毎年1月2日、3日に開催されている、「東京箱根間往復大学駅伝競走(通称:箱根駅伝)」。2021年の97回大会は創価大の初優勝かと思われましたが、駒沢大の大逆転優勝で幕を閉じた大会でした。新型コロナウイルス感染拡大下の開催となり、主催者は「応援したいから、応援に行かない」というキャッチコピーとTVCM、またTV中継していた日本テレビも画面テロップと実況で何度も観戦自粛を呼び掛けていました。
大会本部は2020年比で約85%減と発表していましたが、1月2日には小池百合子東京都知事が非常事態宣言を日本政府に検討依頼するニュースが流れる中、約18万人が沿道観戦者数だったと発表し、人垣ができるような「密」ポイントも見受けられました。
なお、往復217.1kmですが、往路(107.5km)と復路(109.6km)では、若干コースが違う区間がありますので、距離が微妙に違っています。
さて、この区間を「路線バス」でつないだら、どうなるのか。本来ならば、太川陽介さんの出番でしょうけど、僭越ながら、ちょっと調べてみました。
先に結論をいってしまいますが、駅伝よりもはるかに時間がかかります。そもそも1区だけで、ほぼ1日が終わってしまいました(休日時刻です)。よって、詳細調査は途中リタイアとなってしまいました。
■1区(21.3km):読売新聞ビル前(東京都千代田区)→東京都道409号日比谷芝浦線→国道15号→田町→品川駅前→新八ツ山橋→京浜急行電鉄・京急蒲田駅→六郷橋→鶴見中継所 (横浜市鶴見区)
■10区(23.0km):鶴見中継所→六郷橋→京急蒲田駅→大森→大井→新八ツ山橋→品川駅前→田町→都道409号→国道1号→日本橋→東京・大手町 読売新聞ビル前
スタート/ゴール地点の読売新聞本社ビル前には、バス停はありませんので、いきなりの徒歩スタートです。とはいっても、日比谷通り(国道1号)を左折した150m先に、都営バスの大手町バス停があります(都会は便利です)。
しかし、このバス停から発車する「東43」系統は約500m先でコース上から外れてしまいますので、東急バス、芝公園周辺を走る乗り合いバスの「ちいバス」など、こまめに乗り継がなくてはなりません(ある意味、都会は不便です)。
その後も、駅伝区間となる国道15号(第一京浜道路)は、都営浅草線(地下鉄)京急本線が並走していることもあり、直通路線がなく、三田駅前(京急)から鶴見中継所までの間に11路線の乗り換えと、ところどころの歩きが必要になる、過酷なスタートです。なお、六郷橋を越えますと、神奈川県に入ります。
徒歩:読売新聞ビル前~大手町(約0.2km)
都営バス「東43」:大手町~東京駅丸の内北口
東急バス「東98」:馬場先門~内幸町
徒歩:内幸町~新橋駅北口(約0.5km)
港区コミュニティバス「ちぃばす」芝ルート:新橋駅北口~浅草線三田駅前
港区コミュニティバス「ちぃばす」高輪ルート:浅草線三田駅前~高輪一丁目
都営バス「反96」:高輪一丁目~品川駅高輪口
東急バス「品94」:品川駅~青物横丁
京急バス「井19」:青物横丁駅~南大井文化センター
京急バス「森22」:南大井文化センター~大森海岸駅
徒歩:大森海岸駅~大森本町1丁目(約0.5km)
京急バス「森21」:大森本町1丁目~大森警察
徒歩:大森警察~大森警察署前(約0.2km)
京急バス「蒲67」:大森警察署前~京急蒲田駅入口
京急バス「蒲30」:京急蒲田駅入口~日ノ出通り
徒歩:日ノ出通り~蒲田警察署前(約0.3km)
京急バス「蒲40」:蒲田警察署前~東六郷1丁目
徒歩:東六郷1丁目~六郷神社(約1.1Km)
京急バス「蒲74」:六郷神社~六郷橋
京急バス「空51」:六郷橋~宮前
徒歩:宮前~新川橋(約0.5km)
臨港バス「川29」:新川橋~池田1丁目
徒歩:池田1丁目~鶴見中継所(約0.4km)
■2区(23.1km):鶴見中継所→横浜駅前→国道1号→権太坂→戸塚中継所(横浜市戸塚区)
■9区(23.1km):戸塚中継所→権太坂→横浜駅前→国道15号→鶴見中継所
「花の2区」と呼ばれる区間です。駅伝では国道1号からJR戸塚駅周辺への「横浜新道」を経由します。ところどころバス路線は区切れますが、短い距離ですので歩くことは可能でしょう。
横浜市営バス「16」:市場~鶴見中央4丁目
横浜市営バス「18」:鶴見中央4丁目~生麦
横浜市営バス「86」:生麦~横浜駅前
横浜市営バス「105」:横浜駅前~高島町
横浜市営バス「106」:高島町~権太坂上
横浜市営バス「横17」:権太坂上~品濃口
神奈中バス「横43」:品濃口~戸塚駅東口
徒歩:戸塚駅東口~戸塚バスセンター(約0.2km)
神奈中バス「戸50」:戸塚バスセンター~大坂上
徒歩:大坂上~戸塚中継所(約0.3km)
■3区(21.4km):戸塚中継所→遊行寺坂→湘南新道→国道134号→茅ヶ崎→湘南大橋→平塚中継所(神奈川県平塚市)
■8区(21.4km):平塚中継所→湘南大橋→茅ヶ崎→浜須賀交差点→湘南新道→藤沢→国道1号→遊行寺坂→戸塚中継所~平塚中継所
この区間は、ランナーにとって遊行寺坂近辺のアップダウンや海岸線の冷たい風が吹く、環境との戦いがあります。また、藤沢市辻堂団地から平塚方面にかけての海沿いは、人家そのものがないため、バス路線も途切れ途切れになる、難所です。
徒歩:戸塚中継所~新道大坂上(約0.5km)
神奈中バス「戸81」:新道大阪上~相生町
江ノ電バス「藤04」:相生町~辻堂団地
江ノ電バス「J01」:辻堂団地~浜須賀
徒歩:浜須賀~茅ヶ崎ゴルフ倶楽部近辺~ヘッドランド入口(約1.5km)
神奈中バス「茅09」:ヘッドランド入口~茅ヶ崎駅入口
神奈中バス「茅37」:茅ヶ崎駅入口~西浜高校前
徒歩:西浜高校前~湘南大橋~高浜台(約3.0km)
神奈中バス「平14」:高浜台~なぎさプロムナード
神奈中バス「平15」:なぎさプロムナード~八間通り入口
徒歩:八間通り入口~花水川橋~平塚中継所(約1.4km)
■4区(20.9km):平塚中継所→国道1号→大磯→二宮→酒匂橋→小田原市民会館前→旧小田原中継所→新小田原中継所(神奈川県小田原市)
■7区(21.3km):小田原中継所→小田原市民会館前→二宮→大磯→国道134号→平塚中継所
東海道を走るこの区間は順調にバスを乗り継ぐことができます。現在の小田原中継所は、箱根登山バスの風祭バス停前にある「鈴廣かまぼこの里」駐車場となっています。
徒歩:平塚中継所~東町3丁目(約0.3km)
神奈中バス「平39」:東町3丁目~大磯局前
神奈中バス「平46」:大磯局前~二宮駅南口
神奈中バス「二30」:二宮駅南口~押切
神奈中バス「二46」:押切~国府津駅
箱根登山バス(小田原駅行き):国府津駅~市民会館前
箱根登山バス「H」:市民会館前~風祭
平塚中継所から小田原側約9.0kmにある「押切坂」(二宮町)は、押切坂上バス停(押切バス停の一つ手前)からすぐの場所ですが、江戸時代から東海道の難所として知られた場所だけあって、歩くだけでも息が切れそうな急勾配の場所です。ここには、マンガ/アニメの「ドラゴンボール」などのコスプレをした一団の応援で知られ、その登場人物からこの坂が「フリーザ坂」と呼ばるようになりました。
そのフリーザ様一行は、2021年は現れませんでした。応援自粛要請に応じたとのことでした(この画像キャプチャは2020年のものです)。
■5区(20.8km):小田原中継所→箱根登山鉄道箱根湯本駅前→函嶺洞門バイパス→大平台ヘアピンカーブ→宮ノ下富士屋ホテル前→小涌園ユネッサン前→恵明学園前→芦の湯→元箱根→箱根・芦ノ湖(神奈川県)
■6区(20.8km):箱根・芦ノ湖→国道1号→芦之湯→恵明学園前→小涌園前→宮ノ下温泉郷→大平台→塔ノ沢温泉郷→函嶺洞門バイパス→箱根湯本駅前→小田原中継所
箱根登山バスH系統が、ほぼ同じルートを走っています。また、風祭~箱根町港の走行に約1時間、ちなみに、この区間の往路記録が1時間10分25秒ですので、ランナーは864mもの高低差の山登りをバスと同じくらいのスピードで駆け上がっていくのです。
箱根登山バス「H」:風祭~箱根町港
なお、小涌園前で、ぴょんぴょん跳ねて応援する姿が恒例となっていた日帰り温泉テーマパーク箱根小涌園ユネッサンのキャラクター「ハコネコ ボザッピィ」は、2021年は姿を見せず、屋内屋内から応援してたそうです。
なお、数年前のことですが、私は1区から2区途中の横浜駅前まで走ったことがあります。もちろん、車でですが。
あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。
良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。
今日も、私のブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございます。明日もまた、元気にここでお会いしましょう。