サッカー・日本代表はベルギー代表と過去5回対戦して、2勝2分1敗で9得点し5失点です(FIFAの公式記録上、PK戦は引き分け)。
2017年11月14日 親善試合
ベルギー (5位) 1-0 日本 (44位)
2013年11月19日 親善試合
ベルギー (5位) 2-3 日本 (44位)
2009年5月31日 親善試合
日本 (35位) 4-0 ベルギー (62位)
2002年6月4日 ワールドカップ
日本 (32位) 2-2 ベルギー (23位)
1999年6月3日 親善試合
日本 (41位) 0-0 ベルギー (27位)
数字的にはいい勝負をしていますが、すべて過去のことです。
過去最強と言われ、ここ約2年の間、一度も負けていないベルギーに対して日本がどのような試合をしてくれるのか。
サッカー日本代表は新らしい歴史を作り、私たちは歴史の証人になれるか。
その立ち上がり、日本のペースは悪くありません。10分くらいまでは日本が左からの乾貴士選手や長友佑都選手が絡んだ、いい形を作っていました。しかし、20分過ぎからはベルギーの猛攻に耐え抜く時間帯となってしまいます。戦前の予想通り、圧倒的な陣容を誇るベルギーが押し気味にゲームを進め、日本が粘り強く耐える展開となります。ロメル・ルカク選手やエデン・アザール選手といった選手らにひやりとさせられるシーンを何度か作られ、その都度、私の意識も覚めるのですが、川島永嗣選手を中心に辛うじて耐えしのいでいきます。
そして、運命の後半が始まります。
後半3分に乾選手からのパスを受けた柴崎岳選手が絶妙なスルーパスを原口元気選手へ送り、全速力で駆け上がった原口選手がペナルティエリア内で一度溜めて、シュートを放つと、ゴール左への先制に成功。いままで、結果が出ていなかっただけに、嬉しいゴールです。
しかし、直後にはアザール選手がペナルティエリア手前の中央からシュートを放ちますが、右のポストを直撃でピンチをしのぎます。
ですが、後半7分に香川選手からのパスを収めた乾選手がペナルティエリア手前の中央からシュート。強烈なシュートはゴール右隅に突き刺さり、追加点を奪いました。たぶん、この瞬間、日本国民は目が覚めたと思います。
でも、これで終わるベルギーではありません。その後のベルギーの猛攻。後半24分にクリアボールに反応したヤン・ベルトンゲン選手がペナルティエリア左からヘディングシュートを放つと、高く上がったボールはゴールの右隅に吸い込まれ、1点を返されてしまいます。
後半29分には、アザール選手が長友選手をかわして、左サイドからクロスを上げ、ゴール前でこれに反応したのはマルアヌ・フェライニ選手が、高い打点からヘディングシュートを放ち、これが決まり、同点に追い付かれてしまいます。
後半49分。日本のコーナーキックをGKにセーブされてしまい、そのボールはパスにつながれ、最後はナセル・シャドリにゴールを決めらてしまいます。たぶん、この瞬間、全日本国民はため息をついたことだと思います。
そして、試合終了のホイッスル。
結果は出ませんでしたが、戦前、ここまでやるとは誰も思わなかったでしょう。
サッカー日本代表は新らしい歴史を作れませんでしたし、私たちは歴史の証人にはなれませんでした。
でも、進化の過程を観ることは出来ました。
これで終わりではありません。この試合は次の新生・日本代表へと続くと思います。