忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

まんじゅうこわい。このへんで熱いお茶がこわい。でも、日本人は本当に怖い

2012年01月17日 | 過去記事

昭和19年。東南海地震が列島を揺らした。アメリカ軍は被災地に食料や医薬品ではなく、今がチャンスと爆弾を落として「トモダチ作戦」の反対をやった。被災地には各務原飛行場も含まれる。いまの航空自衛隊、岐阜基地だ。ここは現存する日本最古の飛行場となる。

東京やら大阪を空襲、広島と長崎に原爆投下、アメリカ軍は前線の日本兵はともかく、後方にいる女や年寄り、子供を殺しまくった。国際法など知ったことか、これならアメリカ人は死なないし、鬼神の如き日本兵の戦意も失わせることができるかもしれない。硫黄島でもペリリューでも「本土空爆はさせない」と向かって来た日本兵だ。ならば、その本土を焦土と化せばいい。彼らは護るモノがなくなるはずだ、と考えた。

アメリカ軍は女子供を殺すついでに軍事基地も壊した。各務原飛行場も破壊した。戦後、この基地から日本の戦闘機の試作品が4機みつかる。「三菱・キ83試作遠距離戦闘機」だ。

アメリカ軍が回収して性能実験すると、この試作機は最高速度が762キロも出た。米空軍はひっくり返った。米空軍の最高傑作、P-51(ムスタング)より速い。というより、白人の飛行機を全部持ってきても、これより速いのは「メーサーシュミットMe262」くらいしかない。しかも、それはジェット機でドイツ空軍機だった。米軍が更に調べると、日本軍はこの化け物に20ミリ機関砲と30ミリ機関砲を2門ずつ、7.7ミリの旋回式機関銃と50キロ爆弾を載せて飛ばそうとしていた。米軍は青くなる。こんなのを坂井三郎みたいなパイロットが操縦すれば、アメリカ人がまた何人殺されるのか、わかったもんじゃない。

「三菱・キ109試作特殊防空戦闘機」も出てきた。これには75ミリ高射砲が一門だけ機首についていた。米空軍の大型爆撃機、例えばボーイングB―29などの防弾装備は強化されていた。しかしながら、75ミリの高射砲を喰らって飛べる戦闘機など地球にない。

つまり、日本軍はこれを一撃必殺で落とすつもりだった。そして、それは可能だった。どうせ日本人は竹やり持って戦闘機に突き刺すつもりだったんだろう、という民主党の防衛大臣レベルの素人、戦後骨抜き教育に毒された人は勉強し直したほうがいい。ルーズベルトが言う通り「日本人の頭蓋骨は白色人種に比べて2000年遅れている」とか、米軍事評論家のフレッチャー・プラットの言う通り「日本人はおぶられて揺らされて育つから、内耳の先天性異常のため平衡感覚がない。急降下出来ない。それに彼らは近眼だから操縦自体も巧みに出来ない」というのが本当なら、戦後の日本から「飛行機」を取り上げる必要などまったくない。アメリカ人は真珠湾で目が覚めたはずだったが、まだまだ寝ていたのだと気付く。日本人は本当に恐ろしい。


最近、米自動車政策会議(AAPC)が意見書を提出した。日本がTPP交渉に参加するなら軽自動車規格を止めろと書いてあった。日本の道、日本人の体躯に合わせた軽自動車を「閉鎖的」だの「合理的でない」だのと悪口を書いた。オレらはでかい車しか作れない。それじゃ困るとして「日本の技術基準や認証制度などの規制も外国車の参入を阻んでいる。廃止すべき」と恥ずかしげもなく求めている。

日本は1978年から自動車輸入税をゼロにしている。これ以上、なんで外国の車を有利にしなければならないのかわからない。それにアメリカ車など需要もそれほどない。何を威張って馬鹿を晒しているのかと思っていたら、アメリカの自動車大手3社(ビッグスリー)はオバマに文句を言う。日本を何とかしろと。11月には大統領選だ。オレらの政治的影響力は知っているだろう、もうすぐ日米の事前協議がある、オバマよ、わかってるな、とやる。さすがはビッグスリー、政治的圧力がなければ商品も捌けない。

ルーズベルトも飛行機はダメだけれど車くらいいいだろ、と許した。日本をまだ舐めていた。結局、トヨタにやられた。日産にやられた。バイクもそうだ。ヤマハにカワサキにホンダにスズキにと、もういい加減にしろと言いたくなる。米国映画に出てくる暴走族のアメリカンバイクには「YAMAHA」とあったりする。家電やら時計やらもそうだ。映画「バックトゥー・ザ・フューチャー」でアメリカ産だったのは「デロリアン」だけだ。さすがの日本もタイムマシンはまだ無理だ。

戦争中、恐ろしげな戦闘機を作った三菱も大人しくしているかと思ったら、2010年に国産主力戦車として「10式戦車(ひとまるしき)」(三菱重工業)を出した。戦闘力の総合化、火力・機動力・防護力の向上、小型・軽量化などを達成。火力は「90式」を凌駕する。貫通力を増した徹甲弾も純国産、44口径120ミリ滑腔砲の主砲も日本製鋼所自慢の破壊力だ。

この問答無用の「世界トップクラス」の次世代戦車は既に13両が配備。今年には16両が追加される。2015年までには68両が配備される。これも財務省に予算要求ができる仕組み、すなわち防衛庁を省に格上げした御蔭だ。安倍政権の置き土産である。北朝鮮の武装工作員は気をつけることだ。「10式」の本領発揮はゲリラコマンドが相手のときだ。

諸外国の新型戦車は「90式」よりも数トン重かったりする。ボーイング787の胴体部分やらも日本製だが「軽くて強い」は日本の専売特許、そこに複合装甲やらの技術が詰め込まれる。北海道は90式に任せておけばいい。その代わり本州の日本海側はコレがある。また「10式」は車体が熱を帯びにくい。これは赤外線レーダーに捉えられないことを意味する。他の特殊素材も使用されている。小さくて強くてステルス。日本人はニコニコしながら、こういうイヤらしいこともする。



しかし、だ。

本当に日本人の怖いところ、というのはコレじゃない。

開発開始から1ヵ月で試作機が誕生した「中島・特殊攻撃機<剣>」というのがある。本土決戦を前に急いで作られたモノだが、コレは飛ばす前に敗戦となった。構造は極めて簡素。ブリキや木材まで使用している。脚は離陸後に切り離される。武装は500キロ~800キロ爆弾のみ。これが胴体下部分に半埋め込み式で装備されている。海軍も「藤花」として飛ばすつもりだった。用兵としては「特攻戦闘機」となる。怖いのは知識や技術ではなく、この大和魂こそが白人を震え上がらせた。

TPPでもなんでも結構だが、どうせモノ作って売る、ということでは日本人に勝てないんだから、白人もたまには学ぶ姿勢を見せたほうがいい。日本人はあまり「でかい」とか「たくさん」に魅力を感じない。奴隷市場も通じないし、恫喝してモノを買わせるのも嫌がる。不労収支やペテンも嫌悪する。アメリカ人も支那人も、そろそろ「汗かいて働く」ことの楽しみを覚えないと“国が持たない”と認めるべきだ。日本語の「過労死」やら「飛ばし」と馬鹿にしてないで「勤労精神」を理解してみればどうか。それは日本人のもう一つの怖いところだ。



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