囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

遊びの会の掟とは

2022年07月25日 | ●○●○雑観の森

 

【曖昧にしておくこと、曖昧にしてはならぬこと】

 

 

遊びの会の取り決めは

なるべくなら

ユル~くした方がよい

 

義務的な役務が多少ないと

会は運営できないが

あまり多いと

息が詰る

 

これが正しい、

こうすべきだ、

と言い出すと

収拾がつかなくなる

 

精神論であったり

努力目標であったりしても

構わない事は曖昧にしておく

短行でも書いておきさえすれば

なんとかなるものだ

 

しかし、逆に

遊びのルールは

厳格に守らないと

いけない

 

これを

ないがしろにしては

真剣に楽しめない

 

逆に考えている人

あるいは

ゴッチャにしている人

案外多いのではないだろうか

 

 

     ◇

 

 

例えば、終局時の「目数の計算」

(長尾芳明著「みんなで楽しむ碁の囲路把」より)

 

計算する場合、

まず自分の地の中にある相手の取った石を取り上げ

自分の碁笥のフタの上にいれます。

次に、碁笥のフタの上にある相手の石を

相手の地の中に埋めます。

それから地を数えやすいように整理します。

この一連の手順を「整地」といいます。

 

たかが所作、たかがマナー

といってしまえば、それまでですが

こういったことをないがしろにすれば

「二人で碁を囲んで楽しむ」

ということができるでしょうか

 

あなたを非難することがなくても

相手はイライラが募って楽しめなくなる

ということはあるでしょうね

 

碁会所では席亭が目配りしていますから

所作・マナーは一定水準で保たれます

 

地域の同好会では、これがあいまいになりがちです

碁の強い人が啓蒙すること以外に道はないでしょう

「会長」「代表」は高段者が就くべきだ

というという暗黙の了解?があるのは

いたしかたないかもしれません

 

コミュニケーション成立比率が低い趣味の会で

こうしたことを大事にしていかないと

ギスギスしてしまうことになります

 

もっとも、これができない〝高段者〟も

ちかごろは増殖しているのですが……

 

 

▲その後のコロナ渦で「おうち生活」が広がっている。場と時間を共有することが、コミュニケーション成立比率を高めるためには必要。共に真剣に遊ぶことの効用もバカにできないのではあるまいか。段級位イコール棋力ではない、高段者イコール碁が強いヒトではない、とわたしは考えている

 

 



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