忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

歯が痛い理由→「歯があるから」

2009年07月09日 | 過去記事
■2009/07/08 (水) 歯が痛い理由→「歯があるから」1

先週の金曜日――――――

いつものように工作員2号を連れて飲んでいた。岸を変えて2件~~3件。なにもなかった。いつもと変わらぬ調子の良さ&頭の悪さであった。何事も「過ぎる」ということはよくないことだと知っていた。「おかけんた・ゆうた」の「ゆうた(エエ声じゃないほう)師匠」が冷水に浸したオシボリをくれる。もう、ここで飲み始めてから何度目だろうか。

軽く右頬にあてる。頭蓋に響く。そう、まるで、顎の右側に・・・ドラマーがいるようだ。速いだけじゃない、メロディアスなだけじゃない、派手じゃないんだ、重いわけでもないんだ、なんというか、このストロークは・・・このストロークは・・・い、イアン!!イアンベイス!!あ、頭の中にディープパープルがいるっ!嗚呼ぁ!!!歯が痛いッッッ!

土曜日、歯医者に行く。妻が「お寺みたいな建物の歯医者さんだョ♪」と教えてくれたとこに行く。まあ、京都だからな。歯医者も京都風だな。

レントゲンを撮られて、歯茎のチェックをされて、歯の揺れとかもチェックされる。問題は右の奥歯である。虫歯はたいしたことない。歯茎である。顎である。腫れあがっている。痛いのである。先生はなんか「詰め物」をしてくれた。これで治るのだろうか・・・

2時間ほど一緒に待ってくれた妻と(38になっても、ひとりで歯医者とかちょっと)昼ごはんを食べる。歯が痛くともメシは喰う。生きてる限り喰うのである。

とある「鳥料理屋の老舗」である。詳しくは書かない。今でも、いつでも、人いっぱいなのである。これ以上増えたら「地元民」として困るのである。ちょっと高いが、こんな美味い鳥があったのかと愕然とすることうけあい。やっぱ水が美味いところは・・(ヒント)

「2」へ

■2009/07/08 (水) 歯が痛い理由→「歯があるから」2

土曜の夜。激痛。何を問われても、いったいおれ どうな て としか言えない。会社にある鎮痛剤を片っ端から飲みまくる。朝になっていた。ふぐぅ。

日曜日、妻が会社の部屋を掃除しにくるも、駅まで迎えに行ってそのまま帰宅。掃除をしている時間、大人しく待っている自信がない。かゆ うま。

月曜日、今日は京橋花月を観に行く予定だ。妻も楽しみにしている。歯が痛いからとか通じない。朝イチで歯医者に飛び込む。そもそも、歯医者に来たのにもっと痛くなって、さらに酷くなるとはどういうことなのかと、その歯医者の奥歯をガタガタいわしながら、そのまま口から手ぇ突っ込んで肋骨パランポロンいわしたろかい かゆ うまっかです。

麻酔が切れて、ちょっとだけ道端にうずくまる。妻が泣いたら困るので立ちあがって京橋花月に向かう。普段、座ったことがないようなところにまで座りこむ。妻が心配するのでかわいそう。しかし、治ったふりをしようにも、痛みがリアル過ぎて自分を誤魔化せない。とりあえず、鎮痛剤飲みまくりである。少しだけマシになったので復活する。

京橋花月。オリエンタルラジオがウザい。いや、正確に言うと、その追っかけがウザい。我々は最前列に座っていたのだが、いくつかの空席もあった。そして、オリラジ登場と同時に追っかけが座りにくる。係員も見て見ぬふりだ。んで、まだ、なにもネタもしてないのに「久しぶりに会った弟」に対するそれのように、なにを言ってもクスクスとやってる。そんなことだから、若手芸人が方向性を間違うんだ。

「3」へ

■2009/07/08 (水) 歯が痛い理由→「歯があるから」3

久しぶりに「シンクタンク」の名前があった。でも、出てきたのは「シンク」だけ。なんでも相方は入院しているらしい。「シンクタンク」の「タンク」のほうといえば、130キロを超す巨漢で、漫才もいわゆる「デブキャラ・デブネタ」であるのだが、中途半端なしゃべりの「シンク」だけで、いったいどうするつもりなのか。それとも、私の知らない引き出しがあるというのか。その京橋花月の魔物に対する作戦とは!!

「相方が入院しましてね、体重が130キロもあるもんで、コケただけでヒザ骨折ですよ、相方は入院したら一日8千円もらえますねん、ホンマに困ってるのはこっちやちゅう話でね・・・」

なんともウダウダと。
なんともダラダラと。
なんともダメダメな。

普通にダメすぎてびっくりした。面白くないのは歯痛関係ない。

妻:「・・・おとしゃん・・・なぁ、おとしゃん・・・」

・・・・知っている。黙ってなさい。

妻:「・・・でも、おとしゃん・・・・なぁ・・おとしゃん・・」

だから、おとしゃんも、さっきから気づいている。黙ってなさい。





・・・・・。





私は「タンク」じゃないぞ!




後ろの客全員!!私を見るな!!

こらっ!そこの下手芸人!!

おまえ、目の前に、それも客席の最前列に、同じようなデブキャラがおろう!!




なぜにイジらんのか?


「4」へ

■2009/07/08 (水) 歯が痛い理由→「歯があるから」4

おまえが、こっちをむいて、だ。

「・・・あれ?」

とやっただけで、私は立ちあがって客席にお辞儀くらいするだろう。そして、私を「実はお前の相方は客席にいて、今から舞台に上がって漫才が始まる」と勘違いしとる客に、だ。

「あ 相方かと思ったらお客さんやったわ。。。」

とやれば、あのくだらん漫談(?)のような時間のアクセントにはなったはずだ。わかるか?芸人とは状況判断が大切なのだ。そして、情報!そして、常識!!

なにが、

「新型インフルエンザって流行ってますか?周りでみたことない。みたことあんのはマスクばっかりやから、大流行してるんはマスクやがな!(シーン・・・)」

だ??もはや既に日本国内で2000人を超える感染者を出していると、貴様は知らんのか?そして、それが「笑えるネタ」かどうかも判断できんのか?重い症状の出た人がいないだけで、苦しんでいる人はいるし不安がっている人もいるのである。いいか、貴様、芸人とはな、


歯ぁ痛ったぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあああああぁぁ!!!!!!!




・・・・・・。




「おさむちゃん」の声が顎に響いて気絶しそうなほど痛かったが、なんとか最後まで座っていることができた。妻はいつもの「チョコレートポップコーン」をほうばりながら、時折、「食べる?」と聞いてくる。名古屋のお母さん、あなたって人はトンデモナイ娘をこの世に送り出しましたね。あなたと初めて会ったとき、私はウケ狙いで「シャボン玉セット」を買っていきました。そして、あなたに「コレ、つまらないものですが・・・」と手渡すと、本気で喜んでましたね。カエルの子はカエル。バスクの子はバスク。けろけろ。

そして、妻に帽子を買って桃ケーキを買ってあげました。KYKのとんかつも食べました。おいしかったです。妻はキャベツと味噌汁をおかわりしました。ごはんは残しました。

「5」へ

■2009/07/08 (水) 歯が痛い理由→「歯があるから」5

火曜日、昼。妻が仕事に出かけて・・・ひも生活よろしく、寝転がって本を読んでいたら、なんかもう、歯が感動的に痛くなる。なんというか、もう、「ええ?どうしよう??」と思うほどの痛み、なのに思考を持っていかれるほど間髪入れずにくる「どうすればいいんだろう?」という痛みであった。窓の外を眺めながら、「歯ってなんだろう・・?」と考え込んでしまうほどの痛みである。この痛みから解放されるなら福島瑞穂と一晩共にしてもいい。いや、辻本清美も入れて3人で仲良く居酒屋デートしてもいい。支払いは社民党にお願いします。大阪発祥の「オムライス」を貶めるような発言は控えて欲しい。嗚呼ぁ!絶望した私は無意識にネットで歯医者を探していた。歯医者・・・検索!!

あるじゃん!!家の近所!!
あるじゃん!!

電話する。受付の女の人が出る。今から来いという。行く。

なんか、「20世紀少年」に出てくる最後のほうの「オッチョ」みたいな先生がいた。怖かったです。私は今までの想いをぶつけた。オッチョは優しく聞いてくれた。

切られた。チューブを入れられて縫われた。痛かったです。

「今日の夜は痛いよ。でも、明日はマシになる。明日も消毒するから来なさいね。」

なんとも説得力のある。オッチョ・・・

夜――――――

私は「ハットリくんのお面」をつけて走り回りたいと思った。こんなに痛いとは聞いていない。オッチョめ!!いったい、私の奥歯に何をしたんだ!!“ともだち”は友達だ!

「6」へ

■2009/07/08 (水) 歯が痛い理由→「歯があるから」6

痛すぎて座禅を組んでみた。そして、そのまま揺れるのだ。

窓の外には月があったような気がする。気がするのは見ていないからだ。目を開けていられないのだ。今の私にできることは、こうやって揺れ続けることだ。ゆ~~らゆ~~らゆ~~ら~~ゆ~~ら~~~ほら、揺れているよ。揺れているんだ。ゆ~~ら~~

こらこら、そこの嫁さん。遊んでるんじゃないんだョ♪真似するんじゃないョ♪

犬と並んでゆ~~らゆら~~~犬はいいね、歯が痛くないから。猫はいいね、歯が痛くないから。ゆ~~ら~~ゆら~~・・コレはアレじゃないか。もう、ベランダから飛んだほうがいいかもしれないぞ??ゆ~~らゆら~~♪歯って何本いるんだろう・・・?歯茎ってなんだろう。嗚呼ぁ、そういや、ずいぶん前、し様が「歯茎を蚊に刺された人の話」をしてたなぁ・・・あれは思い出し笑いしたなぁ・・・どんだけ、出っぱなしなんだと~~ゆら~~ゆ~~ら~~というかもう、ぶんぶんっっっ!!という感じになってきた。麻原の揺れ方だな。わぁ~~たぁ~~しはぁ~~痛いぃぃ~~~~ぶんぶんぶん・・・

明け方――――――

奇跡が起きる。

なんと、かなりマシになったのである!!

素晴らしいぞ!オッチョ!!

このことだったんだな!!マシになるってこのことだな!!

妻が作ってくれた「おにぎり」を4個食べて抗生物質飲んで寝る。寝れる。

今日―――――

歯痛くらいで休めない。仕事に行く。明後日は抜糸である(抜歯ではない)。

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