野球はプレーするのは個人になりますが、実際は個人のプレーを繋ぐことからも、間違いなくチームスポーツなんですよね。
個人の成績を競うのではなくて、チームの成績を競うのです。
ですから、全員が同じ方向を見て、時には自己犠牲してもチームの勝利に貢献する必要があるのですよね。
確かに個人個人の能力が高いチームはあります。その個々を取り上げれば非常に強力なチームもあります。パワプロ君の世界ならおそらくダントツで勝でしょう。でも、そうならないところに野球の奥深さがあると考えます。
さて、がんこおやじ杯、市民タイムス杯と今回の春季大会のときも、子どもたちには少し(?)注意がありました。
野球はチームスポーツですから、全員が同じ方向を見て、目標に向かって行く必要があるのは、前述のとおりです。ですから、誰か一人でも違う方向を見ていると、チームの士気は下がるし、迷惑もかかる。
道具の準備。
「誰かが、やるだろう」「それはお前の役割だ」なんて思っていて、全員で準備すると決めたのにいつまでも準備が始まらない。野球のプレーで例えれば「その打球はお前の打球だから」といって、傍観しているだけ。何かミスがあってもカバーしていないので、傷口は広がるばかり。
集合時間。
「決められた時間に来ていればいいじゃん」と考えて、時間ギリギリにやってくる。でも、例えば7時にアップ開始としてあれば、来てからアップまでの準備が短くて、全員が揃って一斉に開始できない。結局、一人を待ってチーム全体が遅くなる。
約束や時間を守れないのは、生きて行く中で、世の中に出てから大切なことを失います。
信頼と信用という一番大切なことを失うのです。
挨拶だって同じことです。
グラウンドに来て、顔見知りの人であって、そうでなくても、見に来ていてくれる人、応援しに来ている人。ましてや、大会運営をしてくれている人たちに挨拶をきちんとすることは、人としての礼儀を持ち、当たり前の事です。
後片付けだって同じことです。
チームの道具、個人の用具の片づけは大事ですが、それよりも何よりも使用させてもらったグラウンドをキチンと整備すること。感謝の気持ちを持って、自分たちがプレーする前よりも綺麗に整備することは、感謝の気持ちを込めて、お礼することです。
試合結果なんて、これらのことに比べれば、そんな重要なことではないのです。
今まで、こういうことを至極当たり前のように、野球以外の所でも教え続けられて来ました。
そして、それは今後も続けて行かなくてはいけません。
たかが野球を通じてですが、この子たちは大きなものを得てきています。
社会に出ても通用する基礎を学んでいます。
野球が強ければそれだけでいい。そんな考え方ではありません。
野球を通じての人間形成。
他のチームの手本となり、尊敬されるチームをでありたいです。
そして、心を許せる親友、指導していただいている先生、応援してくれる家族、地域の人たちに愛されるような子どもたちに育って行って欲しいです。