<いずれにしても習近平、中国の副主席がね、このようにおいでをいただいて、日本で活動されている最中にこういう状況になったことは大変残念だとは思います。もっと、やはり、国民の皆さん挙げてね、将来のリーダーになれる可能性の高い方ですから、そういった方をもっと喜びの中でお迎えをすべきではないかと、そのように思っています>
せっかく、陛下と習近平を合わせたのに、野党どもや理屈の通じん民族派の右翼連中が騒いでごめんなさいね、という「思い」を語ったのである。しかし、その支那の「将来のリーダー」とやらは、この度の尖閣諸島の領海侵犯について、
「日本固有の領土、日本の領海を侵犯し、あまつさえ、日本の海上保安庁の船にぶつけて逮捕されるなど、我が国の漁船の行動が圧倒的、且つ、一方的に理不尽であり、日本国政府、並びに日本の国民の方には非常に申し訳なく思う。当然のことであるが、破損してしまった海上保安庁の巡視船は、我が国で弁済したいと思う。海上保安庁の乗員の方々に怪我はなかったと聞き及んでいるが、それだけが唯一の救いである。然るに、船長を含む逮捕された船員は日本の国内法をもって粛々と対処してもらいたい。我が同胞は日本で罪を償い、両国の友好を傷つけたことを深く反省し、その後、我が国に返してもらいたい。早速にも我が国の首相である温家宝には、日本に行って海上保安庁関係者に謝罪させたい。国連総会の前後になると思う」
とでも言ったのか?相変わらず支那国内には「日本が悪い」と喧伝し、ネット世論さえ「10万人」の支那共産党員を動員して操作させている。私も支那で生まれ育っていたら、今回の領海侵犯も「中国の領土なのに、なんで、日本ごときが我が国の漁船を拿捕するんだ!」とブログに書いていたことだろう。この時代にgoogleが追い出された国である。また、よく「中国人、全員がそうではない」と擁護する声も聞くが、そんなことは当たり前の話であり「だから安全」とはイコールしない。良い悪いの問題ではなく、そのような「虚偽が流されてずいぶん経つ」ということが問題なのであり、蔓延る日本蔑視は紛れもない事実である。そして、これを創作し、熟成させたのは支那共産党である。
そして、特定亜細亜の国だけではなく、およそ外交という名における諸外国との関係については「1歩引いたら100歩譲る」ことになるのも常識であろう。ここに日本的な情緒などが介入する余地は全くない。様々に実証された科学的事実、解明された物理的事実に気合や根性、妥協や謙遜、恫喝や横柄が関係しないのと同じく、相手が個人ではなく「国家」となれば、水が必ず100度で沸騰するように、それはもう物理的に仕方のないことなのである。今日は急いでますから、どうか、ひとつ、70度くらいでお願いします、と言っても水は沸騰しないのと同じだ。だから、支那のこの態度は完全に(国としては)正しい。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010092500060
日本に謝罪と賠償要求=船長帰国、「拘束で主権侵害」-中国
「尖閣諸島が日本の領土」など、支那共産党の人間ならば、それこそ日本人よりもよく知っている。本気で心の底から信じているのは支那人民である。漢民族は古来から階層主義社会である。上は知っていても、下は知らぬのが通例だ。知れば困ることは絶対に教えないし、操るのに必要だとなれば、ウソでも信じ込まされるのが人民だ。
だから日本人は怒るか笑うか知らんが、あの国の中ではこういう報道になる。
<【北京時事】中国外務省は25日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖での漁船衝突事件で処分保留のまま釈放された中国漁船の※(※=簷の竹かんむりを取る)其雄船長(41)が帰国した後、「日本側は船長らを違法に拘束し、中国の領土と主権、国民の人権を侵犯した」と強く抗議する声明を発表し、日本側に謝罪と賠償を求める方針を明らかにした>
声明は「釣魚島と付属の島が中国固有の領土で、中国は争う余地のない主権を有している」と改めて強調。「日本側の取った司法措置はすべて違法で無効で、日本側はこの事件について中国側に謝罪と賠償をしなければならない」と指摘した。
その上で「中日両国が近隣として、戦略的互恵関係を発展させる方向を堅持することは両国民の利益に合致する。双方が対話と協調を通じて両国間の問題を解決し、両国関係の大局を維持するという中国側の立場に変更はない」と強調した。(2010/09/25-06:55)>
次は日本の漁船が日本の領海内で拿捕される。支那人民は「処刑しろ!」と騒ぐだろう。日本の政府や世論の動向をみて、ゆっくりと条件を小出しにしながら、結局、全て飲まされて、ようやく解放されることもあろう。日本は感謝を表明し、支那は上から目線で、それを許す。日本に住んでいれば、別にコレは驚くべきことではなく、普通のことですらある。なぜというに、それはもうロシアにやられている。韓国にされている。日本人が日本の領海内で拿捕され、日本の漁船が日本の領海内で銃撃されて船員が死亡している。それでも「遺憾の意」しか言えぬ国家が日本ではないか。世界で唯一、自国民が殺されても、誘拐されても、何もしない国・日本。尖閣諸島に石油があるとか、この際、もうどうでもいい。何もなくとも日本の領土である。日本の領海である。そこに外国人の船が堂々と入ってくる。
入ってくるだけではない。違法に日本の海洋資源を根こそぎ奪い、逮捕に来たら攻撃してくるほど舐められている。ようやく、海上保安庁の巡視船が命懸けで捕まえても、政治的判断とされて釈放される。そして、馬鹿な日本人は海上保安庁に抗議メールを送る。
そして、支那は堂々と、次は軍艦を派遣して来る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100925-00000004-mai-soci
<中国監視船>尖閣付近を航行 示威行動か
<中国農業省所属の漁業監視船2隻が24日午後6時ごろ、沖縄県・尖閣諸島の領海付近に姿を見せ、同11時現在も領海線に沿って周囲を航行していることが分かった。国連海洋法条約などで、領海への侵入を未然防止できるエリアとして設定されている接続水域にも入っているという。海上保安庁は、中国政府による示威行動とみて警戒している。監視船は中国領海での中国漁船の保護や管理、外国船に対する監視などを行うとされ、軍艦を改造し、ヘリコプターや銃器を搭載した船もある>
大義名分というやつだ。コレは言うまでもなく、日本政府が与えたものだ。他国の領海内で「公務執行妨害」で拿捕された船長が、地方検察の「外交的判断」というウルトラCで釈放された、という事実は、あの領海が「支那の領海だから」そうしたのだと、世界中はどこでもそう思っていい。というか、それ以外に、近代国家・主権国家に生きる民として納得すべき方途がない。そんな破天荒な解釈は世界のどこでも理解できない。
自国の領海ならば、武器を装備した船が来て守る、のは当然のことであり、主権国家としての義務でもある。2010年9月24日、支那共産党は「それをやっているだけ」となった。これで「尖閣諸島は日本の領土」という日本人は「対馬は韓国領土」と同レベルと解釈されることになった。支那人民は困った顔して笑うだろう。ったく、しょうがないな、小日本人は、ウソも100回言えば本当になると思っているのか?と笑われることになる。いくら歴史的事実を述べても無駄だ。時の政府が証拠である。日本人は反論できないはずだ。無理に反論し「民主党は左翼政権だ!」と言っても、はぁ?と言われる。「民主党は売国奴の集いなんです!」も、だから?と言われたらお仕舞いである。
「自国の領海なのに、なんで、その政権は船長を釈放したの?処分保留って何?」
これに適う論はあるまい。なぜなら、これこそが国際社会の正論であるからだ。いやぁ、本当に民主党政権というのは素晴らしい。有権者を騙したマニュフェストも秀逸だが、その後の不言実行は完璧じゃないか。確実に、着実に日本を壊している。すごい。
そんな民主党内部でも抗議文章が出たらしい。もちろん、長尾敬議員も名を連ねているが、なんとも5名らしい。民主党内の保守派とは5名だけだっただろうか。いずれにしても、閣僚クラスが誰も辞めたりもしない。抗議とは「声」だけのことをいうらしい。
今回の件についてはNHKもTBSもテレビ朝でも「日本政府の対応は情けない」とやっている。党内保守を標榜するなら「声」だけは止めてくれ。「文章」だけは勘弁してくれ。三島由紀夫になれとは言わんが、それでも、もう少し、何かあるだろ。
ま、しかし、これで日本側が謝罪しない、賠償しない、となれば、だ。
我々は長野事件を思い出さねばならない。日本政府が同じように「尖閣諸島は日本の領土」だと言えば、次はもう、支那人民からすれば意味が変わってくる。「ならば、なぜ、船長を釈放したのか?」という大義名分を与えてしまっている。彼らは長野事件よりも凶悪なデモを行うだろう。いや、それはもうテロに近い。そして、あのとき、長野県警は日本人を守ったのかどうか、も思い出さねばなるまい。日本人が怪我をしたり、万が一、殺されたりしても「外交的配慮」とやらで、お得意の「特別措置」とやらで、民主党必殺の「超法規的措置」とやらで不問にされることはないか?「それはないだろw」と言い切れるか?
日本はいつになったら「漢民族に譲歩は通じない」と知るのだろう。人道的措置も外交的配慮も漢民族だけには通じない。歴史はそう教えてくれているはずだ。
皇居で五星紅旗が振られる日、目の前の日常、平和な毎日など一瞬で吹き飛ぶ。
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