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囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

北斎の赤富士

2020年01月26日 | ●○●○雑観の森

2020年も残り11カ月余りとなりました~古稀もどんどん近づいてくるの巻】

 

■聖人というより善き人、孔子様はかく語りき

15歳で、学問を志した

30歳で、学問で自立できるようになった

40歳で、さまざまな惑いがなくなった

50歳で、天が与えてくれた使命を知った

60歳で、どんな人の話も聞くことができるようになった

70歳になると、道徳の規範から外れることはなくなった

身の丈9尺6寸(216㌢)の“長人”
仕官を志ざすも、生涯のほとんどは野にあり
74年の生涯を弟子の育成に捧げた

 


■齢73で「富岳百景」を描き上げた葛飾北斎はかく語りき

6歳から絵を描いてきたが

70歳までは、ろくなものがない

73歳で、やっと禽獣虫魚の骨格や草木の出生が多少分かるようになった

90歳、100歳には神妙の域に進み

110歳になれば、一点一画、生きているように描けるだろう

「七十三にして、やや悟り得たり」

90歳で没するのだが
最期近くも下駄ばきで両国~日本橋を歩き回った
借家を転居すること93度、改名は33度
2度の結婚で子供数人、放蕩癖にて孫も抱え
外形的に見て、生活は苦しみの連続だった
現存する手紙は借金の申し込みか証文ばかり
要するに、画料を前借りし、描いては返すという
自転車操業で膨大な名画の群れを生んだ
粗食一筋、酒・煙草はやらず
万年床にごろ寝し、覚めては絵筆を握り――
江戸時代では驚異的な超長寿を全うした

 

          ◇

 

■アマのヘボ碁打ちは、数え64

3年半前、半世紀ぶりにリアル碁を再開し
同好会会員百余人のうち七十余人と手合わせし
京都、東京、大阪で訪れた碁会所は13カ所にも
一昨年は左右どちらの手でも打てるようし
昨年は初めてアマ大会(計3回)に出場し
上達するほど面白さは増すことを実感した

再開時、目標を高段の入り口「五段」に置いた
むろん「同好会五段」「碁会所五段」でなく「棋院五段」である
それがファタジーとはいえなくなってきた(ように思う)

齢70までの目標は二つ

①愉しめるだけ愉しむ

②ぜひ夢を実現したい

①ができればよし②ができれば満願である

 

内面の富、精神の富は、社交・見栄・奢侈・浪費を求め

困窮・貧困に至る惑いの道を、最も安全に防ぐ武器である

優秀の域に近づけば近づくほど退屈のはびこる余地を残さない

ここでは、とめどない貪欲と利得は悪行とは言えぬはず

五段になれば次は六段を、などは可愛らしいものであろう

 

さて、今年は?

ひと月遅れの夢幻を見て、時折ニヤつく、今日この頃であるーー

 



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