皆さん、こんばんは。
10月13日、金曜日。 晴れ。
あ、 私が生まれたのも13日の金曜日ですが、 何か?
😁😁😁😁😁😁😁😁😁😁😁😁😁
月曜日が休みだと、一週間が早いですね♪
さて、明日はどの尾根を歩こうかな~☺️
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らんまん余録
少々旬が過ぎてしまいましたが、、、
先月終了した「らんまん」の最終週は、残り5話でどうやって終わらせるのか気を揉みましたが、見事な大団円でしたね。。。
ドラマの中では、牧野富太郎博士は「槙野万太郎」、矢田部良吉教授は「田邉彰久」の名前で登場しましたが、中には文部大臣の森有礼の様に実名で登場する人物もおりました。
前半に度々名前が登場したロシアのマキシモヴィッチ博士もその一人で、東大の研究室を追われた万太郎が頼ろうとした矢先に亡くなってしまった、というのも史実なのだそうです。
そんなマキシモヴィッチさんが気になって、ちょっと調べてみた「らんまん余録」です。
カール・ヨハン・マキシモヴィッチ
(1824ー1891)
19世紀のロシアの植物学者。
ペテルブルク帝立科学アカデミー会員。
極東アジア各地を現地調査し、生涯の大半をその植物相(フローラ)研究に費やした。
草創期の日本の植物学者達が博士の元へ標本を送ってその種同定を依頼したのはドラマの通りで、博士も彼らに助言と指導を行い、日本の植物学の発展に多大な貢献を果たしました。
幕末の開国直後には自ら渡来して、函館や長崎を拠点に精力的に植物相調査を行っています。
Maxim.の学名
博士は2,300種にも及ぶ東アジア地域の植物を系統的に分類し、命名したそうです。
植物の学名にMaxim. とあるものは、いずれも彼が命名したもので、身近なところでは、オニグルミやキカラスウリ、フモトスミレ等があります。
オニグルミ
Juglans mandshurica Maxim.
ご近所散歩道にて
キカラスウリ
Trichosanthes kirilowii Maxim.
ご近所散歩道にて
フモトスミレ
Viola sieboldi Maxim.
奥多摩 御岳奥ノ院にて
「献名」
特定の人物に敬意を表して学名に名前を織り込むことを「献名」と言います。
ドラマでは、博士に送ったマルバマンネングサ の学名に自分の名を献名された万太郎が大喜びする場面が描かれていましたね。
マルバマンネングサ
Sedum makinoi Maxim.
奥多摩 峰入谷にて
そう言えば先日、奥多摩で見掛けた花の名前をウィキペディアで調べていたら、その学名が、
「Pertya robusta (Maxim.) Makino」でした。
カシワバハグマ(柏葉白熊)
Pertya robusta (Maxim.) Makino
日本の固有種です。
奥多摩 花折戸尾根にて
日本のフローラ解明に尽力しようとした博士でしたが、それを果たせぬまま、インフルエンザによって急逝してしまいます。 享年63。
もし博士が健在で、牧野富太郎が博士を頼ってロシアに渡っていたら、、、
私たちが目にしている草花の大部分は、全く違う名前になっていたかも知れませんね。。。
この花も、、、
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