東海地区大学野球連盟とは、愛知県を除く岐阜、三重、静岡3県に所在の大学および高等専門学校の硬式野球部で構成された大学野球リーグです。全日本大学野球連盟に所属しています。
■静岡学生野球連盟
最終週まで白熱した優勝争いが展開され、日大国際関係学部が5連覇で21度目の優勝を決めました。リーグ後半に打撃陣が不振に陥り、苦戦したものの、今村選手(四年・日大三高)ら投手陣が引っ張りました。
■勝敗は2017年秋季リーグ戦
日大国際関係学部 14試合12勝 2敗 0分 勝率.857
東海大海洋学部 14試合11勝 3敗 0分 勝率.786
静岡大 14試合10勝 4敗 0分 勝率.714
常葉大浜松キャンパス 14試合 9勝 5敗 0分 勝率.643
静岡産業大 14試合 5勝 9敗 0分 勝率.357
常葉大富士キャンパス 14試合 5勝 9敗 0分 勝率.357
聖隷クリストファー大 14試合 4勝10敗 0分 勝率.286
静岡理工科大 14試合 0勝14敗 0分 勝率.000
■リーグ優勝回数 2017年秋季リーグ終了時点
21回 日大国際関係学部
5回 東海大海洋学部、常葉大浜松キャンパス(旧:浜松大)
3回 静岡大
2回 静岡産業大
■岐阜学生野球連盟
中部学院大が引き分けを挟んでの10連勝で完全優勝を果たしました。投手は西居選手(四年・県和歌山商高)が打線は稲垣選手(四年・明豊高)、内海選手(四年・徳島商高)が引っ張り高いチーム力を発揮しました。
■勝敗は2017年秋季リーグ戦
中部学院大 11試合10勝 0敗 1分 勝点5
朝日大 13試合 8勝 5敗 0分 勝点4
中京学院大 13試合 7勝 6敗 0分 勝点3
岐阜経済大 13試合 5勝 7敗 1分 勝点2
岐阜聖徳学園大 13試合 5勝 8敗 0分 勝点1
岐阜大 11試合 1勝10敗 0分 勝点0
■リーグ優勝回数 2017年秋季リーグ終了時点
12回 中部学院大
10回 朝日大
9回 岐阜聖徳学園大(旧:岐阜教育大)
3回 中京学院大
2回 岐阜経済大
■かつて所属していた大学
岐阜薬科大 旧方式時代に所属。現行方式移行前の1999年春季をもって脱退
岐阜工業高等専門学校(岐阜) 1999年秋季限りで一度脱退。2003年春季に再加盟するも2004年秋季をもって再脱退
■三重学生野球連盟
四日市大が全チームから勝点を挙げ、2季ぶり6度目の優勝を決めました。水谷選手(四年・三重海星高)が打率.563、9打点で首位打者と打点王に輝く大車輪の活躍、チームを優勝へと導きました。
■勝敗は2017年秋季リーグ戦
四日市大 9試合 8勝 1敗 0分 勝点4
三重大 9試合 6勝 3敗 0分 勝点3
鈴鹿大 9試合 4勝 5敗 0分 勝点2
皇學館大 11試合 5勝 6敗 0分 勝点1
近大高専 8試合 0勝 8敗 0分 勝点0
■リーグ優勝回数 2017年秋季リーグ終了時点
25回 三重中京大
6回 四日市大
3回 三重大
1回 皇學館大
■かつて所属していた大学
三重中京大(三重) 2012年秋季をもって脱退。2013年大学が廃校
■歴史
1946年の学制改革を受けて翌年に全国新制大学野球連盟が発足。1952年に旧制大学連盟による全国大学野球連盟と新制大学野球連盟の合併と発展的解消により、全日本大学野球連盟が誕生。愛知六大学野球連盟と共にその他の東海地域を東海地区として編成。翌年までには北陸地区を含めた中部地区大学野球連盟を編成しました。
中部地区大学野球連盟内では、愛知六大学野球連盟以外は、全日本大学野球選手権への代表決定は、トーナメントを中心とした運営で行なわれていましたが、1968年に北陸地区が、1976年から東海地区でも総当たり戦の運営に移行しそれぞれで連盟が発足しました。
東海地区の所属チームは、1971年以後においては1991年の代表枠再編に伴う中部地区の解消まで代表校を出すことが出来ませんでした。
1999年、愛知を除く岐阜、三重、静岡3県の所在全チームで三部制を取っていた運営方針を大幅転換し、県別連盟(静岡学生野球連盟、岐阜学生野球連盟、三重学生野球連盟)を下部組織(支部連盟)として編成して今に至っています。
なおこの再編措置は、運営の簡素化と各校負担の軽減と合わせて、各県別リーグ毎に代表校を全日本大学野球選手権大会に送り出せる将来構想をもって県別リーグへの移行を行なっているものです。
1946年 学制改革が実施
1947年 全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟が発足
1952年 全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟が合併し全日本大学野球連盟が発足。代表枠として愛知六大学野球連盟を含めた東海地区が組織される
1953年 愛知・東海地区に北陸地区を加えて、中部地区大学野球連盟を編成。全日本大学野球選手権大会の代表については中部地区内の各地域代表複数校により代表決定戦を開始
1965年 中部地区大学野球連盟の傘下から愛知大学野球連盟が独立
1966年 三重大が同年の全日本大学野球選手権に東海地区からの初の代表校として出場(代表枠は中部地区)
1968年 中部地区大学野球連盟の傘下連盟として北陸大学野球連盟を発足したことにより、東海地区との間で中部地区代表決定戦を開始
1972年 明治神宮野球大会の出場枠が再編され、中京地区として愛知大学野球連盟と中部地区大学野球連盟間で代表決定戦を開始
1975年 東海地区の運営を総当たりリーグ戦に移行するにあたり、10月に新制の東海地区大学野球連盟を発足
1980年 明治神宮野球大会の出場枠が再編され、愛知大学野球連盟が単独枠となり、中部地区大学野球連盟は隔年の出場となる。同年は中部地区としての代表権はなし
1991年 全日本大学野球選手権大会の出場枠再編成に伴い中部地区大学野球連盟を解消し連盟単独の出場権を獲得
1999年 東海地区内の運営を再編成。県別リーグ移行に伴い連盟下部組織として静岡、岐阜、三重の各県学生野球連盟を発足。全国大会への連盟代表選出は3県リーグのそれぞれの優勝校による総当たり戦
2000年 静岡リーグに日本大国際関係学部が加盟、岐阜リーグから岐阜工業高等専門学校が脱退
2001年 三重リーグに鈴鹿国際大(現:鈴鹿大)が加盟
2002年 静岡リーグに富士常葉大(現:常葉大富士キャンパス)が加盟
2003年 岐阜リーグに岐阜工業高等専門学校が再加盟
2005年 三重リーグに近畿大工業高等専門学校が加盟、岐阜リーグから岐阜工業高等専門学校が再脱退。明治神宮野球大会の出場枠が再編され、北陸大学野球野球連盟と東海地区大学野球連盟と愛知大学野球連盟の3連盟間で1代表
2013年 三重リーグから三重中京大学が脱退
2016年 中京学院大が全日本大学野球選手権で東海地区大学野球連盟代表として初優勝。中京学院大は大会初出場
2017年 静岡リーグに聖隷クリストファー大が加盟
■運営方法
チームの所在地により三重県、岐阜県、静岡県の県別でリーグを編成。県別リーグ終了後に各県リーグの優勝校による代表決定戦(決勝大会)を行ないます。
■対戦方法
春季と秋季にそれぞれリーグ戦を実施。
■県別リーグ
春秋共に2戦先勝方式の総当たりによる勝ち点制。引き分けは再試合となります。
春季は優勝チーム、秋季リーグは優勝と2位の2チームが代表決定戦に進出します。
■代表決定戦(決勝大会)
春季:1回戦総当たり(但し引き分けは再試合)
秋季:2012年から変則式のトーナメント戦(準決勝からダブルイリミネーション式トーナメント)
■優勝特典
各県リーグ優勝校に対しては、春季は春季選手権大会(連盟代表決定戦)優勝校が全日本大学野球選手権大会の東海地区大学連盟代表としての出場権を獲得します。秋季は優勝・準優勝校が東海・北陸・愛知三連盟王座決定戦の東海地区大学連盟代表となり、愛知大学野球連盟、北陸大学野球連盟のそれぞれの優勝・準優勝校と対戦し、優勝した場合に明治神宮野球大会大学の部出場権を獲得します。
■2戦先勝方式
同一の対戦校に対して先に2勝したチームがその相手校との対戦に勝利したとして対戦を終了します。1勝1敗の場合は第3戦を行い決着を付けます。
■順位決定方法
勝ち点制:同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位になります。勝ち点が同じ場合は全体の勝率比較によって順位を決定します。勝ち点も勝率も同じ場合は、優劣の決定が必要な場合に限り、決定戦を行ないます。決定戦の成績はリーグ戦の成績に加算しません。
■試合会場
愛知県以外の東海3県内の公共球場を使用しています。主な使用実績のある球場は以下のとおりです。
静岡県:松前球場、富士球場、草薙球場
岐阜県:長良川球場、大野レインボースタジアム、昭和球場
三重県:豊里球場、伊勢球場、北勢球場、松阪球場、霞ヶ浦球場
■全国大会成績
静岡学生野球連盟
日本大国際関係学部 全日本大学野球選手権大会 出場3回
東海大海洋学部 全日本大学野球選手権大会 出場1回
静岡大 全日本大学野球選手権大会 出場2回
静岡産業大 全日本大学野球選手権大会 出場1回
岐阜学生野球連盟
中部学院大 全日本大学野球選手権大会 出場2回
明治神宮大会 出場2回
朝日大 全日本大学野球選手権大会 出場3回
明治神宮大会 出場2回
岐阜聖徳学園大 全日本大学野球選手権大会 出場2回
明治神宮大会 出場1回
中京学院大 全日本大学野球選手権大会 出場1回:優勝 1回
岐阜経済大 全日本大学野球選手権大会 出場1回
三重学生野球連盟
三重大 全日本大学野球選手権大会 出場3回
皇學館大 全日本大学野球選手権大会 出場1回