囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

禍は口より生ず

2020年03月14日 | ●○●○雑観の森

マスク、その不人気と人気の時代 の巻】


■すべて禍(わざわい)というものは

口から生ずるものゆえ

これを慎まねばならない

という意味。


語源は古典にさまざまあり、

「禍は口より生ず、口舌は身を切る斧なり」

あるいは

「口はこれ禍の門、舌はこれ禍の根」

などとある。

口は災いの元、という言葉もある。


         ◇


■こちらの「口」は、病気の出入り口のこと。

マスクは元々、「健康器具」として売り出された。

日本では明治13(1880)年9月の新聞広告で

「此レスピトール(呼吸保護器)の効用は肺病又はのどの病める人、

常に風をひき易き人、ぜん息、たんせき、或ひは寒き風を厭わず

旅行する人などに一日も欠くべからざる良器なり」

と掲載された。


しかし当時はあまり売れなかった。


それがスペイン風邪によって、

マスクが盛んに使われるようになった。

今から百年余り前のことである。

 


スペイン風邪 1918~19年、世界的に大流行したH1N1亜型インフルエンザの通称。感染者は、5000万人とも、世界人口の約27%(18億~19億人)とも、いわれた。死者数は1700~5000万人以上とされ、1億人を超えていたとの推計もある。感染者が初めて確認されたのが、第一次世界大戦に中立的立場のスペインだったため、この名がある。この疫病で多くの死者が出て、徴兵できる成人男性が減ったため、大戦終結が早まったとの指摘もある。

 


▼最近、これがないと電車も乗れない事態になっている



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