囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

江戸の女相撲2

2020年02月27日 | ●○●○雑観の森

当ブログを短歌で料理 ~ 恐悦至極に御座います の巻】


■わたしの投稿にコメントをくださっていた

先輩ブロガー「神鳴り2」(kaminaribiko2)さんが

ご自身のブログで“書評”を展開しておられたことが分かりました。

 

「四股名が面白い」といわれ、

しかも創作短歌で取り上げてくださる念の入れよう。

深謝し、御歌を紹介させていただきます。


①大正の御代までありし面白き女相撲は四股名が渋い

②「としの甲」年の功ではあらざれば甲羅を持てる年寄り力士

③「乳ヶ張」力士は授乳中なのか艶めかしきは「乳」と「張る」の字

④「玉の輿」比喩としてある「玉の輿」ならずおそらく玉腰ならむ

⑤「姥ヶ里」姥と呼ばれるほどの歳食ひし力士か痛々しかり

⑥「腹やぐら」やぐらのやうな腹を持つ中年太りの女なりけむ

⑦「かひヶ里」漢字で書けば「貝ヶ里」あるひは「痒(か)ひヶ里」か解(かい)せず

⑧「色気島」色気あふれるストリップ踊り子のごとき女力士か

⑨「美人草」美人であれば相撲など取らずにさつさと嫁にいかれよ

⑩「姉ヶ淵」妹淵もゐたのかと質問したき四股名と思ふ

 

         ◇

 

■一点のみコメント。⑧色気島 ⑨美人草について

 

実は前回投稿で思うところあって割愛してしまいましたが、

参考にした“お江戸風俗雑記本”によると、

女力士の前職は「妾や夜鷹が多かった」などとあります。

 

さらに文献が見つかったとして、想像力をたくましくすれば、

「或る女の豪快人生物語」のようなものが書けそうです。どすこい。

 

 

落書昨今

かつては神事、いまは国技
ただし法令に基づかない国技
猛威インフルには敵わず
大坂場所に赤信号灯る――か



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