囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

道場高弟の疑問4

2020年03月15日 | ●○●○雑観の森

基本詰碁 ~ 「初段」の悩み の巻】

 

■囲碁の要素の大事な部分に、

パターン認識力があります。

脳トレの一種ですね。

 

言い換えると、気づき

相手の好手に気づくかどうか

自分の悪手に気づくかどうか。

 

「考える」「読む」ということは

どういうことかといえば、

まだ碁盤に石がないので、

頭の中に碁盤をこしらえて

石を置いていく想像力があるか、どうか。

その出来上がり図がよいのか、悪いのかを

評価できるか、できないか、です。

 

でも、詰碁で分からなければ

実際に碁盤に並べてみる

よく分かります。

 

■ですから、

「ポカ」や「待った」は、

想像力の欠如(+自尊心の欠如)が大元なのです。

 

わたしの見立てでは、

上手と対局していて

打ってすぐに後悔するのは五段まで。

打つ前に見えるのが六段だと思います。

 

(滅多にいないけれど)

待ったをする六段もいるじゃないか、

との声も聞こえてきそうですが、

ご心配には及びません。

そのヒトは有段の資格はないのです

 

 

練習問題(高段者ならひと目、小考で分かれば三段以上)

 

▼白先でどうなりますか?

黒地は30目ほどありますが、中に白2子があります

 

▼白1、黒2、白3の手順で、不穏な空気感

白5、白7で、鮮やかなオイオトシ

この後は分かりますか?

「白3の1子」を黒8でヌキ

白9は黒2の右隣からアテ

 

▼実際の図は、こうなります

オイオトシの基本的図柄です(黒石は2カ所に穴があります)

中央寄りの黒4子をツグことができないことが分かりますか

うっかりツグと黒は全滅し、左下スミは真っ白になります

 

▼その後の形は一例です

(中央の具合や、他の場所との比較が必要です)

黒もペチャンコにされましたが、全滅だけは免れます

問題図から、この最後の図が浮かべば「強い」といわれるでしょう

黒が高段者なら、ここまでいかず、どこかで諦めて別の展開を考えるはず

石が盤上に残ってさえいれば、コウなどで役に立つ可能性があります

最後まで打ってしまったら、盤面全体を見渡して、投了しましょう

 

 

 

<この項おしまい>


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