囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

勝ち易きに勝つ

2020年01月01日 | ●○●○雑観の森

中島敦「名人伝」
https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/621_14498.html

 

一年の計、整いました。~ 王様に従う!の巻】

 

■将棋の大山康晴十五世名人は
「勝ち易きに勝つ」ような棋風だった。

無理のない自然な勝ち方、
余裕を持って勝つような差し方、
そんな将棋により最強の座を続けた。

相手が攻めてくる一手前に用心しておく。
相手はあらゆる手を封じられるので、
名人は難しい妙手を差さずして
自然と勝ってしまうのである。
むろん深いヨミがあってのことである。


■泥縄式にバタバタやって
下手には無理を利かせ、上手には付け込まれる。
わたしの稚拙な碁は改めねばらなぬ。
大人の碁を目指すべし。

 

「冥府魔道」

「六道四生順逆の境」

「悪鬼羅刹となりて目の前の敵全てを斬る」 

これらの境地は、高段になるまでお預けである。

 

大山康晴(おおやま・やすはる、1923~92年) 公式タイトル獲得80期(歴代2位)、一般棋戦優勝44回(同2位)、通算1433勝(同2位)など。永世名人・永世十段・永世王位・永世棋聖・永世王将の五つの永世称号を持つ。順位戦A級に在籍しながら、1977~88年に日本将棋連盟会長を務め、普及活動にも熱心に取り組んだ。将棋界初の文化功労者。69歳4カ月でのA級在籍記録は将棋史上最年長。米長邦雄(2012年没)は「史上最強の棋士は誰かと聞かれれば『大山康晴』と私は答えることにしている。実績において大山を破る者があるとすれば羽生善治だろうが、それでもまだ今後の活躍次第と言っていいだろう」と書いている。

 

 

2020年1月1日



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