「中国4000年の歴史」と真顔でやるのはラーメンマンと烈海王、あと中華三昧（明星）と朝日新聞、ＮＨＫくらいか。
ふつうに考えればヌルハチは満州人だし、フビライハンはモンゴル人だが、というか、そもそも以前は夏王朝から数えても3000年だった。それがいま、倍の「6000年」という説まで出るのが中国クオリティだが、その夏王朝にしても黎族（リー族）やミャオ族の祖先という学説がある。
「伝説」が「実在したかも」まできて結構なことだが、それならその民族はタイやベトナム、ミャンマーの山岳地帯にいる。いまの漢民族からなる中共が威張る筋合いはない。もう、ややこしいから「中国共産党100年の歴史」だけにすればいい。これなら誰も異論を挟まない。閻魔様も「やっとこ」を置く。
ところで、私もあと数十年を待たずに死ぬらしいが、死ねば「お裁き」を受けることになる。閻魔様だ。日本人のイメージからすれば、漫画やアニメのまま、閻魔様の前に引き出されて事情徴収を受け、その場しのぎの嘘は見抜かれるから、正直にすいませんでした、と謝って許してもらえるかどうかを待つ。
しかし、中国では閻魔様だけでは間に合わないから、閻魔様の両隣には太山府君と五道転輪王がいる。更にその横には判決文を記録する司命と司録という書記官が配されている。ちなみに弁護士はいないが、もし、朝日新聞が死んだら、たぶん、地獄は「特別チーム」を編成して徹夜で取り組むと思われる。
地獄の鬼まで過重労働させる新聞、それが我らの朝日新聞だが、この記事では先ず、確実に舌を抜かれるのは北京冬季五輪、大会組織委の報道官になる。ウイグル人に対するジェノサイドは嘘、などという大嘘は大胆が過ぎて、閻魔様もびっくりして閻魔帳を二度見、答弁に詰まって後ろの事務方に確認することだろう。それから「よくもまあ」とドン引きするはずだ。
また、この報道官が言う「ひとつの中国」もあと舌が何枚か必要になる。
記事にもあるが、台湾は「今回の冬季オリンピックでは、IOCから開会式と閉会式の両方に参加するよう「数回の通知」を受けたとして、開会式に出席した」とのことだ。報道官の理屈からすれば、東京五輪で「日本代表チーム」と「東京代表チーム」の2チーム出るようなものだが、無理筋が過ぎて論理破綻している典型だ。
1922年にパリで行われたＩＯＣの年次委員会で「中國奧林匹克委員會」が認定されている。その後、ロサンゼルス、ベルリン、ロンドンには当然、中国としてそこから参加している。中国共産党の「中国オリンピック委員会」は国共内戦後の1951年に認定されているから、どうしても五輪に関して「ひとつの中国」とか言いたいのであれば、台湾と「チャイニーズ・ペキン」とするのが本来の筋だ。そうしないのは「政治的理由」に他ならない。
つまり、ＩＯＣも抜かれる舌が足らないから用意したほうがいい。五輪憲章からして閻魔様は詰問するだろう。「オリンピアリズム根本原則」の6にはこうある。「オリンピック・ムーブメントの目的は、いかなる差別をも伴うことなく、友情、連帯、フェアプレーの精神をもって相互に理解しあうオリンピック精神に基づいて行なわれるスポーツを通して青少年を教育することにより、平和でよりよい世界をつくることに貢献することにある」。
死んでから7日後、不動明王の書類審査を経てから初江王のところに行く。そこにはあの有名な三途の川があるからわかると思う。川には橋が架かるが、その横には大きな木があって奪衣婆と懸衣翁という鬼がいる。衣服を剝ぎ取られるが仕方がない。その衣服は木の枝に干される。嘘が多い、大きいと重くなって枝がしなる。「五輪ウエアは新疆綿を使ってません」が本当なら慌てる必要もないが、嘘なら枝はぽきりと折れるだろう。
お待ちかねの閻魔様の御調べは35日後。嘘をついても「鏡」に映るから諦めたほうがいい。それに恨まれて死ぬんだろうから追善供養もない。つまり、罪を軽減する善行は認められない。それから49日後、いよいよ薬師如来の最終審査だ。たぶん、あちらの連中は阿鼻地獄行きだ。
等活地獄から垂直に落下すること2000年。深い深い深い地獄の底にて自分の体を焼いて喰い、刃の林を逃げて肉も骨も裂け、18の獄卒に縊り殺されながら、炎の牙をもつ犬に嚙み砕かれる。何度も何度も何度も、だ。
仏教には地獄があるし、キリスト教にもゲヘナもあればハデスもあるし、イスラム教にもジャハンナムがある。共産党でも人間なら死ぬんだろう。それだけ悪いことをしたんだから、必ず、どこかの地獄が拾ってくれる。安心せよ。