今年のドラフト会議は終わり、日本シリーズには関係のない読売ジャイアンツの関係者の方々とファンの皆様は、すでにFA戦線と新外国人によるチーム補強へと興味が移っているかも知れません。その前に、他人事とは言えどもドラフトの結果について報道されていることで、いささか心配なことがありますので、ここはあえて書いておきます。
12球団のドラフト結果の総括記事を読みますと、ジャイアンツに対しては非常に辛辣な文字が並んでいます。やっぱり、支配下選手の本ドラフトでピッチャーが1人だったということ、育成でも2人であり、16人中3人。若手ピッチャーが伸びてきているにしても、ピッチャーは何人いてもいいくらいです。ましてや、内海選手、杉内選手や山口選手と左が不足気味ですので、積極的に左ピッチャーを狙ってくると思っていました。それが、フタを開けてみれば育成含めてキャッチャーが4人です。
もし、このまま全員の入団が実現したとすると、来念はキャッチャー総勢11名という大所帯となります。たしかに最年長の相川亮二さんが現役引退、戦力外通告第1次期間に鬼屋敷正人選手を自由契約としました。いくら三軍まで持っているとはいっても、1人か2人の指名だと思うのですが。
一応、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍ジャパンで活躍した小林選手が今シーズン138試合に出場。終盤には打力をで宇佐見選手が活躍を見せたこともあり、キャッチャーが補強ポイントになる(一時期は広陵高の中村選手の名前が挙がり、指名があるとしても大阪ガスの岸田選手だろう)と予測していたファンの方はそうそういなかったと思います。ましてや、他球団でさえも驚き、桃ノ木、洗濯機だったでしょう。
そのつじつま合わせかどうか分かりませんが、昨日、ベテランの実松一成選手に戦力外通告。これで、つじつま合わせをしようという訳ではないと思いますが。
来年のキャッチャー一覧
小林誠司(27歳)
河野元貴(26歳)
松崎啄也(25歳)
田中貴也(25歳)
宇佐見真吾(24歳)
大城卓三(24歳)
高山竜太朗(22歳) 育成枠
広畑塁(22歳) 育成枠
小山翔平(21歳) 育成枠
岸田行倫(21歳)
こうやって並べてみますと、年齢の近い集団になります。良い方に考えれば、選手間の競争意識を高めるというのが第一です。小林選手がレギュラー筆頭とはいっても、バッティングに難ありですから、ライバルを増やすということかも知れません。
もう一つ考えられるのは、この秋に宇佐見選手には内野守備を練習させるという記事があり、バッティングを活かすためにコンバートするというものです。すでに、3位指名のNTT西日本・大城選手にはコンバートというコメントも見られました。今すぐではないかも知れませんが、将来的にはコンバートすることも頭の片隅に置きながら、競争させるために多めに確保したという考え方もあります。
心配な点としては、完全に迷走してしまった指名。昨年の1位入札は外れ外れのダブルプレー、今年の1位入札も外れ外れのダブルプレーのショックと、東北楽天ゴールデンイーグルスと福岡ソフトバンクホークスが3位で岸田選手を指名するという情報で、急遽繰り上げ指名をしてしまったというものです。
V9時代、長嶋茂雄さん、王貞治さんに強力な新人をライバルとしてぶつけた補強をして、常に危機感を与えて成績を伸ばすという戦略が当たったのですが、今はそんな余裕はないはずですし、キャッチャーばかりに集中させてしまうと、他のポジションが手薄になりかねません・・・となるのですが、一応、昨年は本指名の1位の吉川尚輝選手以外6人すべてがピッチャーと真逆の陣容で、2年間トータルで見れば意外にバランスが取れているようにも感じます。
反省会としましたが、別に反省する内容もなくなってしまったので、この辺で終わりにしておきましょう。他球団の反省会予定は今のところありません。
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