〇〇警察署からお知らせします。
本日、隣接する警察署管内のお宅に、市役所職員を名乗る者から「還付金があります。どこの銀行を使っているか」との電話の後に、銀行職員を名乗る者から「早く手続きをしないと還付金を受け取れません」などという詐欺と思われる電話がかかってきています。
また、親族を名乗る者から「携帯電話を失くした」という不審な電話もかかってきています。
次のようなキーワード・やり取りは詐欺です。
○「ATMに行ってほしい、ATMを操作してほしい」
○「暗証番号」
○「キャッシュカードを交換します」
○「キャッシュカードを封筒に入れてください」
不審な電話があった場合は、すぐに〇〇警察署(xxxx-xx-xxxx)までご連絡をお願いします。
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ということで、振り込め詐欺の被害がまた増えているようです。
地元自治体の緊急メールからの「防犯情報(特殊詐欺)」が数日おきに送信されてきます。あまりにも送信されてきますので、「もしかして特殊詐欺?」と疑ってしまいそうですが、誘導するURLとかは書かれていないのと、同じ内容のmのが市内で「防災情報放送」が流れていますので、本物なのでしょう。
しかし、ニュースなどでも手口が報じられ、警察も頑張っているのに減らないというのも不思議なものです。
さて、「特殊詐欺」とは、電話をかけるなどして相手を信頼させ、指定した預貯金口座への振込みなど方法で、現金などをだまし取る犯罪の総称のことです。警察庁によれば、その中には現金などを脅(おど)し取る「恐喝」や、すきを見てキャッシュカード等を盗む「窃盗」も含まれるとのことです。
警察庁の調べによりますと、2019年の被害は大都市圏に集中して、認知件数全体に占める割合は5都府県が67.0%になります。その内訳は、東京都3815件(22.6%)、神奈川県2793件、大阪府1809件、埼玉県1459件、千葉県1409件となります。被害総額は約315億8000万円。1日当たり約8650万円にもなります。1件当たり約197万円です。被害者になってしまうと、約200万円近くがだまし取られてしまうのが現状です。
警察庁では2020年1月1日から特殊詐欺の手口を10種類に分類しています。
■オレオレ詐欺(6725件・39.9%、被害額117億6000万円)
「大変な借金を作ってしまった」「交通事故を起こして示談金がすぐに必要」
など、親族などを名乗り、現金をだまし取る。
■架空請求詐欺(3533件・21.0%、被害額98億6000万円)
「有料サイトの未払いの料金があります。すぐに払わなければ裁判になります」
など、メールやハガキ(封書)で知らせ、金銭などをだまし取る。
■キャッシュカード詐欺盗(窃盗)(3777件・22.4%、被害額59億1000万円)
「キャッシュカードが不正に利用されている」
など、警察官、銀行協会や大手百貨店等の職員を名乗り、自宅を訪問し、すきを見てキャッシュカード、クレジットカードなどを受け取りすり替えて盗み取る。
■還付金等詐欺(2375件・14.1%、被害額30億1000万円)
「医療費、税金、保険料等の還付金があるので手続きしてください」
など、市区町村役場や税務署の職員等を名乗り、被害者をATMに誘導して操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる。
■融資保証金詐欺
「保証金が必要です」
など、実際は融資しませんが、簡単に融資が受けられると信じ込ませて、融資を申し込んだ人から金銭などをだまし取る。
■預貯金詐欺
「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です」「医療費などの過払い金があります。手続きにはカードが必要です」
など、市区町村役場の職員、警察官、銀行協会職員などを名乗り、暗証番号を聞き出しキャッシュカードなどをだまし取る。
■金融商品詐欺
「必ず儲かる」「あなたしか買えない」
など、価値がまったくない未公開株や高価な物品などについてうその情報を伝えて、購入すればもうかると信じ込ませ、その購入代金として金銭などをだまし取る。
■ギャンブル詐欺
「パチンコ打ち子募集」
など、雑誌に掲載、あるいはメールを送りつけ、会員登録などを申し込んだ人に、登録料や情報料を支払わせて金銭などをだまし取る。
■交際あっせん詐欺
「女性紹介」
など、雑誌に掲載、あるいはメールを送りつけ、女性の紹介を申し込んだ人に、会員登録料金や保証金などをだまし取る。
■その他
上記パターンに該当しない特殊詐欺。
最近は、新型コロナウイルスのワクチン接種に関して「予約を代行する」などとかたって金銭や個人情報を求める不審な電話や、市役所職員を名乗り、自宅に来たりする案件が全国各地で相次いでいるようです。
「5000円を支払えば、必ず接種ができるように予約を代行する」
「予約を受け付けた(うその電話)」
「市役所から来ました。予約の代行をします」
「余ったワクチンを案内している」
「ワクチン接種を優先して受けられるので、10万円を振り込んで」
などです。
被害の特徴(警視庁の広報資料)は、65歳以上の方の被害件数は1万4100件(83.7%)、中でも65歳以上の女性の被害件数は全体の65.3%、オレオレ詐欺では84.4%を占めています。おそらく、女性の方のほうが長生きで、ひとり暮らしが多いことも関係があるとも考えられています。
特殊詐欺も年々変化しています。まずは、手口(事例)を知っておくことで、すぐに特殊詐欺だと気づくことができるでしょう。また、家族間でこうした特殊詐欺の手口を共有しておくことも大事なことでしょうね。
2021年10月1日~10月31日の間、長野県消費者被害防止対策推進会議では、オール長野県で被害の撲滅を目指す、「特殊詐欺被害防止共同キャンペーン」を実施します。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。