予定でしたが、このとおり雪によって中止となりました。
この時期は既に練習試合も始まっており、中信地区では約一ヶ月後から始まる春季大会に向け、さらには7月の選手権予選に向けての貴重な実戦の場ですから、中止は残念です。
プロ野球ではオープン戦での雪による中止はありますが、公式戦でも中止という事例があります。
1988年のことです。この年のプロ野球の開幕はセ・リーグ、パ・リーグとも4月8日でした。4月7日の夜から降りはじめた雪は止むことなく降り続き、8日朝には9cmの積雪となりました。これは4月の東京としては1908年の20cmに次ぐ史上2番目の記録となりました。
この雪の影響で関越、東北、常磐の各自動車道が一部で通行止めになったほか、JR各線や私鉄で運休や遅延を生じました。また,羽田空港でも約2cmの積雪により、航空機の離着陸が乱れ、国内線11便が欠航しました。また、都内では36人がケガをしました。今年も既に東京ではソメイヨシノが開花していますが、この年も4月2日にソメイヨシノが開花しており、5~6分咲きの桜の枝や花の上に雪が積もりました。
この雪の影響により、西武球場での西武ライオンズ vs. 南海ホークス戦は約10㎝の積雪を記録したため中止になりました。ただ、この年から開場した東京ドームが早々に威力を発揮し、読売ジャイアンツ vs. ヤクルトスワローズは予定どおり行なわれました。
「俺たちも この夏絶対 甲子園 春雪見ながら 決意を新たに」