▲現代アメリカ文学を代表する作家の一人(1922~2007年)
【秀策の中央感覚の局/後編の巻】
江戸城で嘉永7(1854)年11月17日
先番・井上因碩(松本錦四郎)-本因坊秀策
130手完、白中押勝ち
秀策の御城碁は、この局で11戦11勝無敗
7譜
黒75に対し、白76で収まり形
白は上辺も、右辺もヘコんで生き
8譜
黒は上辺を荒らしに向かうが、小さく生きただけ
9譜
白102、白104と攻め、仕上げにかかっている
10譜
黒5、7で生き
白10から白14と局面を簡明にする
11譜
白16が攻守兼用の中央の手
白18で上辺も心配ない形になる
12譜(終局)
白30をみて、黒が投了
中央を制圧された
◇
秀策讃歌
1848年(嘉永元年)
第14世本因坊跡目となり
同時に六段に昇段
丈和の娘、花と結婚する
翌年から御城碁に出仕し
19戦19勝無敗を記録
1862年(文久2年)
江戸でコレラが大流行する
本因坊家内でも患者が続出し
家人らの看病に当たり罹患
そのまま34歳で死去した
兄弟子の秀和が止めるのを聞かず
一心不乱に看病を続け
家内でただ一人
コレラで死んだ
前聖・本因坊道策、後聖・本因坊丈和に並び称され
近年、史上最高棋士としての呼び声が高まったのは
棋力傑出、人格高潔であったからに他ならないーー
2019年12月16日投稿「1手に5時間考えた」
同17日投稿「『待つ』という修羅道」
同18日投稿「阿修羅のごとく」
同19日投稿「綺羅星のごとく」
同20日投稿「貴人のごとく」
同21日投稿「貴人のごとく 2」
同22日投稿「貴人のごとく 3」
同27日投稿「異人のごとく」
同27日投稿「異人のごとく 2」
同28日投稿「異人のごとく 3」
以上の関連記事です