
山歩きを愛した蘇峰の文から
全国で39店舗を展開する登山・スキー用品の専門店。
起源は、税関に勤める傍ら登山に関する数多くの著作もあった西岡一雄が、1924(大正13)年、大阪・堂島で創業した日本発の山とスキーの運動具店。カンジキ、長杖に代わって登山靴やピッケル、アイゼンなどの装備が海外から持ち込まれた日本の近代登山の黎明期で、独自に改良を加えた用具を商った。
店の名前は「好日山荘」。「日々是好日の観念を有する主人には、その門戸を叩く悪日も、握手をすればたちまち好日となり・・・・・・」という徳富蘇峰の一文に由来する。
蘇峰は明治時代、好んで山野を歩き回ったという。「山やスキーを愛する人々が行き交い憩う店になれば」との西岡の思いが込められている。
4年後、のれん分けのようにして「神戸好日山荘」が誕生。経営者は、もともと神戸で登山とスキーの店を営み、社会人登山グループを主宰していた島田真之介だった.
新田次郎の小説「孤高の人」の主人公として知られる登山家、加藤文太郎も、しばしばこの店を訪れた。
現在の好日山荘は、神戸の店の流れをくむ。「山ガール」と呼ばれる若い女性の登山ブームを受け、出店を拡大している。(鈴木淑子)
<2011年2月5日付 朝日新聞 be on Saturday より転載>
-------------------------------------------------------------------------------
山を愛好する人なら、知らない人はほとんどいないお店では。
私も高校の頃から大変お世話になっている。
岡山の店も少し前に新たに移転し、良いお店になっている。
ネットの世界が発展して、山の道具もネット通販で、安く早く手に入るようになったが、やはり実物を見ながら、話をしながら、という対面販売の良さもある。
当然、この好日山荘もネット通販をやっていて、きっとかなりの実績もあるのだろうが。
どんどんお店が増えて、もっともっと便利になれば、うれしい。
しかしながら、「好日山荘」という名前、山好きの心をくすぐってしまう素敵な名前だと思っているのは、私だけではないはず。
パワーズURL:
http://www.y-spsys.co.jp/index.html
モンベルURL:
http://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_no=618931
アウトドア関係のお店は、どこへ行っても本当に面白いですね。
岡山といえば、ノースフェイスの店もどこかにありましたっけ?