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忘憂之物

首相の池田大作氏追悼投稿が物議松野長官は政教分離違反否定、立民泉氏は創価学会明記




特定野党の支持率は何故に数%なのか。何故に朝日新聞などの既存メディアは衰退しているのか。何故ゆえに地上波テレビは誰にも相手にされなくなったのか、受信料を巻き上げられているのに、何故、日本の視聴者は1週間に5分しかNHKを観ないのか、などという「疑問」に対して、それなりの見解を示せない日本人はあまりいない。

本気で考えてもわからないのは阿呆の当事者だけ、もしくは、わかっているけどどうしようもないと知る阿呆じゃない当事者、それと、なにかとしんどい一定数の人らだけになる。


例えば平成28年、安倍総理の所信表明演説の際中、与党席が立ち上がって拍手した、という理由で特定野党の議員らは抗議した。また、この子ら、なにを騒いでいるのかしら、と思えば「作られた拍手だ。自然発生ではない」ということだった。そのシーンがテレビで流れることから「作為的な演出」という理屈で、事実、テレビのコメンテーターは期待通り「ヒトラーと同じです」とか非難していた。

ここで「毛沢東かと思いますね」と言えないのも物悲しいが、安倍さんが所信表明の中、なにを言ってスタンディングオベーションだったのかと思えば、領土を守ります、のあと自衛隊、警察、消防隊、海上保安庁などの関係者に対して「敬意を表そうではありませんか」と問いかけた部分だった。与党議員はそこに賛同の意を示したわけだが、天声人語は「多くの職業がある中、なぜこの人たちだけを称えるのか、釈然としない」と文句を書いていた。つまり、連中は「そんなことだから嫌われる」とわかる。

「釈然としない」に誰も共感しない。みんな釈然とするから朝日新聞なんぞ誰も読まなくなった。どころか、現在でもまだ、辛うじて生存していることについて釈然としないが、要するに天声人語は「職業に貴賤はない。安倍政権は職業差別してますよ、みなさん」と言いたい。もちろん、世の中にどうでもいい仕事など存在しないというのは、社会に出て30年を過ぎる私も知っている。しかしながら、火災現場で危険を顧みず命がけで消火活動を行い、燃える瓦礫をどけて被災者を救助する消防隊に感謝を述べるとき、他の業種にまで広げて感謝の意を述べるのはおかしい。要するに左に巻いた連中は悪質なクレーマー体質だから支持されないというか、普通は迷惑だし嫌われる。

そして支持率も壊滅的な岸田政権。なぜに支持率が回復しないのか、も同じく、心の底から「なぜだ?」と思っている人は少ない。いや、もちろん、まあ、それでも20%前後はいる。つまるところ、それを支持率という。

また、自民党支持者の6割から7割は「早く辞めてくれ」と思っていても、2割弱は「メガネが素敵」とか思っているのかもしれない。「産経リサーチ・データ」が調べると、自民支持層で「LGBT理解増進法」に賛成か否かを問うと「反対」「どちらかと言えば反対」が6割超えで、その理由が「女性スペースの安全が守られないと思う」が8割だった。つまり、常識のある自民党支持者がそのくらい、ということがわかる。

2割程かどうかは知らんが、だからネットでも岸田政権を評価する人はいるし、キッシーよくやった、とか旧ツイッターでもみる。なにより経団連の会長も「なぜこれで支持率が上向かないのか私も不思議だ」と言っている。2割に入る人だ。この人はつい先日も「若い世代が将来不安なく、安心して子どもを持つには全世代型の社会保障改革しかない。それには消費税などの増税から逃げてはいけない」と記者会見で言って世間の8割ほどの人を驚かせたが、実はこれも不思議ではなく、日本の年収1800万円以上は200万人。1000万以上は1400万人。200万~1000万円が9300万人。割合は73%だ(国税庁・H21)。200万円以下は3.5%。つまり「少子化対策で消費増税?アタマとか大丈夫ですか?」が76.5%になる。

いずれにせよ、この7割~8割がいるという結果こそが日本の国がまだ、どうにかなっている理由だとわかる。例えば、創価学会の池田名誉会長が亡くなったとかで「内閣総理大臣」名で追悼のコメントをSNSで発すると不味いんじゃないか、それをまた官房長官が「個人として弔意を示した」とか記者会見で言っちゃうのは嘘じゃんとか、ましてや、そこで前ローマ教皇、ベネディクト16世を引き合いに出すのはもっと不味くないか、と思う人も8割ほどいるのだろう。普通に考えたら単なる日本の宗教団体と「第265代バチカン市国君主」と比して、だから問題ない、と同列に語る非常識が理解できる人が8割はいると思えば少し安心だ。

ま、私がこのメガネのおっさんに批判的な理由はそんなに難しくもない。シンプルに顔がムカつく(個人の主観です)。



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