囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

【必見】衝撃のゼロ/1~10手

2019年02月07日 | 【カベ突破道場】


レート5185「最強AIの棋譜」 の巻】

■最強AI自己対局の序盤1~10手です。

■初手の位置を見てください。「左上スミ」から打ち始めました。これもAI流でしょうか。

実戦は白2と白4が逆です。白2を右下に打てば、当然タスキ型にはならず、平行型になります。

■さて、黒番が「星と対小目」を選択し、白番は「二連星」としました。レート4000台後半までは、ともに「二連星」でした。AIは「布石のマイブーム」があるようで、一つの布石を徹底研究してから次に進みます。この後が見たかったです。もしかすると初手天元とか変型中国流かもしれません。

■黒9は、おなじみになった「ダイレクト三々」です。大半のプロが試し、いまや多くが実戦で打っています。これまで長きにわたり「布石で、星にいきなり三々入りするのは、外勢を張られるのでよくない」と言い切ってきた「訳知り顔の解説」は何だったのでしょうか。常識という名の罠に囚われていた? 自分で検証もせず受け売りだった? こうなるとプロ解説者が「ここは、この一手」と言い切るもの、疑わしくなってきます。ほとんど分からずに打っているわたしも、まんざら捨てたものでもなさそうです。(←それは違うだろ!)


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■途中、黒5はいろいろあるところです。代表的な布石を何パターンか見てみましょう。どれも有力ですので、試してみてください。

小林流 かつて小林光一九段が勝ちまくって、この名が付きました。黒5を「」に打った後の流れは一例ですが、こうなれば黒のペースです。


新小林流 白6以降、自然の流れで穏やかな進行となります。


中国流 最も人気のある布石の一つ。三連星とは一味違う機略が生まれます。半世紀前からプロアマ問わず愛用者が多いです。わたしも一時期こればかりでした。


ベトナム流 中国流の変型。日本のプロも時折打ちます。中韓で評価が高くプロ頻出布石。


高中国流 一路高いため模様を築くスピードがあります。武闘派が愛用します。





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