地球上の生物は、生命が誕生してから、環境に合わせて進化してきた。
例えば、深海魚、特に光が届かない海底で生活する魚は、目が進化(退化)した。定義上は、退化は、進化の一種というらしい。
使わない機能、必要としない機能は、長い年月をかけて、進化(退化)する。
人間が退化した部分を検索すると、
尾てい骨、親知らず
が、退化した部位らしい。
詳しく知りたい方は、検索して欲しい。
最近、子どもたちの視力の低下や体力の低下がニュースに取り上げられることがある。
学びにいたっても、お金を実際に使ったことがない、カードゲームをしたことがない、七夕は何月の行事が知らない、など私が育った時には考えられない状況だ。デジタル化が進んだので、タブレットやスマホの操作や、飲み込みが速い。これも昭和では、考えられない。良い面も多い。
どっちがいいか、悪いかではない。
私の願いは、
できるだけ多くの体験をして欲しい。
ただそれだけだ。
体験してはじめて気づくことが多いからだ。
例えば、「氷が冷たい」とわかっていても、実際に触ったら、「冷たい」以外の表現ができるようになると思う。
手がキンキンになった、手がしびれた、など表現が豊かになると思う。
画面上のゲームは楽しいが、目の前の人と実際に対戦するトランプも楽しい。
例えば、トランプでババ抜きをするとしよう。相手の様子を観察しながら、誰が「ババ」を持っているかな?どこを引けば、ババを引かなくてすむかな?など、心理戦をすることができる。実際にハラハラ、ドキドキを共有して感じることができる。そして共通の話題や会話が増える。
実際に肌で感じることで、相手の気持ち、立場になって考えることができるようになるかもしれない。
何が言いたいかというと、
人間も退化という進化をしているから、あえて体験を通して、今持っている機能をフル活用してほしい
ということだ。
考えるから、人間の脳は、他の動物より大きく進化した。
考えないようになると、脳が小さく進化するかもしれない。(ずっとずっと先の話)
子どもたちには、考える習慣をつけて、頼もしい大人に成長して欲しい、ただそれだけを思い、指導している。
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