先日のプロ野球で、秘かに新記録が樹立されていました。
そのプレーの内容は何かというと「1イニングで2盗塁アウト」というものです。
詳しく書きますと
「三回1アウト一塁から一塁ランナーの中島(ライオンズ)は武田勝(ファイターズ)のけん制に誘い出されたが、二塁手の悪送球で一塁に残りました。2アウト後。再びけん制球で飛び出し、今度は二塁手前でタッチアウトになった」
というプレーです。
公認野球規則の10・07(h)には
「次に該当する走者が、アウトになるか、失策によってアウトを免れたと記録員が判断した場合にはその走者に盗塁刺を記録する。すなわち、(1)盗塁を企てた走者(2)塁を追い出されたために次塁へ進もうとした走者(元の塁に戻ろうとした後に次塁へ進もうとした走者も含む)(3)盗塁を企ててオーバースライドした走者がそれである。
【注二】塁を追い出された走者が、元の塁に戻ろうとしてアウトになるか、失策によってアウトを免れた場合には、その走者に盗塁刺を記録しない。」
と書かれています。
つまり、最初のプレーにおいて、二塁手の悪送球がなければアウトになっていたと判断され、この野球規則の(2)に該当し、この時点で記録上は中島の盗塁アウトと二塁手のエラーがついたということになります。
ですから、よくある話として
「ランナー一塁(二塁でも三塁でもいいのですが)でピッチャーのけん制球が悪送球になって、ランナーが次の塁へ進塁した場合」
のプレーについては、ピッチャーの悪送球を記録して、ランナーには盗塁は記録しません。「けん制悪送球による進塁」となります。
同じくけん制球を野手が後逸した場合には野手のエラーとなり、ランナーは「けん制悪送球による進塁」となります。
盗塁ではございません。
悪送球かどうかの判断として「捕球する野手の手が届かないところ」に投げたかどうかで判断していいでしょう。
最初のプレーの話に戻りますが、もし中島が二塁手の悪送球の結果、二塁へ進んでいた場合には中島には「守備側の送球エラーによる進塁」が記録されて、盗塁は記録されません。
ただし、このプレーにおいて、中島が挟まれることなく、一目散に二塁へ進んでセーフになった場合には盗塁が記録されます。
お母さんを困らせないためには、けん制球でアウトにならないことが一番判りやすいプレーになります。
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