囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

発陽論「手順に注意」

2020年05月02日 | ★古典の小径をゆく


問題 ~ 難解古典の中では最も易しい問題 ~ しっかり取れますか の巻】 
 

 

■黒先

 

実戦で、この白を取ることができれば有段でしょう。

狭い所ですから、黒1、黒3が分かれば

いいわけです。

 

5~1級の方は必見。

 

 

 

 

 

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★コメント欄は「ひと休み」させていただいています

 


官子譜「アタリだが」続々

2020年04月21日 | ★古典の小径をゆく


正解変化 ~ 緩急自在に の巻】 
 

■黒1に対し、白2のオキで目を奪ってきたら?


今度は黒3と取れば、

隅にも1眼がありますから、

やはり二部屋確保です。

緩急自在でしょうか。

 

         ◇

 

官子譜(かんずふ)は、中国の詰碁(珍瓏)を集めた棋書です。

詰碁の二大名著として「玄玄碁経」と並べられますが、

手筋の網羅性は「官子譜」が上回っています。

特にヨセの勉強になるような問題が多く、

正解を見つけるだけでなく、

その手が何目になるかを考えるのがよい

といわれます。 

 


官子譜「アタリだが」続

2020年04月21日 | ★古典の小径をゆく

 

正解 ~ どうにもならない石は捨て気味に活用するか の巻】 
 

■ともかく黒1と受ける。


アタリになっている4子は捨てましょう。

8目損ですが、致し方なし。

黒3でピタリと二部屋できました。

狭いながらも楽しい我が家。

 

なお、黒3の一路右に白が差し込めば

黒は一部屋ですが、それはムリ。

それは、お分かりですね。

黒1の一路上の白1子をヌケば、

黑は二部屋です。

 

 


官子譜「アタリだが」

2020年04月21日 | ★古典の小径をゆく


問題 ~ 実戦ならあきらめそうですが の巻】 
 

■黒先

 

さてさて、黒はどうやって生き延びますか?

諦めるのはまだ早い。

と、いっても手抜いてコウ材にとっておくべきか? それとも?

 

しっかり読んで答えが出ると上級(3~1級)でしょう。

死活に弱い“有段者”も、落ち着いてヨンでみてくださいませ。


玄玄碁経「筋はどこか」続

2020年04月16日 | ★古典の小径をゆく

 

 


正解 ~ 盤端をグイっと出る の巻】 
 
 

■黒1のアテ。

 

白2と取っても、

黒3と取れば、

スミの2子が落ちます。

これで「二部屋」できるので黒生き。

 

なあ~んだ、というなかれ。

 

黒1を「3」から考えたなら強いヒト。

ホウリコミからオイオトシにする手筋もありますが

この図では失敗に終わります。

分からなかったら、並べて確かめてください。

 

少し強くなると形にこだわって

案外、こんな単純な筋を

見落とすようになります。

「ウッカリ」「手拍子」の始まりですね。


玄玄碁経「筋はどこか」

2020年04月16日 | ★古典の小径をゆく

 

問題 ~ ていねいにヨミましょう の巻】 
 

 

■黒先白死

 

形より、ヨミです。

3手のヨミで、すっきり解決します。

 

詰碁のなかでも

最も選択肢が少ない形です。

10~6級向け。

パッと分かれば有段者。

でも、うっかりしそうです。


死活妙機「隅を決める」続々

2020年04月12日 | ★古典の小径をゆく


正解変化 ~ の巻】 
 


黒1と押えるのは同じ。


白2とアテてても、黒3とツギ。

続いて白4に、黒5と引いてしまえば

攻め合いは黒の勝ち。


白4で「5」なら、

黒は「4」とし、白a、黒は もう一度「4」。

どうしても白は手になりません。

 

 

         ◇

 

 

暇つぶしの古典詰碁問題。

いかがでしたか?

 

初手の選択肢がいくつもないような詰碁、

つまり「5~1級で初段を目指す方向けの基本詰碁」は

あーでもない、こーでもないと、

よく考えるのが、いいでしょう。

ヨミの習慣も付きます。

 

ただし最後は問題図と正解図をよく見て

頭に焼き付けちゃいましょうね。

 

忘れた頃にやってみると、

案外、覚えていることに気付きます。

 

実戦によくでてくる形を

いくつか習得すると

勝率も、かなりアップするでしょう。

 

リアル碁の再開の時までに!


死活妙機「隅を決める」続

2020年04月12日 | ★古典の小径をゆく


正解 ハネというか、オサえというか、ともかくアタマを出させない~ の巻】 
 

■黒1と押える

白2とサガっても、黒3とアテ

白は「a」とツグことができず、二眼ができません


死活妙機「隅を決める」

2020年04月12日 | ★古典の小径をゆく


問題 ~ 隅にもう一眼与えない の巻】 
 

 

■黒先白死

 

白は下辺から左下スミに

大きく展開していますから

生きていると勘違いするかもしれません。

でも、よくみてください。

 

 

まず、下辺の空間には

一眼しかありません。

 

左下スミに、

もう一眼を作らせなければ

いいのです。

 

初手が分かれば、

その後の形が見えてきます。


10~6級で分かれば、

上級(3~1級)へのステップアップが

見えてくるでしょう。

 


碁経衆妙「攻めの基本」続々

2020年04月11日 | ★古典の小径をゆく


正解続き ~ の巻】 
 
 

■続きは、黒5の打ち欠き
 

白は「a」にツゲないので

(ツイだら、すべて取られます)

2眼(二部屋)できません。

 

広くてもワンルームはダメ。

狭くても2Kです。

「楽しい我が家」。

 

「b」と取っても、

欠け眼なので、

黒aとヌカレてしまえば白死。

右辺には、どうやっても

もう「一部屋」できません。