【プロ最年少初勝利の棋譜の巻】
女流棋聖戦予選B
=大阪市北区の日本棋院関西総本部で7月8日
黒番・田中智恵子四段(67)
白番・仲邑菫初段(10)
146手完、白中押勝ち
▼第9譜
81~88 (89手以下略)
白86のアテに、黒はそっぽの87。
これを相手にせず、白88と黒1子を抜いて、大逆転となった。
黒は87とせず、88と逃げるべきで、手抜きしたことで黒はバラバラになった。
これ以降、黒にチャンスはなく、146手をみて投了。(以下、割愛)
新「宇宙流」の棋譜は、いかがでしたか?
並べると分かりますが、とても落ち着いています。
スケールが大きく、パンチ力もあります。
でも、これから立ちはだかる強豪相手に、こうした碁で勝てるかどうか。
経験を積み、地の辛さとバランス感覚を磨き、より厳しい碁を打ってほしいと願います。
◇
さて1勝で、一息付いたスミレちゃん。
その後も、若手トップ棋士のグループに入って勉強の毎日。
小学校が夏休みに入ると、かつて学んだ韓国ソウルの囲碁道場で2週間ほど学びました。
本人は「菫は多くの棋士に教えていただいて、感謝でいっぱいです。先々を考えず、コツコツと勉強していきます」と話しています。
▲ペア碁もまたよし。日本代表の座をかけて研鑽を積んでほしい