囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

九月のスミレ⑨止

2019年09月06日 | 【カベ突破道場】

 

【プロ最年少初勝利の棋譜の巻】

 

女流棋聖戦予選B

=大阪市北区の日本棋院関西総本部で7月8日

黒番・田中智恵子四段(67)

白番・仲邑菫初段(10)

146手完、白中押勝ち


 

▼第9譜 

81~88 (89手以下略)

白86のアテに、黒はそっぽの87。

これを相手にせず、白88と黒1子を抜いて、大逆転となった。

黒は87とせず、88と逃げるべきで、手抜きしたことで黒はバラバラになった。

これ以降、黒にチャンスはなく、146手をみて投了。(以下、割愛)

 

 

新「宇宙流」の棋譜は、いかがでしたか?

並べると分かりますが、とても落ち着いています。

スケールが大きく、パンチ力もあります。

でも、これから立ちはだかる強豪相手に、こうした碁で勝てるかどうか。

経験を積み、地の辛さとバランス感覚を磨き、より厳しい碁を打ってほしいと願います。

 

         ◇

 

さて1勝で、一息付いたスミレちゃん。

その後も、若手トップ棋士のグループに入って勉強の毎日。

小学校が夏休みに入ると、かつて学んだ韓国ソウルの囲碁道場で2週間ほど学びました。

本人は「菫は多くの棋士に教えていただいて、感謝でいっぱいです。先々を考えず、コツコツと勉強していきます」と話しています。

 

▲ペア碁もまたよし。日本代表の座をかけて研鑽を積んでほしい



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