発表会のこと

2017-03-15 09:16:19 | 音楽
当日、舞台で短時間だけどリハーサルができた。
本当にリハの直前まで、いや、弾いている最中も気持ちは吹っ切れて
いたのに、思いがけず体がガッチガチに。

右手も左手もブルブル震えて、リハはひどいデキだった。
本当に気持ちの方は落ち着いていた(と思っていた)ので、体のコント
ロールが効かないことに、呆然としてしまった。
ああ、ダメだコリャって体全体がヒンヤリして。
どうしよう、全然弾けないじゃん、話が違う!って思った。

モヤモヤしたまま開演。
始まってしまえばあっという間に出番である。
直前まで楽屋で重音部の分解練習をしたけど本番がどうなるかは
本当に未知の世界。
舞台袖で待っている、あの感じ…。
今、世界中で自分が一番ピンチ!みたいな緊張感。
ホント、思い出すと痺れる~。

だけどね。
名前を呼ばれて舞台へ出ちゃったら、もう弾くしかないわけで。
最後の最後にようやく根性が据わったというか。

緊張していたけど、右手も左手もブルブルしてはいなかった。
だけど最後のレッスンの時のように自由に弾いたわけでは全然なく。
弾きながらずっと先生からのご注意を辿っているような感じだった。
師の教えというのは最終局面での拠り所になるのだな、と感慨深い。
まあ、とにかく、なんとかかんとか弾き終えたわけである。

動画を見て、アレコレ言い出したらキリがないけれど、自分の実力
からいえばまずまずよく弾けた。
ずいぶん歌えるようになった。

改善点として、音程、ボウイング、ビブラートというのは永遠の
テーマだけど。
確かに前回より良くなったかな。
しかし、果てしないといえば果てしないわよね…。

いやいや、本当に終わってしまったのだなあ。
…というのが、今の率直な感想というか心持ち。
終わってしまうと心にポッカリ空洞ができてしまったようで。
レゲンデに傾けていた分だけポッカリとね。
空の巣症候群ってやつかしらん。違う?

そんなわけで、またスケールから再始動である。

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