【モスクワ時事】ロシア大統領府は25日、メドベージェフ大統領が同日までに、日本が1945年に第2次大戦の降伏文書に調印した9月2日を「第2次大戦終結の日」に制定する法改正案に署名したと発表、改正法が成立した。
事実上の「対日戦勝記念日」の法制化で、北方領土の実効支配を正当化する狙いがあるとみられる。
法改正案の趣旨説明では、ソ連軍の対日参戦により、満州や北朝鮮、北方領土を含む千島列島が「解放」され、第2次大戦の終結を早めたとしている。
ロシアのラブロフ外相は、先に終戦65周年の節目に当たり、対日戦勝記念日制定の意義を強調しており、サハリン州など極東を中心に各種の記念行事が行われるとみられる。(2010/07/25-21:36)
日本の外務副大臣の声明はこうだ。
ロシア側に抗議せず=「対日戦勝記念日」制定で-外務副大臣
<武正公一外務副大臣は26日午後の記者会見で、ロシアが事実上の「対日戦勝記念日」を制定する法改正を行ったことについて、「対日戦勝など日本への言及は(法律に)含まれていない。ロシア側はわが国の立場に一定の配慮を行った」と述べ、ロシアへの抗議などは行わない考えを示した。
この法改正は、第2次大戦の降伏文書に日本が調印した9月2日を「第2次大戦終結の日」と定めたもので、旧ソ連の対日参戦や北方領土占拠を正当化するのが狙いとの見方がある。これに関して武正副大臣は、「今後の日ロ関係に否定的影響を与えないことを期待している」と語った>
もはや、この政権、言葉もない。
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