【とりあえず布石のコツの巻】
■囲碁は「大きい手」を打っていけば、勝てます。理屈では。
■しかし、それが分からないので苦労します。
■序盤は地を囲ってばかりでは勝てません。
また形がよくても周囲の状況や全体のバランスが悪ければ、苦しくなります。
■最初は大体、盤の端から「4線」か「3線」の手に価値があります。
「4線」は「盤の端まで」と「中央」のどちらにも影響を及ぼしますが、
やや「盤の端まで」の守りが甘く、侵入される可能性があります。
「3線」はその逆です。ボウシやカタツキされ、圧迫されると、中央への発展性がなくなります。
「4線」は「盤の端まで」と「中央」のどちらにも影響を及ぼしますが、
やや「盤の端まで」の守りが甘く、侵入される可能性があります。
「3線」はその逆です。ボウシやカタツキされ、圧迫されると、中央への発展性がなくなります。
■従って「4線」と「3線」をジグザグに打つのが、基本的な布石のコツになります。
◇
■布石の一手の価値は「20目見当」。
■でも数手目から「25目見当」の手が出てきます。
■石が混み合ってくると、「30目見当」か、それ以上の手が出てきます。
■一局平均230手。相手の手の近くばかりを打っていると、少しずつ小さい手になっていきます。1目ずつ相手より小さい手を打っていますと、アッという間に20目、30目の差が付きます。置き碁では、すぐに追い付かれてしまいます。相手の手に付いていくばかりでなく、ひどいことになりそうもなければ「手抜き」が必要なわけです。
■「大きい手」を感覚的に覚えておきましょう。手の価値を大まかに分類しておきます。
大 場=20目
好 点=22~23目
絶好点=25目
急 場=25目以上
(急場は根拠の必争点ですから、最も価値があリます)
▼黒1は右上スミ星、白2は左下スミ星。
黒3で脇小目が出てきました。
白4の対小目もいい形。
黒5のケイマジマリもいい形です。
白6のワリウチは昔からある大きい手です。
すべて「20目」見当の手です。
▼黒は三連星、白は二連星。
いずれも「20目」の手です。
白の次の一手で、碁の方向性がはっきりしていきます。
▼さて白5は?
上辺星の赤、下辺星の青、左辺の緑は「4線」の高さ。
どれも「20目」の手です。
「3線」でも、ほぼ同じ価値があります。
しかし右上星か右下星に対し、小ゲイマガカリするのも、スピードがあります。
▼白6は、右上星や右下星にケイマガカリの方が多いのではないかと思います。
わたしなら、カカリます。
白も三連星にした場合、黒7は下辺星もいいところです。
白8は左下星からのケイマジマリが「25目」の大場。
上辺星打っても「25目」です。
▼配石が違います。
左下をよく見てください。
白7は?
白は下辺星に打てば「幅」と「高さ」があり、立体的になります。
つまり黒が打っても、白が打っても、盤上最大です。
中央がふっくらする手が出てきたら、いい流れになります。
◇
■今日の例会で、K初段に3子置いてもらいました。
■整地して数えて「黒54目」「白63目」。わたしの「9目勝ち」でした。
■検討で、手の価値(大きさ)を、ざっくりと説明させていただきました。
上の図は基本的な考え方のおさらいです。頑張ってください。この辺がすっと分かってくれば、二段、三段が視界に入ってきます。大場より急場をいつも意識してください。