囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

“しっかり者”の細君

2020年01月19日 | ●○●○雑観の森

▼ごまかすことなかれ

しっかりと言い訳、言い逃れをしてごらんなさい

人間の「眼」は前に付いているが

自分の顔を最期まで見ることはできないのである

選んでしまったヒトは人を見る目がなかったのか?

さて、選ばれしヒトの取るべき行動は?

 

▼「舌鋒」鋭く!

▼「逃げ足」早く!

▼「頬被り」名人か、迷人か、悩人か?

 「これからまた、皆さまの信頼をしっかりと取り戻すために、全力を尽くしてまいりたいと考えています」 疑惑の国会議員の決まり文句

 

 

永田町・霞が関の住人よ ~ いつまで、そんなことを言っておる! 何をやっておる! 「三日大臣」を任命した男は何をしている?の巻】

 

■政治・行政のニュースで、
しっかり」が出てこない日がない。飽きた、呆れた。

子どもの頃、親や先生から「しっかり、やんなさい」
と言われることは、何かをズボラしている時である。
お叱りの言葉」と思っていた。

ところが、近ごろの政治家や官僚ときたら、問わず語りである。
これ、おかしくないか? わたしは違和感を持ち続けている。
粗忽者が、ヒトから預かったカネ(税金)の使い道を決めているのか?
だったら、初めからしっかりしたニンゲンをお役に就けねばならぬ。
任命権者も「任命責任」を口にはするが、責任は取らない。
口先だけ。美しい国の美しい言葉のインチキとペテン。

反省謝罪再発防止の誓いが、延々と繰り返されているのである。

失われたのは十年、二十年ではすまない。


■あるヒトが「国会会議録検索システム」を閲覧してみた。
第1回国会(1947年5月開会)以降の本会議、委員会等の会議録を
誰でも、いつでも、閲覧できるシステム。
ネット公開されており、多少のタイムラグはあるが、毎日更新するらしい。

すると、「しっかり」の出現率は、
1980年代は年に300件台だったのが、
2000年代になると900件台に跳ね上がっていた。
森喜朗内閣当たりから増え始め、
小泉純一郎内閣でピークになったそうだ。

今はもう流行ではなく、すっかり定着してしまっている。

(わたしも、つられて使ってしまうことがあり、反省!)


■大辞林や広辞苑、新明解国語辞典などを紐解くと、

基礎や構成が堅固で、容易にぐらついたり崩れたりしないさま」

「人の性質や考え方が堅実で危なげないさま」

「頭脳や肉体が健全で機能をよく果たしているさま」

「行動が抜かりなく堅実で、危険や損失を招く恐れが感じられない様子」

などと出てくる。


■公僕たるモノ、いつまで経っても、しっかり者でなくてどうする。
(→ 口先ばかりで、公僕と思っていないのであろう)

多用する言葉は軽くなるのが常だから、年一度、月一度でどうか。
(→ 日本語を勉強し直すべし)

これほど便利は言葉はないから、とめどなく使い、重みを失う。


当ブログでいつも書いている

囲碁の「反則」やら「マナー違反」やらと同様

自尊心なく、やらかせば、信用を失う、としたものだ。

誰も相手をしてくれない、遊んでくれないようになる、

と覚悟せねばならないのである。

 

▲擬音語・擬態語辞典(講談社)によると、

最古の語形は万葉集に出てくる「しかと」。

江戸時代になってから「しっかり」が出てくる。

しっかり者の細君が必要」というように

しっかりの下に名詞を続ける用法が出現している。

 



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2 コメント

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Unknown (to1ma2ma3)
2020-01-19 11:26:43
日本に限らず、政治家の精神が劣って政治屋に成り下がっている。今や世界は狭い、早く本物の指導者が現れないと地球の未来はないと思う。
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Unknown (fumi-bow1956)
2020-01-19 16:27:39
左様であります。
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