囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

半径100㍍の日常を大切に想おう

2022年11月18日 | ●○●○雑観の森

 

【独り暮らし世帯の孤独死問題をどうする

 

 

前略

全国の町内会世話役のみなさん

 

お元気ですか

日ごろ地域住民の安全安心のため

無償にて心をくだき汗をかき

献身的に取り組んでいただき

ありがとうございます。

 

さて

ある著名な日本民俗学者は

「あいさつの言葉」の論考で、

その意義について、

三つの要素を上げています。

 

一、同じ生活共同体の仲間であること、相手に対して親しみを抱いていることを示す

二、相手の勤勉をたたえ、ねぎらう

三、相手の幸福を願う

 

     ◇

 

近代になってから

都市生活では「言葉を掛け合う」ことが

希薄になっていますが、

村の生活ではいまも結合のしるしです。

 

ヒトとすれ違って、

声を掛けないで過ぎてゆくのは

「うろんくさいひと」となります。

あるいは「高慢なひと」と思われ、

村の生活では「好ましくないひと」

とされました。

 

お互いの心と心を通じ合わせ、

美しく楽しく日々を送るには

挨拶の言葉が必要であり、

社会結合にとって

何より大切なものだったのです。

 

三十数年前に開発され、

私が暮らす比較的新しいまちに、

そういう習慣がなじみにくく

根付きませんでした。

 

しかし、

公園の出会いで知り合ったり

自治会活動で知り合ったり

趣味の会で知り合ったりし

人と人の輪が広がれば、

挨拶し、語り合い、

交流・親睦も生れます。

 

今春の緑化フェア関連行事で、

自宅周辺の剪定や掃除を行い

半径10~20メートルの関係を大事にする

あらたなプロジェクトが企画され、

好評を博しました

今度の日曜午前中にも開催予定で

定着すれば、すばらしいことです。

 

また老人会と子供会の協調交流行事が

初めて来月にも開催の見通しです。

新たな化学反応を期待しています。

 

こうしたカードが少しづつでも増え、

定着していけば、自然のなりゆきとして、

暮らし良い街の清しい空気感が生まれ

育ってゆくのではないでしょうか。

 

二度とやってこない今日という一日を

地に足をつけ、半径100㍍を大切にし

かみしめるよう送ってゆきたいものです。

 

秋も深まり厳しい季節になってきました。

疫病の波も大きくなる気配が濃厚です。

くれぐれもご自愛ください。

 

 

 

■関連記事=11月17日投稿「犬も歩けば棒に当たる」

 



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