1月中旬になり、ちらほらと合同自主トレが始まったニュースが聞かれています。
おどろいたのは、1月15日から始まった、我らが中日ドラゴンズ選手会合同自主トレ。全国区ニュースで取り上げられたのにも驚いたのですが、練習開始の10時前には100人ほどの行列ができ、この日の練習観覧者が650人にもなったというのです。平日の3日間で2442人が集まったそうです。そして、昨日の土曜日には、1日だけで2025人の練習観覧者が集まったそうです。これは私の地道な広報活動の結果ではなく、まぎれもなく、根尾選手効果というところでしょう。
さて、この合同自主トレですが、参加する選手はジャージ姿ではあるものの、ベテラン選手や外国人選手を除いた、ほぼ全選手で行っています。
まず、ジャージ姿なのは、ただ単にユニフォームを着て練習してはいけないからです。ユニフォーム着用しての練習が許されるのは野球協約で球団が拘束できる2月1日から、おおよそ秋季キャンプ、秋季練習などが終わる11月末頃までと定められています。同様に1月中の練習では、監督・コーチが選手を指導してはいけないため、合同自主トレには、監督・コーチも普段着のままで見守っているだけであり、選手会の選手会長などが中心になって、練習します。
ただし、メニューは個々に任せられているのがほとんどで、ウオーミングアップだけは全員で行うというのが一般的です。自分の練習したい内容になります。投手は投手で集まり、野手は野手で集まってやることが通例ですが、体力作りや筋力トレーニングに集中したければ、それでよいし、ブルペンで投球練習をしたければ、してもいいというようなものです。と、合同でなくてもいいのではないかという感じもします。
でも、集まるには集まるなりの理由があります。まずは、やっぱり1人でトレーニングするよりも、複数の選手で行った方が刺激的であるということです。つまり、練習を妥協しなくなるということです。また、合同で実施することで、新人や移籍選手なども新戦力が早くチームに溶け込めることができる、という点が挙げられます。
ある球団関係者は「キャンプインからの合流になると特に新人選手なんかは、極度の緊張でまともなコミュニケーションも取れぬままに初日、第1クールと過ぎていってしまう」と説明します。確かに、キャンプに入る前の時期の方が、時間的な余裕はあります。ルーキーからすれば、キャンプインの4、5日前からチームで一緒に練習し、食事を共にすれば、緊張がほぐれ、良い緊張感でプロとしてのスタートを切ることができるでしょう。
さて、キャンプインまでもう少し。これだけ注目されていますので、勝たなければならない、責務も出てきたドラゴンズ。楽しみですね。