【独り暮らし世帯の孤独死問題をどうする】
前略
全国の町内会世話役のみなさん
お元気ですか
日ごろ地域住民の安全安心のため
無償にて心をくだき汗をかき
献身的に取り組んでいただき
ありがとうございます。
さて
ある著名な日本民俗学者は
「あいさつの言葉」の論考で、
その意義について、
三つの要素を上げています。
一、同じ生活共同体の仲間であること、相手に対して親しみを抱いていることを示す
二、相手の勤勉をたたえ、ねぎらう
三、相手の幸福を願う
◇
近代になってから
都市生活では「言葉を掛け合う」ことが
希薄になっていますが、
村の生活ではいまも結合のしるしです。
ヒトとすれ違って、
声を掛けないで過ぎてゆくのは
「うろんくさいひと」となります。
あるいは「高慢なひと」と思われ、
村の生活では「好ましくないひと」
とされました。
お互いの心と心を通じ合わせ、
美しく楽しく日々を送るには
挨拶の言葉が必要であり、
社会結合にとって
何より大切なものだったのです。
三十数年前に開発され、
私が暮らす比較的新しいまちに、
そういう習慣がなじみにくく
根付きませんでした。
しかし、
公園の出会いで知り合ったり
自治会活動で知り合ったり
趣味の会で知り合ったりし
人と人の輪が広がれば、
挨拶し、語り合い、
交流・親睦も生れます。
今春の緑化フェア関連行事で、
自宅周辺の剪定や掃除を行い
半径10~20メートルの関係を大事にする
あらたなプロジェクトが企画され、
好評を博しました
今度の日曜午前中にも開催予定で
定着すれば、すばらしいことです。
また老人会と子供会の協調交流行事が
初めて来月にも開催の見通しです。
新たな化学反応を期待しています。
こうしたカードが少しづつでも増え、
定着していけば、自然のなりゆきとして、
暮らし良い街の清しい空気感が生まれ
育ってゆくのではないでしょうか。
二度とやってこない今日という一日を
地に足をつけ、半径100㍍を大切にし
かみしめるよう送ってゆきたいものです。
秋も深まり厳しい季節になってきました。
疫病の波も大きくなる気配が濃厚です。
くれぐれもご自愛ください。
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