【どうしても好きになれないヒト、あなたの周りにおられますか
幸福はニンゲンの一大迷妄であるか、蜃気楼であるか】
昭和7年5月15日、
90年前の日曜日の夕方、
9人の海軍青年将校たちが
犬養毅首相の官邸を襲いました
「話せばわかる」と言う首相に向けて
「問答無用!」と拳銃を発射
翌日昼前に絶命となりました
襲われた直後、首相はまだ息があり
お手伝いさんにこういったそうです
「呼んでこい、いまの若いモン、
話して聞かせることがある」
将校たちにしてみれば、
この期に及んで議論などせず、
自分たちの計画を遂行して
さっさと引きあげることにしていたのです
◇
社会派ブロガーちきりんさんの本を読んでいると
「コミュニケーション成立比率」という
ことばが出てきました
AさんがBさんの発言を常に正しく理解し、
一切誤解しない。逆もまた同じ。
これを「コミュニケーション成立比率100㌫」
と呼ぶとします。
身近なヒトでも
その比率が高ければハッピーですし
逆に、低ければストレスが溜まります
問題は、
「高いヒト」とばかり付き合っていると
「そうでないヒト」には怒りを感じたり
切り捨てたりしてしまいがちです
そこで著者は
「誰とでも分かり合えるはず]
などという幻想を持つのは
やめてしまいしょう
と勧めています
◇
たしかに
思考構造が違う集まりでは
怒号が飛び交ったり
時に手が出たりします
(成立比率20~30㌫)
このごろ厳しく指弾されるようになった
パワハラなどさまざまな〝嫌がらせ〟にも
昭和世代はあんがい鈍感ですから
なおさら厄介です
ヒトの感情を害するのは簡単でも
ヒトを矯正しようとするのは困難です
不合理・不条理な主張を聞かされる羽目になれば
これは喜劇だ、喜劇だと自分に言い聞かせるのが
一番ではないでしょうか
この夏は、そんな時間が多かったです
しばらくはのんびりいたしましょう
ナンセンスな漫画やドラマを見て
夜を過ごすようにしています
不条理満載のラブコメって最高!