【自分だけ楽しんでオワリか
~ まったり打ってフレンドリーか
~ 勝っても負けても清々しくゆきたい】
この数年
気が向いたら同好会以外の碁会場へ
つまり碁会所あるいは囲碁サロンに
〝道場破り〟すること十数店です
碁を打つ場の
環境やら
空気感やら
経営・運営方針やら
つぶさに観察してきました
結論から申し上げますと
席亭・オーナーの考え方ひとつで
楽しくもあり、居心地悪くもあり
そこがまた面白く感じてきました
また行きたいと思わせるところは
5店に ひとつぐらいの割合です
ちゃんとした碁会所は
不心得者を出入り禁止とします
他の客に迷惑をかけるのは客ではない、
という毅然とした対応
あいまいにしては
たちまち店の経営は頓挫するからです
碁は勝負事とはいえ
〝ひとときの非日常〟です
ワクワク感もほしいし
まったり感も捨てがたいもの
ほとんどの碁会所では
席亭らが相手を見つけてくれて
「この方とどうぞ対局してください」
となります
◇
一方、自主運営の地域同好会ではどうか
入会基準は緩く、カネさえ払えばOK
身元調べをするでもなし
「入りたい」と言えば
大体通ります
来るもの拒まず去るもの追わず
というハードルの低さです
商売ではなく、自助共助の組織ですから
自分で相手を見つけなければなりません
原則的にアイコンタクトのあと
「一局お手合わせをお願いします」とか
「一局教えてください」とか
また、時間を待ち合わせて
なじみの碁敵と時間の許す限り
何局も何度も打ち続ける
というのもアリでしょう
2019~20年度、
三段以上に点数制を試験導入したリーグ戦では
「リーグ戦では申し込みを断らないこと」
という文言が規定のなかにありました
これだけは、いくらルールでも
現実には守れないなあ、と思いました
だって、打って不愉快になるヒトと
我慢してまで打ちますか?
ここは趣味の集いです
ズルしたり
行儀が悪すぎたり
手より口が達者で
相手に難癖つけたり
〝石ジャラ〟など
やかましかったり
あの人とは、二度と打ちたくない!
あるいは
あの人となら、また打ってみたい!
あなたは、
どちらの「あの人」ですか?
▲会員激減とはいえ、碁会場に行けば、誰かと打てるのが、この碁会の良さ
ただし誰と打っても楽しめる、とは言い難いのが、まだまだ発展途上といえようか