♪やめろと言われても いまでは遅すぎる
と、その昔、西城秀樹さんが歌っていた「激しい恋」の一説。
ダイエットのために運動 → 運動するとお腹が減る → ついつい食べ過ぎる → ダイエットのために運動する → 運動すると・・・
の無限ループの「沼」にはまったとこがあるかも知れません。
一方で、「激しい運動をすることで食欲が抑えられる可能性がある」という研究結果もあるそうです。
いままで、胃から産生されるグレリンというホルモンは食欲の調節に関係し、視床下部に働きかけて空腹感を生む。グレリンは絶食によって血中濃度が上昇し、食事をすると血中濃度が下がるが、運動の強度とグレリンとの関係についてはくわしくわかっていませんでした。
そこで米国バージニア大の研究チームは、男性8人と女性6人の計14人(少なっ)を対象に、「一晩断食したあとにさまざまな強度の運動を行わせる実験」を行いました(運動強度は血中の乳酸濃度によって測定)。
実験の結果、女性は男性と比較してベースラインでのグレリン濃度が高く、激しい運動のあとは特に女性がグレリン濃度の低下を示すことがわかり、「高強度の運動は中程度の強度の運動よりも、グレリンレベルを抑制することがわかりました」と述べ、さらに、「私たちの実験では、血中の乳酸を使用して運動の強度を決定した。そのため、これらの発見はグレリンを抑制するために、乳酸が、しきいきちを超える運動が必要になる可能性を示唆しています」と指摘。
ということなのですが、わかったような、わからないような結論。
でも、なんとなく私の身をもっての経験では、論理(ものごとを考える過程での「筋道」「組み立て方」)的にはよくわかりませんが、理論(導き出された「法則」「体系」)的にはわかるような気がします。
私の場合、たとえば、100分間のウオーキングとランニングで比較してみますと・・・
約7km/hのウオーキング:消費カロリーは約700kcal~約800kcal / 体重は約1kg減る
約9km/hのランニング:消費カロリーは約1000kcal~約1400kcal / 体重は約1.5~2kg減る
となります。ほとんど水分でしょうけど、一応、ほぼ毎日の日課にしています。
もちろん、その日の体調(やる気があるとか)、運動環境(部屋が暑いとか)、服装(汗をかきやすいとか)などに左右はされますが。
運動強度の感じ方は誰でも同じとは限らないと思いますし、個人の目標に応じて運動内容と強度でいいと考えます。
参考までに厚生労働省は発表している「身体活動・運動の単位」があります。これは、身体活動の強さと量を表す単位として、身体活動の強さについては「メッツ」を用い、身体活動の量については「メッツ・時」を「エクササイズ」と呼んでいます。
■「メッツ」(強さの単位)
身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当
■「エクササイズ(Ex)」(=メッツ・時)(量の単位)
身体活動の量を表す単位で、身体活動の強度(メッツ)に身体活動の実施時間(時)をかけたものです。より強い身体活動ほど短い時間で1エクササイズとする
例
3メッツの身体活動を1時間行った場合:3メッツ×1時間=3エクササイズ(メッツ・時)
6メッツの身体活動を30分行った場合:6メッツ×1/2時間=3エクササイズ(メッツ・時)
■「3メッツ」以上の運動
メッツ:活動内容 / 1エクササイズに相当する時間
3.0:自転車エルゴメーター(約50w)、とても軽い活動、ウェイトトレーニング(軽・中等度)、ボーリング、フリスビー、バレーボール /20分
3.5:体操(家で。軽・中等度)、ゴルフ(カート使用。待ち時間を除く) / 18分
3.8:やや速歩(平地、約94m/分) / 16分
4.0:速歩(平地、95~100m/分程度)、水中運動、水中で柔軟体操、卓球 / 15分
4.5:バドミントン、ゴルフ(クラブを自分で運ぶ。待ち時間を除く) / 13分
4.8:バレエ、モダン、ツイスト、ジャズ、タップ / 13分
5.0:ソフトボールまたは野球、かなり速歩(平地、速く=107m/分) / 12分
5.5:自転車エルゴメーター(100w)、軽い活動 / 11分
6.0:ウェイトトレーニング(高強度)、ジョギングと歩行の組み合わせ(ジョギングは10分以下)、バスケットボール、スイミング(ゆっくりしたストローク) / 10分
6.5:エアロビクス / 9分
7.0:ジョギング、サッカー、テニス、水泳(背泳)、スケート、スキー / 9分
7.5:登山(約1~2kgの荷物を背負って) / 8分
8.0:サイクリング(約20km/時)、ランニング(134m/分)、水泳(クロール、ゆっくり(約45m/分)) / 8分
10.0:ランニング(161m/分)、柔道、空手、キックボクシング、テコンドー、ラグビー、水泳(平泳ぎ) / 6分
11.0:水泳(バタフライ)、水泳(クロール、70m/分)、活発な活動 / 5分
15.0:ランニング、階段を上がる / 4分
ただ、研究チームが示した「食欲の抑制」には有効かどうかは不明です。もしかすると、運動強度が足りないのかも知れませんけどね。やりすぎもケガなどのもと。くれぐれもお気を付けくださいませ。
※健康、ダイエット、運動などについては、あくまでも個人的な意見でもあり、必ず効果があることを保証するものではありませんので
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
と、その昔、西城秀樹さんが歌っていた「激しい恋」の一説。
ダイエットのために運動 → 運動するとお腹が減る → ついつい食べ過ぎる → ダイエットのために運動する → 運動すると・・・
の無限ループの「沼」にはまったとこがあるかも知れません。
一方で、「激しい運動をすることで食欲が抑えられる可能性がある」という研究結果もあるそうです。
いままで、胃から産生されるグレリンというホルモンは食欲の調節に関係し、視床下部に働きかけて空腹感を生む。グレリンは絶食によって血中濃度が上昇し、食事をすると血中濃度が下がるが、運動の強度とグレリンとの関係についてはくわしくわかっていませんでした。
そこで米国バージニア大の研究チームは、男性8人と女性6人の計14人(少なっ)を対象に、「一晩断食したあとにさまざまな強度の運動を行わせる実験」を行いました(運動強度は血中の乳酸濃度によって測定)。
実験の結果、女性は男性と比較してベースラインでのグレリン濃度が高く、激しい運動のあとは特に女性がグレリン濃度の低下を示すことがわかり、「高強度の運動は中程度の強度の運動よりも、グレリンレベルを抑制することがわかりました」と述べ、さらに、「私たちの実験では、血中の乳酸を使用して運動の強度を決定した。そのため、これらの発見はグレリンを抑制するために、乳酸が、しきいきちを超える運動が必要になる可能性を示唆しています」と指摘。
ということなのですが、わかったような、わからないような結論。
でも、なんとなく私の身をもっての経験では、論理(ものごとを考える過程での「筋道」「組み立て方」)的にはよくわかりませんが、理論(導き出された「法則」「体系」)的にはわかるような気がします。
私の場合、たとえば、100分間のウオーキングとランニングで比較してみますと・・・
約7km/hのウオーキング:消費カロリーは約700kcal~約800kcal / 体重は約1kg減る
約9km/hのランニング:消費カロリーは約1000kcal~約1400kcal / 体重は約1.5~2kg減る
となります。ほとんど水分でしょうけど、一応、ほぼ毎日の日課にしています。
もちろん、その日の体調(やる気があるとか)、運動環境(部屋が暑いとか)、服装(汗をかきやすいとか)などに左右はされますが。
運動強度の感じ方は誰でも同じとは限らないと思いますし、個人の目標に応じて運動内容と強度でいいと考えます。
参考までに厚生労働省は発表している「身体活動・運動の単位」があります。これは、身体活動の強さと量を表す単位として、身体活動の強さについては「メッツ」を用い、身体活動の量については「メッツ・時」を「エクササイズ」と呼んでいます。
■「メッツ」(強さの単位)
身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当
■「エクササイズ(Ex)」(=メッツ・時)(量の単位)
身体活動の量を表す単位で、身体活動の強度(メッツ)に身体活動の実施時間(時)をかけたものです。より強い身体活動ほど短い時間で1エクササイズとする
例
3メッツの身体活動を1時間行った場合:3メッツ×1時間=3エクササイズ(メッツ・時)
6メッツの身体活動を30分行った場合:6メッツ×1/2時間=3エクササイズ(メッツ・時)
■「3メッツ」以上の運動
メッツ:活動内容 / 1エクササイズに相当する時間
3.0:自転車エルゴメーター(約50w)、とても軽い活動、ウェイトトレーニング(軽・中等度)、ボーリング、フリスビー、バレーボール /20分
3.5:体操(家で。軽・中等度)、ゴルフ(カート使用。待ち時間を除く) / 18分
3.8:やや速歩(平地、約94m/分) / 16分
4.0:速歩(平地、95~100m/分程度)、水中運動、水中で柔軟体操、卓球 / 15分
4.5:バドミントン、ゴルフ(クラブを自分で運ぶ。待ち時間を除く) / 13分
4.8:バレエ、モダン、ツイスト、ジャズ、タップ / 13分
5.0:ソフトボールまたは野球、かなり速歩(平地、速く=107m/分) / 12分
5.5:自転車エルゴメーター(100w)、軽い活動 / 11分
6.0:ウェイトトレーニング(高強度)、ジョギングと歩行の組み合わせ(ジョギングは10分以下)、バスケットボール、スイミング(ゆっくりしたストローク) / 10分
6.5:エアロビクス / 9分
7.0:ジョギング、サッカー、テニス、水泳(背泳)、スケート、スキー / 9分
7.5:登山(約1~2kgの荷物を背負って) / 8分
8.0:サイクリング(約20km/時)、ランニング(134m/分)、水泳(クロール、ゆっくり(約45m/分)) / 8分
10.0:ランニング(161m/分)、柔道、空手、キックボクシング、テコンドー、ラグビー、水泳(平泳ぎ) / 6分
11.0:水泳(バタフライ)、水泳(クロール、70m/分)、活発な活動 / 5分
15.0:ランニング、階段を上がる / 4分
ただ、研究チームが示した「食欲の抑制」には有効かどうかは不明です。もしかすると、運動強度が足りないのかも知れませんけどね。やりすぎもケガなどのもと。くれぐれもお気を付けくださいませ。
※健康、ダイエット、運動などについては、あくまでも個人的な意見でもあり、必ず効果があることを保証するものではありませんので
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。