敵だけど友! 日台戦でしか見られない感動の情景=WBC
<ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第2ラウンドで8日、日本と台湾(チャイニーズタイペイ)が対戦して日本が延長の末4-3で勝利した。台湾メディア・TVBSは、東北大震災に対する台湾の支援に感謝の意を示し、台湾選手に声援を送る日本人ファンの姿が見られたことを伝えた。
記事は、東京ドームにやってきた台湾在住の日本人教師と日本人留学生がそれぞれ中華民国国旗を掲げて台湾を応援する様子を紹介。留学生が「日本も台湾も好き。両方に頑張ってもらいたい」と語ったことを伝えた。
また、日本人ファンが「東北大震災のときに台湾から多くの援助をもらったにもかかわらず、日本政府は台湾に対して感謝の意を示さなかった」と、台湾に感謝の気持ちを込めながら語ったことを併せて紹介した。
記事はそのうえで、「試合では双方は敵同士であったにもかかわらず、日本人は台湾民衆の温かい支援に感銘を覚えて感謝し、台湾を応援するプラカードも掲げていた。敵であり友である関係、こんなシーンはおそらく日本―台湾戦でしか見られないだろう」とした。(編集担当:柳川俊之)>
バブル崩壊前の余韻が残る1993年。まだまだ外食産業は元気だった。タイムリーヒットは「もつ鍋」だ。コレの専門店が雨後のタケノコ状態だった。もちろん、当時二十歳の私も大好き。安月給ながら、その日も近所の専門店で「もつ鍋」を突いていた。
「もつ鍋屋」のテレビ画面にはヤクルト高津。阪神をきっちりとやっつけて優勝を決めた。東大阪の下町では悲鳴が上がった。トラキチスタイルの私も力なく倒れ、食べ終わったもつ鍋にちゃんぽんを入れた。また喰いたくなってきた。
この年、4位で終わった阪神は2位中日にも勝ち越し。結果的に3位になった巨人戦も12勝14敗と接戦だった。オマリーと和田、湯船だけではどうしようもなかったが、それでもヤクルトには負けに負けて9勝17敗。横浜なんか4勝しかできなかった。私も憎きヤクルトを「飲んでやる!」と頑張ったが、お腹の調子が良くなっただけで追い付かず、長島監督の復帰、松井デビューの巨人もダメ。山本昌、今中の2枚看板に合わせて打線は立浪、パウエル・落合の豪華絢爛の中日も追いつけなかった(嗚呼、懐かしい)。
広澤も良かった。古田も凄かった。しかし、私は高津臣吾だった。シンカーだ。「ファミスタ」でも球種がストレートとシンカーだけだった(笑)。その日も「高津劇場」だった。それはもう阪神ファンからすれば、あまり見なくて済んだ横浜の大魔神よりもリアルだ。高津が出てくれば「もつ鍋」にちゃんぽん。要するにお仕舞いだった。
なぜに恐怖の高津臣吾を思い出したのかと言うと、やはり第3回のWBCだ。日本対台湾。
試合後の台湾チームの振舞いにも感動したが、試合では台湾先発の王建民が素晴らしかった。台湾の高津である。サイドスローからの高速シンカー。打者は内野ゴロの山を築く。結局、日本チームも王建民からは1点も取れなかった。完璧だった。
久しぶりに気持ちの良い国際試合を観た。プロ・スポーツを観た。感動だった。
惜しくも負けた台湾チームの代表監督、謝長亨監督の弁は<選手は素晴らしいプレーをしてくれた。国際試合で日本の高いレベルに近づきたいと思っていた。尊敬する日本に勝つことこそできなかったが、重圧をかけられた。残念な結果だが、いつか勝つ日が来ることを願っている。反省から学びたい>だった。6回を無失点で抑えた王建民は<制球を最重視して投げた。日本の打者は非常に粘り強く、苦労した。われわれはチームの一人一人が勝利のために全力を尽くした>と男らしくあっさり。どこかの国の代表チームみたいに、負けた後からルールがどうのとイチャモンもやらない。
どこかの国は「試合がナイタ―だった」とか「台湾は寒過ぎた」とかも言った。それは冬、台湾よりも寒くなる国から来た人だった。「食べ物が合わなかった」も言った。練習設備が悪い、リラクゼーションがない、と言いたい放題で予選敗退した。御蔭で感動的なプロ・スポーツが観られた。ありがとう台湾。日本代表。そしてもう一度観たい。
それにしても、だ。しみじみ思うのだが、嘘の文化や歴史を刷り込むと、国民性というか、民度というものはここまで違ってくるわけだ。台湾は半万年の古からずっと中華民国、2.28事件なにそれ?日本軍がやったんでしょ?ならば台湾人の民度はこうはいかない。人間、ちゃんと感謝したり、学んだりしなければならないし、言論の自由、報道の自由、教育の大切さが身に沁みる話でもある。
思い出したくもないが、2009年はそうじゃあなかった。あの国のメディアは<変な大会方式で再び最大の受恵者><不合理な試合方式の犠牲><「ダーティー・サムライ」><日本は韓国の戦意を失わせるために、多分に組織的に一部汚いプレーを計画したように見える>と殴り書きだった。これでは勝っても負けても気分が悪いのも当然だった。
それに野球であれサッカーであれ、そこに平然と露骨な形で政治的主張を盛り込む。闘志や気合ではなく、敵愾心で向かってくる。幼稚な挑発もする。下品なパフォーマンスもする。ラフプレーを躊躇しない。相手に敬意を表さない。相手が日本人なら握手もしない。柔道では一礼をしない。勝つと驕り高ぶって敗者を愚弄する。負けると文句を言う。感情を顕にして態度に出す。そういえば、泣きじゃくって帰らないフェンシングの女子選手もいた。どうしようもない民度だ。
昨年、台湾の王金平立法院長が宮城県南三陸町などを訪れ、台湾からの義捐金で改築された公立志津川病院を視察した。その際、王金平立法院長は改めて哀悼の意を表し<台湾の人々は救援・支援を通じ、『日本は決して一人ではない、隣には台湾という友達がいる』というメッセージを伝えたかった>と述べた。有り難くて涙が出るが、もっと近くの「隣の国」は「日本の大地震をお祝います」だった。
「みのもんた」は「それ韓国の人たち?」とか「韓国の心ある人は悲しむでしょうね」と庇うが、そのとき合わせて日本人選手が使うアップ場にはホチキスの芯が大量に撒かれた。もし怪我でもして主力選手が欠場、それで勝って嬉しいのか?と日本人なら疑問に思うが、彼らはそれでも猿真似をしたり、安重根の垂れ幕を下げたりを止めない。頭の中が反日メディアと同じ、たぶん、嬉しいのだと思う。
それより韓国はそろそろ、野球やサッカーで顰蹙を買ってないで「上半分」をどうにかしたほうがいい。上半分の仲間は世界から嫌われるどころか、国連安全保障理事会が制裁決議を採択した。金融制裁や貨物検査を加盟国に義務付け、国連憲章第7章に基づく法的な拘束力も持つ。サッカーで「民族がひとつになった」とか喜んでる場合でもないし、世界から嫌われるのは民度が低いから、だけでもない。少しは台湾を見習えばどうか無理か。