♬ウナギじゃないのよ 次郎は HA HAN
少し遅くなってしまいましたが、「土用の丑」の日が終わってしまいました。
「土用」というのは、「土曜日」のことではなくて、暦法で立夏の前18日を「春の土用」、立秋の前18日を「夏の土用」、栗東の前18日を「秋の土用」、立春の前18日を「冬の土用」といい、その初めの日を「土用の入り」といいます。普通には夏の土用を指していい、夏負けしないように、夏の土用の丑の日に食べるウナギを「土用ウナギ」といいます。
この前後の日になりますと、スーパーなどでウナギがいつもより多く売られており、2020年は2019年よりも安くなっているとはいっても、まだまだ高くて、気安く買うことはできません。
そこで、今回、ご紹介するのは(なんだかTVショッピングみたいですが)、「一正蒲鉾株式会社」の「うなる美味しさ うな次郎」です。1パックのお値段は約300円でした。本当のウナギと比べると10分の1くらいのお値段です。
この「うな次郎」ですが、本物のウナギではなく、魚のすり身を使って、ウナギの蒲焼き風に仕上げた練り物です。見た目はウナギのかば焼きそのもので、適度な肉厚があり、皮の焼き目もリアルであり、こげた香ばしさや独特の弾力もウナギのかば焼きに近いものです。
気になる味ですが、身のふんわり感と口の中でほぐれる感じは、かまぼこやちくわのような硬さというか固まった感がなく、とても練り物で作ったとは思えません。が、あくまでもその正体は練り物ですから、さすがに約10倍のお値段のウナギとは違います。
でも、これは、これで、「こういうもの」として食べれば、大いにアリです。
うな丼や蒲焼きとして、うな次郎をいただくと、やっぱりウナギと比較してしまいますので、変化を付けて、「巻き寿司」や「う巻」などの具材として使えば、さらに美味しくできると思います。
ちなみに、2014年に国際自然保護連合(IUCN)が、「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」とされる「絶滅危惧IB類」にニホンウナギを指定しました。ウナギは絶滅の危険性がある食べ物、いつしか幻の食材になってしまうかも知れません。また、現在、ヨーロッパウナギは2007年にワシントン条約の付属書に記載され、2009年から貿易取引が制限されています。
「山の芋ウナギになる」ということわざがあります。
このことわざの意味は、「あるはずのないことが、現実に起こることがある」ことをいいます。昔、僧侶が殺生戒を守るために、ウナギのことを「山の芋」と称して焼いて食べていたからという説があります。
変化の激しい現代は、何が起こるかわかったものではありません。
暑い日が続きますが、体調にはくれぐれもお気を付けください。
新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
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