一応、本日は、私の誕生日です。
会社の定年までは、まだまだ数年ありますが、いつまでも最前線でというわけには行きませんし、今の職場は後進がまだ入社3~5年という若い世代しかいませんので、彼らに経験を積んでもらうために、正面には出て来ないようにして、会社生活の終わりには、何の心配もないようにしておきたいと思っています。
それはともかく、現在、一番の心配といえば、新型コロナウイルス感染についてです。自分がいつ感染するかもですが、やはり家族のこと、特に離れて暮らしている家族のことが一番気がかりです。
さて、元プロ野球監督の野村克也さんは、生前、次のように語っていました。
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明日死ぬとしたら?もう野球なんてどうでもいいんだ。82歳ともなると、夢も希望もないよ。願いはみんな一緒でしょう。苦しまずに楽に逝きたい、ただそれだけです。
人生で一番辛いのは、女房(沙知代さん)に先に逝かれたことだよ。昨年(2017年)12月8日、午後2時。食堂に座っていて、急にテーブルに頭をぶつけて・・・。
お手伝いさんが「奥さんの様子がおかしい」と言ってきたので、背中をトントンと叩いて、「大丈夫か!?」、「大丈夫よ」。それが最後の会話。とりあえず救急車を呼んだけど、着いたときはもう息を引き取っていた。
男っていうのは厄介な生き物だな。女房がいるときには何にも感じなかったのに、いなくなってから感じることが多い。「おおーい、コーヒー」って言ったって、誰も持ってこないし、実際に誰もいないんだから。いるといないでは、本当に家の中の空気がまるっきり変わっちゃう。
女房とは・・・最近はそんなことばかり考えている。やっぱり存在するだけでいいんだよね。
女房の存在感というものを、今さらになってひしひしとありがたく感じている。それで、俺もすぐに逝きそうになるんだよね。女房を追っかけて。そういう人って多くないか?今一番感じるのは、男は弱いってことだな。
俺の母親は俺が3つのときに夫が戦病死して、未亡人になって、それで俺と兄貴を育て上げた。そういうのを見ているから、女性の強さというのは、嫌というほど感じて生きてきた。
逆に父親が生きていて、母親が先に逝っていたら、父親は絶対に再婚していると思う。(配偶者と死別した)女性の再婚率と男性の再婚率とを比べたら、圧倒的に男性のほうが高いんじゃないか。
しかし、再婚するって言ったって、この歳だと誰も来ない。完全に一人だよ。誰かいい人を紹介してくれるかい(笑)。
ただ、息子夫婦が棟続きで「おーい」って声をかければ届く距離に住んでいて、息子の嫁がよくしてくれるから本当に助かる。まさに家族だね。
残る願いはただ一つ、苦しまずに眠るようにあの世へ行きたい。俺は去年くらいから、死について奥さんと話すようになっていたんだ。死ぬことへの恐怖はないけど、眠るように楽に逝きたいな、という理想はある。それはお互いに同じだった。ウチの奥さんはほんと苦しまずに逝ったよ。ああいうのがいいな。
俺の母親はガンになって64歳で眠ったから「ガン家系」なんだよ。自分も死ぬときはガンだと思っていたけど、まだ生きている。体はどこも悪いところはない。
振り返れば、幸せな人生だった。好きなことをやって、好きに生活した。衣食住、何の不自由もなく。いずれ最後はお迎えが来るんだから、変に苦しむのは嫌だよ。
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もし、私が明日死ぬとわかっていたとしたら、最後の1日をどう過ごすか。
たぶん、いつものように過ごしていたいと思います。TV観て、本読んで、好きなもの食べて、ブログネタ書いて、寝て・・・と、ただ、お世話になって連絡がつく方と、息子たちには電話しておきたいですね。ちゃんとあいさつをしてから逝かないと、と思います。
でも、明日どうなるかなんて、よっぽどのことがない限りわかるものではないです。
もちろん、やり残したことはたくさんあると思いますが、それは充実している人生の証なんじゃないかって。やりたいことが残っているということは、今が充実しているからだと思います。
誰だって自分の終わりを迎えることは怖いことですし、そんなことを考えるのも嫌だと思います。でも、これだけは避けることはできないことです。
だから、そんなことを心配するのではなく、私はいつでも今日一日を一生懸命やって、今日が元気ならいいというふうに思って、これからも生きています。
「たとえ明日 地球が滅びるとも 君は今日 リンゴの木を植える」
by コンスタンティン・ヴィルヂル・ゲオルギウ(ポーランドの詩人)
あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。
良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。
今日も、私のブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。明日もまた、元気にここでお会いしましょう。