野球小僧

中日ドラゴンズ 与田剛 新監督(大本営発表)

中日ドラゴンズの森繁和監督が今季限りで退任し、新監督に球団OBの与田剛さんが就任することを11日に、大本営・中日スポーツが明らかにしました。

ドラゴンズに生え抜きの新監督が誕生するのは1992年の高木守道さん以来27シーズンぶり。生え抜きで投手出身の新監督となると、星野仙一さんの1987年以来、31シーズンぶりになります。森繁和監督は退任し、編成トップとして球団位残るものと思われます。

与田さんは社会人野球のNTT東京から1990年、ドラフト1位でドラゴンズに入団。大豊作と言われたこの年のドラフトは1位指名で野茂英雄さん、佐々木主浩さん、佐々岡真司さん、潮崎哲也二軍監督、小宮山悟さん、西村龍次さん、葛西稔さんらで、2位指名でも古田敦也さんらそうそうたる顔ぶれでした。他にも新庄剛志さん、石井浩郎さん、岩本勉さん、種田仁さんらも指名を受けており、元木大介さんは福岡ダイエーホークスの指名を受けて、浪人を決意した時です。

150km/hを超える速球を武器に、星野元監督の下で1年目に31セーブを挙げ、最優秀救援と新人王に輝きました。1996年途中、千葉ロッテマリーンズに移籍、その後、日本ハムファイターズ、阪神タイガースにも在籍しましたが、ドラゴンズ以降はケガもあり、1試合の登板にとどまっています。現役時代は通算11年で148試合に登板して8勝19敗59セーブ、防御率4.58。

現役引退後はNHK野球解説者として活動。2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表の投手コーチとして、大会連覇に貢献しました。2016年からイーグルスの投手コーチを務め、今季限りの退団が決まっていました。

森監督が就任した当初の既定路線は、小笠原道大二軍監督の昇格でした。ただ、ドラゴンズは谷繁さん、森監督と外様監督が2代続いていて、以前から生え抜きOBの監督待望論があったも事実です。何しろ、ローカル球団での「おらが町のチーム」でもあるドラゴンズですから、生え抜きに対する支持層が強いのです。そんな中でのけってでもあるでしょう。実際に与田さんの地元人気は高く、過去には東北楽天ゴールデンイーグルスの監督候補にリストアップされたこともあります

以前より、中日新聞社内では、監督として実績があり、地元で絶大な人気を誇った星野仙一さんの古巣復帰を望む声が絶えずありました。星野さんと同じ投手出身で、星野イズムの薫陶を受けている与田さんなら、その路線を継承できるとも判断したと思います。

そもそも与田さんの入団当時の監督は星野さん。2015年オフにイーグルスの投手コーチになったのは、当時球団副会長だった星野さんが声をかけたからでもあります。また、過去にNHKでキャスターや解説者を務めた際にも、星野さんの推薦があったと言われています。

さて、ドラゴンズ生え抜きの投手出身監督は3人目となります。

初代「ミスタードラゴンズ」と呼ばれた西沢道夫さん、ご存知「燃える男」星野仙一さんです。西沢監督時代は直接知りませんが、星野監督時代と同じように人気と強さを持ち合わせたチームだったと思います。

西沢道夫監督(1964年〜1967年)
初代「ミスタードラゴンズ」と呼ばれ、182cmという当時では珍しいほどの長身を生かしたピッチングで文ちゃんの愛称で親しまれていました。
現役引退後に監督に就任し、3年連続2位の好成績でしたが、病気悪化の為退任しました。

1964年 6位 140試合 57勝 83敗  0分 勝率.407
1965年 2位 140試合 77勝 59敗  4分 勝率.566
1966年 2位 132試合 76勝 54敗  2分 勝率.585
1967年 2位 134試合 72勝 58敗  4分 勝率.554

星野仙一監督(1987年〜1991年)1期目
現役時代はドラゴンズの主力投手としてチーム20年ぶりの優勝に大きく貢献します。ジャイアンツキラーとして名を馳せた選手でした。
監督としては誰もが知る名将でいくつものプロチームそしてオリンピックの監督を務めました。熱血指導で、1988年にリーグ優勝へ導きました。

1987年 2位 130試合 68勝 51敗11分 勝率.571
1988年 1位 130試合 79勝 46敗  5分 勝率.632

1989年 3位 130試合 68勝 59敗  3分 勝率.535
1990年 4位 131試合 62勝 68敗  1分 勝率.477
1991年 2位 131試合 71勝 59敗  1分 勝率.546

星野仙一監督(1996年〜2001年)2期目
2期目の就任は長期で務めました。
ファンからも最高の監督と言われた人気ぶりです。

1996年 2位 130試合 72勝 58敗  0分 勝率.554
1997年 6位 136試合 59勝 76敗  1分 勝率.437

1998年 2位 136試合 75勝 60敗  1分 勝率.556
1999年 1位 135試合 81勝 54敗  0分 勝率.600
2000年 2位 132試合 69勝 63敗  0分 勝率.523
2001年 5位 140試合 62勝 74敗  4分 勝率.456

現役時代、ケガでどん底を経験し、そこから努力ではい上がってきた与田さん。
粘り、忍耐力、体力は、今のチームを再生させるのにふさわしい新監督でしょう。


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco 坊主さん、こんばんは。
星野さんの教え子が登場ですね。
注目はピッチングコーチに誰を起用するかですが、ピッチャー出身監督の元でですから、それなりの人が来るでしょう。

残念ながら、第3次原政権は、強竜復活の手助けになってしまい、大惨事原政権になってしまうことを、今から、お見舞いします。
eco坊主
おはようございます。

与田新監督就任おめでとうございます。
待望の生え抜き監督ですね。
あとは虎だけでしょうか・・・


2019年からの原GIANTSの新たな伝説構築に一役買ってくださいまし!!
ただ、川相さんも田代さんも辞めちゃったしね~
どんなコーチングスタッフになることやら( ´Д`)=3 フゥ


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