京セラドーム大阪(大阪ドーム)は、大阪府大阪市西区にある多目的ドーム球場兼複合レジャー施設。プロ野球・パシフィック・リーグのオリックスバファローズの本拠地です。
元々、大阪市がパ・リーグの大阪近鉄バファローズを誘致し、その本拠地として大阪市主体の第三セクター・大阪シティドームによって建設された多目的ドームです。ネーミングライツの売却により、2006年7月1日から呼称を「京セラドーム大阪」としています。また、現在はドームを含めて施設はオリックス不動産に売却され、管理運営会社で経営されています。
東京ドーム、福岡ドームに次ぐ日本3番目のドーム球場として1997年3月1日に開場し、パ・リーグの大阪近鉄バファローズの専用球場および商業施設としてショッピングモールやアミューズメント施設も営業していましたが、イベントの無い日はほとんど来場者が無く、相次ぐテナントの撤退と立体式地下駐車場も、利用の低迷と維持管理費の削減のために建設当時の台数の半分近くが解体の上、埋められてしま、バファローズの観客動員も伸び悩み、挙句の果てにはイベントの目玉コンサートの利用数も振るわずと赤字が続き、大阪市の税金の無駄遣いの典型と批判され、一つ間違えれば20世紀の大阪負遺産になるところでした。
その後、2004年にバファローズがオリックスブルーウェーブとの球団合併があり、新生バファローズはドームを本拠地に選択したものの、2004年11月に大阪シティドームは特定調停を申請し、事実上の経営破綻に陥り、さらに2005年10月には会社更生法の適用を申請してしまいました。
そして、ドームの運営体制が不確定な危機となってしまったオリックスが2006年4月に大阪ドームの施設買収と大阪シティドーム社の株式取得に乗り出し、5~10年後に大阪市へ寄付することを視野に入れてシティドーム社から施設を90億で買収、シティドーム社を100%減資した上で新たな募集株式をオリックスが取得、2006年7月にネーミングライツが行われ「京セラドーム大阪」を名乗ることとなりました。
買収後にオリックスは積極的に施設を改修したり、広告やイベント貸出日の増加、固定資産税全額免除などもあり、シティドーム社の経営は黒字になり、現時点ではドームの寄付も先延ばしとなっています。
どうりで、前回行った時には周囲に何もない住宅地と空き地が目立つ異様な空間を演出していると思っていました。今では再開発が進み、新しい商業施設が続々と設立されていて、地下鉄や阪神電車、JRまでも近く交通の便を考えると最高の立地かも知れません。
しかし、江戸時代に木津川河口に形成された新田に建設されており、近隣は住宅地であるため、以前コンサートを開催した際、ドーム近隣の住宅において、震度1~3程度の揺れを感じることがあったため、プロ野球では稲葉篤紀さん(元北海道日本ハムファイターズ)が現役選手だった頃は、「稲葉ジャンプ」という応援スタイルが出来ず、「稲葉スクワット」になっていたそうです。
難点があるすれば、スタンドが高く、スタンドの傾斜が急であり死角が多いこと。今回の応援席からは左中間から三塁側へのフェンス際の打球がまったく見えません。何が起こっているのか、球場の雰囲気で察しなければなりません。
そうは言っても、このメインスコアボードの下の席からはどんな球場の風景が広がっているのか。それを思うと、贅沢は言ってられないと思いました。