2017年8月30日に台湾・台北で幕を閉じた、学生のオリンピック・ユニバーシアード夏季大会。ほとんどニュースになっていませんでしたが、日本は金メダル獲得数が37個で国別でトップ、メダル総数でもトップになりました。3年後の東京オリンピックへの期待が高まる結果です。
ただ、それ以上に日本をアピールしたのが、男子サッカー日本代表選手だったそうです。
8月29日早朝のこと。新北市にある選手村近くの公園で、ほうきやゴミ袋を持った青年たちが掃除している姿が、市民に目撃されたそうです。最初は「清掃業者かな」と思った人もいたそうですが、青年たちの背中に「JAPAN」という文字が見られたそうです。
男子サッカー日本代表選手たちは、誰に頼まれたわけでもなく自主的に清掃していたとのことです。発起人は旗手怜央選手(順天堂大)だそうです。旗手選手は公園を散歩していたところ、ゴミをポイ捨てする人がいることに気がついたそうです。その中には、ユニバ出場の選手もいたそうです。ゴミはすぐに公園の清掃スタッフが対応するものの、「公園は子供が遊ぶ場所だから、キレイにしないといけないと思った」と、掃除することを思いついたそうです。
すると、地元議員のもとに市民らから「彼らにお礼を伝えてほしい」と電話が殺到し、市議らが選手村を訪問し、詳細をFacebookで公開したことで、大きな話題となっそうです。
このことはニュースでも報道され、台湾のネットでは、「感動した……!」「なんという民度の高さ」「国民の素養と教養の高さが出てるよなぁ」「朝見たとき、業者だと思っていた。サッカー日本代表だったなんて!!」「台湾人も見習わなきゃ。ありがとうニッポン」「これが真の外交だよね」などの反応があったそうです。
また、市議も「日本チームの行動に多くの台湾人が心を動かされました。彼らの温かな行いを日本の皆さんにも知ってほしいと思います」とコメントしています。
ゴミ拾いと言えば、第99回全国高校野球選手権大会に西東京代表として出場した東海大菅生高の若林監督。甲子園で試合のない日はグラウンドで練習するのですが、練習後、選手らはバスで宿舎に帰るのに、監督は歩いて帰っていたそうです。しかも、ゴミを拾いながらだそうです。猛暑の中、監督は練習グラウンドから約30分かけて道中のゴミを拾いながら歩き、宿舎に着くころにはゴミ袋いっぱいになっていたそうです。
その理由は「ゴミには運が付いている。運を拾っているんだ」と説明しているそうです。選手らも普段から東京の寮周辺などでゴミ拾いをしているそうですが、決して強要することなく、甲子園に来てまでゴミを拾い続けるその背中に信頼を置いているそうです。
なお、ユニバ・男子サッカー日本代表は、この日の夜に行われた決勝戦でフランスを撃破し、見事優勝に輝いています。
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まっくろくろすけ
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