北米航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command)。
通称「NORAD(ノーラッド)」。
米国とカナダが共同で運用している連合防衛組織。米国とカナダの航空や宇宙に関して、観測または危険の早期発見を目的として1958年5月に協定が締結され、それまでの「大陸防空司令部(Continental Air Defense Command:CONAD)を改組し設置。
北アメリカ大陸を航空宇宙攻撃から防衛するため、24時間体制で人工衛星の観測、地球上の核ミサイル、弾道ミサイルの発射警戒、戦略爆撃機の動向監視、警報を発するなどを任務としている。
司令部はコロラド州ピーターソン空軍基地。弾道ミサイル早期警戒システム(BMEWS)、北部警戒システム、周辺探索レーダー攻撃識別システム(PARCS)、超水平線バックスキャッター・レーダー(OTH‐B)など、各種の最新電子技術を駆使した「情報の要塞」。軍事、気象情報の収集や衛星などの追跡も行い、冷戦の終結と共に、南米からの麻薬空輸の監視・摘発などの任務も加わった。9.11事件以降、国内でのテロなどに対しても監視、防衛を行うことになり、グローバルな任務を担っている。
そして、この時期には北アメリカ大陸のみならず、世界的に追跡しなければならない任務があるのです。
それが、「NORAD Tracks Santa(サンタクロース追跡)」。NORADは1955年からサンタクロースの追跡を開始。
追跡のきっかけは、1955年に米国コロラド州のカタログ通販会社が新聞広告に「よい子のみんな!サンタに電話してね!」とサンタへの直通電話」を開設。しかし、広告に掲載した電話番号がCONADの司令長官へのホットラインでした。
もちろん、よい子は電話しますよね。
子どもたちからの電話を受けた司令長官は、部下にレーダーでサンタクロースを追跡するよう指示。そして電話をかけてくる子どもたちに、サンタクロースの現在位置を伝え続けたというもの。
1955年は米ソ冷戦の真っただ中。もちろん、CONADの本業は人工衛星や核ミサイルの監視。
にもかかわらず、 2024年で69年間も追跡。現在ではサンタクロース追跡の任務は誇り高き重要なものと位置付けています。
当初は米国内での電話のみでの情報提供だったものが、1997年にWebサイトを立ち上げてインターネットでの世界中に情報発信。現在はスマホのアプリでも追跡でき、X、Facebook、InstagramやYouTubeでも情報発信。もちろん(?)、米国の安全保障を担う重要な組織なのでTikTokで情報提供はありません。
またNORADのサイトは英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、中国語、日本語の8か国語に対応。
Official NORAD Tracks Santa
米国山岳部標準時(MST)の12月24日午前4時~深夜まで追跡情報を見ることができます。日本標準時(JST)との時差はこの時期は16時間です。
ちなみに、 NORADはサンタが北極を出発する様子をレーダーで確認し、飛び立ったのをとらえると、人工衛星を使って追跡を開始。人工衛星には赤外線センサーが付いているため、赤外線反応を示すトナカイの赤鼻を探知することができるという。
そして戦闘機で北米を訪れるサンタを歓迎し、エスコート。実際サンタは戦闘機よりも早く飛ぶが、戦闘機がエスコートできるよう、スピードを落として飛んでくれるそうです。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
通称「NORAD(ノーラッド)」。
米国とカナダが共同で運用している連合防衛組織。米国とカナダの航空や宇宙に関して、観測または危険の早期発見を目的として1958年5月に協定が締結され、それまでの「大陸防空司令部(Continental Air Defense Command:CONAD)を改組し設置。
北アメリカ大陸を航空宇宙攻撃から防衛するため、24時間体制で人工衛星の観測、地球上の核ミサイル、弾道ミサイルの発射警戒、戦略爆撃機の動向監視、警報を発するなどを任務としている。
司令部はコロラド州ピーターソン空軍基地。弾道ミサイル早期警戒システム(BMEWS)、北部警戒システム、周辺探索レーダー攻撃識別システム(PARCS)、超水平線バックスキャッター・レーダー(OTH‐B)など、各種の最新電子技術を駆使した「情報の要塞」。軍事、気象情報の収集や衛星などの追跡も行い、冷戦の終結と共に、南米からの麻薬空輸の監視・摘発などの任務も加わった。9.11事件以降、国内でのテロなどに対しても監視、防衛を行うことになり、グローバルな任務を担っている。
そして、この時期には北アメリカ大陸のみならず、世界的に追跡しなければならない任務があるのです。
それが、「NORAD Tracks Santa(サンタクロース追跡)」。NORADは1955年からサンタクロースの追跡を開始。
追跡のきっかけは、1955年に米国コロラド州のカタログ通販会社が新聞広告に「よい子のみんな!サンタに電話してね!」とサンタへの直通電話」を開設。しかし、広告に掲載した電話番号がCONADの司令長官へのホットラインでした。
もちろん、よい子は電話しますよね。
子どもたちからの電話を受けた司令長官は、部下にレーダーでサンタクロースを追跡するよう指示。そして電話をかけてくる子どもたちに、サンタクロースの現在位置を伝え続けたというもの。
1955年は米ソ冷戦の真っただ中。もちろん、CONADの本業は人工衛星や核ミサイルの監視。
にもかかわらず、 2024年で69年間も追跡。現在ではサンタクロース追跡の任務は誇り高き重要なものと位置付けています。
当初は米国内での電話のみでの情報提供だったものが、1997年にWebサイトを立ち上げてインターネットでの世界中に情報発信。現在はスマホのアプリでも追跡でき、X、Facebook、InstagramやYouTubeでも情報発信。もちろん(?)、米国の安全保障を担う重要な組織なのでTikTokで情報提供はありません。
またNORADのサイトは英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、中国語、日本語の8か国語に対応。
Official NORAD Tracks Santa
米国山岳部標準時(MST)の12月24日午前4時~深夜まで追跡情報を見ることができます。日本標準時(JST)との時差はこの時期は16時間です。
ちなみに、 NORADはサンタが北極を出発する様子をレーダーで確認し、飛び立ったのをとらえると、人工衛星を使って追跡を開始。人工衛星には赤外線センサーが付いているため、赤外線反応を示すトナカイの赤鼻を探知することができるという。
そして戦闘機で北米を訪れるサンタを歓迎し、エスコート。実際サンタは戦闘機よりも早く飛ぶが、戦闘機がエスコートできるよう、スピードを落として飛んでくれるそうです。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。